猛暑の京都の風物詩、六道まいり&五条坂陶器まつり
8月7日~10日、まさに私の清水寺への朝ウォークコース、五条坂と松原通の六道(ろくどう)の辻あたりが変貌します。六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)の六道まいり。先祖の霊・お精霊(おしょうらい)さんを迎えるイベントです。そして五条坂陶器まつり。
六道の辻は、冥界への入口。六道とは、仏教の地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道(人間)、天道の六種の冥界をいい、人は因果応報で死後この六道を輪廻転生するといわれ、 この六道の分岐点で、この世とあの世との境の辻がここ。というのも、ここは平安時代の墓所・鳥辺野(とりべの)への道筋で、霊の通り道であったことから、冥界から帰ってくる霊は、必ずここを通るので、お盆前にここで迎えましょう、というのが「六道まいり」であるとお寺のホームページで解説されています。ちなみに、小野篁(おののたかむら)さんが、お寺の裏庭の井戸から夜ごと冥府通いをしていたお話は、特に若者向けの小説にもいろいろアレンジされていて、私の頭の中では、魔界の京都やイケメン小野篁さんが浮かんできてしまうのですが。。。
お参りの手順が独特で、ちょっと一見さんには難しいかも。それこそ、千年の時を超えて脈々と受け継がれているためか、朝6時過ぎから、おばあちゃんたちが嬉々としておツレアイさんや家族を先導する様子が見受けられます。さらに迎え鐘には長蛇の列。朝ウォーク途中にちょっとお参りなんて、霊をお迎えする態度やないと、叱られそうで、スゴスゴ退散しました。
一方、五条坂の陶器まつりの時間帯は、ただただ熱中症注意。京都は連日夜9時頃まで30℃以上の注意報が出されるほど。夕涼みがてらと出かけたのも昔の話。夜も暑い!
まあ、夏の風物詩と言うことでしょうか。若宮八幡宮には陶器みこしも。
六道まいりの期間中は、早朝から販売される京名物「幽霊子育て飴」をゲット。心癒される飴ちゃんです。お盆を過ぎて通常の心静かな朝ウォークに戻れるのが待ち遠しいです。