「ちーちゃんピザ」が大人気!~京丹後市峰山、ほっこりカフェ・アンゼリカ
「『ピザやさんですかぁ?』って、電話がかかってくることもあるんですよ、ふふふっ」と奥ゆかしいほほえみ。NPO法人ハーブとスローフードのまちづくり代表の田中千穂さん。数年前にNPO活動などのソーシャルビジネス的継続を目指して、自宅1階を、地域拠点カフェ・アンゼリカに改修。ピザやさんではないですが、自家製ハーブの手づくりピザは人気のイチオシ商品。峰山町のまちなかにあって、田んぼや畑が2方向で一望できる、癒しのコミカフェです。
この日は、先にブログ紹介した「京丹後54マルシェ」にご一緒してもらう前に、近況の情報交換をと、開放感あふれる癒しカフェにおジャマしました。田中さん自身も癒し系。一見おっとり見えるものの、こども食堂や、朗読、絵本コンサートなどのこども学習サロン事業、さらに、高齢者サロン事業などなど、拠点カフェを活用して意欲的に取り組む日々。「こども食堂、今年度は日数も増えて毎週土日はバタバタと大変。4月から600人くらい来てくれたかしら。昨日もね、こどもと年配の女子たちがここに座ってねぇ・・・」と楽しそうなスマホの写真を見せてもらったり、冊子になった昨年事業の活動報告は、ピザとこどもたちが、あふれています。
またアンゼリカは、田中さんが代表を務めるもう一つのNPO法人音楽のまちづくりの拠点でもあります。著名なバイオリン製作者であり、N響顧問もされていた田中さんのお父さん・田中博さんの功績やつながりを引き継ぎ、丹後を音楽あふれるまちにする活動をしたいと設立されたNPO。このカフェでのコンサだけでなく、地元や近隣市町のイベントにも本格的クラシック演奏者をプロデュースされています。
ハーブとスローフードの活動は、お父さんの介護生活から生まれた食へのこだわりによるもの。外国の音楽関係者との交流も多く、洋風な食生活も入り込んでいた田中家。「フレンチのフルコースのような介護食を作っていたんですよ」とコロコロ笑う田中さん。管理栄養士さんにまで、大変ねぇ~と労われたとか。
大きな看板や広告を出してるわけではないのに、いろんな人たちが集まってくる居場所カフェ。なぜに?・・「近所に住んでる私の叔母が口コミしてくれるんですよ。このあたり、一人暮らしの女性がたくさん住んでらっしゃって、近くのプールや歩こう会、シルバー会に集いつつ、叔母はすごく大きなネットワークを持ってるんです。NPOとかややこしいし、『ピザやさん』なんでしょうね。知らない方からの突然の電話も訪問も、ありがたく受けてま~す。ここのは野菜たっぷりだから、と、高齢の方でもピザをペロッと1枚食べられるんですよ」ですって。
いやいや・・これは、7月の「地域の風・京都 丹後つながりカフェ」の際に田中さんからいただいたピザですが、結構大きかったですよ。私の2回分。ちょっと食べすぎちゃぁう?・・ですが、それにしても侮れない先輩女子力。これからのひとり女子人生を充実させるためにも、私もネットワークに加えて欲しい!
急いでチラシ作成してくれはったので、日にち書きもれでしたが・・9月26日(木)、アンゼリカでオータムコンサがあるようです。生演奏とピザ。京丹後まで駆け付ける価値がありそうです。叔母さんにも会えるかしら。