2020.10.05

丹後ちりめん美人シリーズ「絹のマスク」&「絹の寝具」に包まれて~丸仙株式会社・与謝野町

地域発マスクシリーズ第4弾。丹後ちりめんの絹100%の絹マスクでほほ笑んでくださるのは、丸仙(まるせん)株式会社社長の安田博美さん。久しぶりの訪問です。

丸仙さんの丹後ちりめん美人シリーズと言えば、絹100%のボディタオル。京都府庁ちーびずプロジェクトでは、府庁女子職員による推進チームメンバーにお試し使いしてもらったところ大絶賛。「絹の高級丹後ちりめんを水につけるなんて」と戸惑っていたのも最初のうち。蚕のたんぱく質の天然繊維は保湿性、吸収性に優れて、ムダな角質を除去するのでお肌ツルツル、とのプレゼンどおりの効果。丹後ちりめんがとても身近な日用品に。ちーびずカタログでも紹介しています。

私はこの絹100%のボディタオルを、今の季節の頃からの朝ウォークに愛用。早朝の寒さは首に巻けば絹の暖かさに包まれ、少し歩いて汗ばんでくるとタオル代わりに。ネットに入れて洗濯機を回せばアイロンも不要。写真右側の紺のラインのは2、3回洗濯したもので。このとおり型崩れもなくとても重宝。

で、春先のコロナ禍のマスク不足の折に、「洗えるし、絹の肌ざわりやし」と真っ先に浮かんだものの、自粛中やしネット情報もないしなぁ、とあきらめて今に至るでした。「最初は作るつもりなかったんです。けど、たくさん要望いただいたので、ミシンを引っ張り出して100枚ほど自分で縫い上げて地元のお店とかへ配ってみたら、ぜひ売って欲しいと反響あり。それを受けて縫製屋さんに依頼して本格的に販売を開始したんです」と安田さん。

白、レッド、パープル、グレーの4色でワンサイズ。箱入りで2500円。トップ写真の白い方のマスクと安田さん着用のマスクはちょっと薄手でふちに色糸のステッチがある夏用クール。同じく箱入りで1500円。「やっぱり絹は肌ざわりがやさしい。熱放出性があるので不織布や綿より暑さがこもらなくて快適です。外から帰宅したら手を洗うのと一緒に石鹸で、又は、台所の中性洗剤で洗うと汚れも落ちるしお手入れ簡単。アイロンもいりません」と。やっぱり、絹のマスクは正解でした!

同行の経営応援コーディネーター・八木真澄さんに撮ってもらった写真。今日の私はブルー・・気持ちやなくて。。マスクも亀岡市ほづの藍染めブルー。たまたまやけど。藍も絹も抗菌効果に期待できるとか。

そして、安田さんに伝えたかったことがもう一つ。

丹後ちりめん美人シリーズの絹の寝具類、掛布団カバー、シーツ、枕カバーをオールシーズンお試しして・・「いや、ほんまに、絹に包まれると快適に眠れますわ」と。

京都府庁時代のイベントで安田さんから、「冬もあったかくて毛布とか不要なんですよ」と絹の寝具類の実用化に向けた体感中の感想を聞かされてて。いやぁ、けど、さすがに寒いんちゃぁうんと密かに思いつつ、ちょっと高価でしたが定年退職の自分ご褒美として・・ってご褒美多すぎやけど・・購入して体感仲間に。冬に毛布と併用しても黙っとこ、と思いきや、布団に入った時のひんやりをちょっと我慢したら後はぽっかぽか。さらに感動したのが夏の絹シーツの快適さ。寝がえりやちょっとずつ場所をズレんでも熱がこもらない。さすがに真夏はサイズ小の肌布団には掛け替えず、綿カバーの肌布団に交換しましたが、梅雨の時期も、絹カバーの羽毛布団は抱き枕状態でも快適。絹シーツのシボがまた足の裏のかかとに気持ちいい、とお伝えしたところ、「今日は、寝具の感想が一番うれしい!。マスクで絹の良さや風合いを体感してもらって、本業の絹の白生地の販売促進につなげて丹後ちりめんの魅力をつないでいきたい」と。目的達成、よかった。

織元・丸仙さんの工場(こうば)を見学。

明治8年以来、職人さんたちと昔ながらの伝統を守り続け、生糸から織り上がるまでの工程を全て自社で行っておられます。

糸繰り。製糸工場からカセの状態(紡いだ糸を巻き取ったままの状態)で届いた生糸を小さな枠に巻き取ります。

撚糸。丹後独特の八丁撚糸機で強い撚り(より)をかけて、シボ(凸凹)のもとをつくります。時間終了してたけど、ちょっと機械を動かしてもらいました。

上管巻き。織るための細長い管に糸を巻き取ります。

そして製織。機織り(はたおり)です。自動織機。実はうちの実家も与謝野町岩滝の機屋(はたや)・・いわゆる賃機(ちんばた)でした。織元さんから糸をもらって製織だけを請け負って反物を納品する零細企業。もう30年程前、丹後ちりめんが不況に突入した頃に廃業し両親もとうに亡くなってるけど。この機音(はたおと)の中で育ててもらいました。懐かしいというか、今でも続けてはるとこは大変やなぁと頭が下がる思いです。廃業間際は私も府庁に就職して子育て卒業してたからよかったけど、実家はお小遣い程度の収入だったようです。全工程を行う織元さん、工夫の余地はいろいろあったんでしょうが、全体の景気悪化の中では苦労も多かったことでしょう。歴史ある地場産業・丹後ちりめんを残して次につないでいくために、私に何かできることがあるなら、少しでもお手伝いしたいところです。ということで、寝心地最高の丹後ちりめんの絹の寝具類をドーンと売れる方法を・・思案中。関心のある女子はご連絡ください。とにかく安田さんに、おつなぎします。

丸仙株式会社のページ