2020.01.20

京丹後市久美浜湾近く,まちなか商店街の古民家再生中!~みんなのふる里

まちの真ん中に位置する久美浜湾、向こうに見えるのは、かぶと山。暖冬の今年、久美浜公園の芝生こそ冬色ですが、空も湾もそしてその向こうに広がる日本海もブールーな冬晴れの日、久美浜のまちなか賑わいづくりに奮闘中の「みんなのふる里」代表の安井岩夫さんが案内してくださいました。

みんなのふる里は、2016年久美浜町友重地区で配食サービスありの食堂「えんがわ」をスタート。お年寄りの見守りやコミュニティを再生。さらに地元米をブランド化してお米そのものや米糀で企業向けに商品開発。販路開拓して農地活性化や仕事づくりを実現。企業目線で自活継続する地域づくり事業の実績と母体の建築業ノウハウから空き家再生への依頼を受け、現在、地元の自治振興会、地元行政の京丹後市、地元NPOさんたちとのにぎわいづくり会議にも参加し、地域とタイアップして空き家再生や移住促進で久美浜まちなか商店街の活性化に取り組み中。

2019年5月には、久美谷川ほとりの古民家をカフェに再生。お隣兵庫県豊岡市の上級麹士でナチュラルフード・コーディネーターの余根田沙織さんが「糀マルシェ」としてオープン。リバーサイドの心地よい居場所カフェで、糀テーマのワークショップや料理教室なども人気です。

今回案内してくださったのは、その糀マルシェの隣の隣で第2弾として再生中の古民家。元はお酒屋さんだったとか。間口はそれほど広くはないですが奥に向かってとても長い。豪商稲葉本家(ごうしょういなばほんけ)に代表されるように、城下町として経済発展した久美浜まちなかの歴史がしのばれます。

「この3月中には完成予定。まず表通りに面してレンタルカフェ(写真右の方)。もちろんキッチンも整備。起業したい人がいきなり設備投資してもまくいかないのでお試し場所を提供。手前の2間は作業や会議に使ってもらえるレンタルスペース(写真真ん中から左)。2階は一組やけど移住したい人たちのお試し住宅。その住居用のキッチンとお風呂がこちら(写真下。左が安井さん)。トイレは廊下の奥。さらに奥に「蔵」や「庭」があって・・・」と安井さん。

安井さんのあふれる思い。一緒に訪れた経営応援コーディネーターの八木真澄さんとともに、その実行力に感動するばかり。

「一番のポイントは、玄関入ってすぐのところのフリースペース。誰でも自由に出入りできて、観光、移住、空き家、農業や企業の求人情報などなど、いろんな情報を発信。久美浜や京丹後だけでなくたくさん情報を持っておられる長友さんや八木さんにもときどき来てもらって、京都府内や他地域の情報も発信したり交流したりマッチングの場にする。そうして「広がり」と「つながり」を作りたい。空き家再生して誰か事業者に売るのはビジネス。けどこれではまちの活性化にはつながらない。できるだけ多くの人たちに関わってもらうことが重要。長友さんがしばらく滞在して仕事するんなら、2階お試し住居つかってもらえるで~~」・・「えっ、えっ、はい、考えてみます。はい・・」油断してると久美浜に永住させられそうな勢い。押されっぱなしです。

がしかし、その地域のあらゆる情報を発信しつつ試食やお試しができて地域と交流もできる「まちのアンテナカフェ」「地元イチオシ品の試食・交流カフェ」「まちの情報たっぷりな一服カフェ」は、全国のちょっと寂しい商店街や駅前にあったらいいのにと思いつつ女子旅をする私にはとても共感できるもの。地域の風・京都の事業展開もマジでちょっと考えてみようかなぁ。。ねぇ、八木さん!

ランチは糀マルシェのワンプレート。みそ汁は米みそ、おにぎりには麦みそ、サワラは間人、野菜やお米も久美浜産。優しいお味。

レジ横の焼きたてレモンのマフィンとこぼれ梅のスコーン買ってしまいました。まちの活性化「みんなのふる里モデル」追っかけたいのでまた久美浜へ来ることにします。