2022.07.18

祇園祭2022・前祭、山鉾巡行。

7月17日、3年ぶりの祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行。晴れてしまいました。雨やったら山鉾にビニールがかけられるんで、見ても感動薄とあきらめがつくかと思たのに。。だってねぇ、コロナ急増中に人だらけのあの宵山の映像、ちょっと恐怖やったもん。にもかかわらず晴れると、どうにも我慢できず、見るだけやし、とお出かけしてしまいました。今年は、ちまきも買うてないけど、疫病退散、お願いしてえぇやろか。

室町通を上がると、鶏(にわとり)鉾が待機中。やっぱ飾りつけされた巡行当日の動く美術館は魅力的。四条室町で辻廻し・・は、きっとムリやね。ちょっと出遅れたんで、既に人だらけ。うしろの方では、車輪が竹の上をすべるとこが見られへん。とは言え、自由に動けへん最前列へは、さすがに、今年はよー行かんし。

午前9時の四条通。四条烏丸交差点に小さく見えてる長刀(なぎなた)鉾。動き始めました。手前は函谷(かんこ)鉾。いってらっしゃーい・・って、そう簡単に動かへん。

函谷鉾の後ろから、月鉾もエンヤラヤー。

カマキリさんが、こんにちは。夏のひとり旅、城跡ウォークの草むらで・・ってどこやねん・・カマキリを見つけると、あっ、蟷螂山(とうろうやま)って言うてしまうんは、京都人の悲しいサガやろか。羽を広げたり、からくりが動きます。

おっと、菊水(きくすい)鉾が出てきました。狭~い室町通のビルの間から、姿をあらわすでっかい鉾。このシチュエーション好きやわぁ。で、みんな一斉にスマホ撮影、おもろいなぁ。こんな後ろから見たことないし、ある意味、感動。ほぼ日本人やね。背の高い外国人が混ざってはると、こーはイカンやろし。ハハッ。。。けど、菊水鉾の辻廻しも満足に見れそーにないんで、一旦帰宅して、水筒の冷茶補給とトイレ休憩。自宅でテレビつけると、函谷鉾が四条河原町で辻廻し。テレビやとゆっくりじっくり見られるのに、と思たのは一瞬。広がる青空とセミの鳴き声が、私を連れ出してしまいました。さて、新町御池の交差点あたりなら辻廻し見れるかも、と、ふたたび室町通を上がると、四条室町には巡行しんがりの、大好きな船(ふね)鉾が停泊中。

ラッキー。私の到着を待って、動き出しました。

船鉾が通ったとこから、縦の辻の交通再開。船鉾の前には岩戸(いわと)山。その前には放下(ほうか)鉾。くじ取らずの最後尾軍が四条通に待機中。11時前。しまったなぁ、新町御池で見るならこの最後尾あたりの辻廻しが良かったかも。これやと映画一本見れそーや。・・って、後祭も17日巡行だった頃、ほんまに途中で映画見たこともあります。現役時代は人生も忙しかったし。

新町御池の交差点手前。先頭の長刀鉾から、お稚児(ちご)さんが肩に乗せてもらって、鉾を下りはるとこ。お稚児さんはここまで。神の使いのお稚児さんは自分の足で歩けへん。

お迎えの車までも、担がれたまま。この儀式とっくに済んでる思たのに、長刀鉾の到着さえも待たされて疲れちゃいました。

新町御池、いつもよりなんや人が多い思たら、日曜日やったんや。かわいそうやけど、子どもが騒ぐんが、今や一番の恐怖。長刀鉾の辻廻しが始まる前に、撤退することにしました。御池通は長刀鉾を先頭に山鉾が渋滞中。

追っかけ長刀鉾。西洞院(にしのとういん)通を下がって、六角通を東へ新町通の手前で待ち構えると、ちょっと早いテンポの戻り囃子(はやし)で進む長刀鉾キャッチ。

長刀鉾のすぐ後ろから、保昌山(ほうしょうやま)。藤原保昌と和泉式部の恋物語。縁結びのちまき、のとこ。私にはもう不要。

郭巨(かっきょ)山。貧困のため、母と子を養えない郭巨が、子どもを土に埋めよーとしたら、黄金の斧を掘り当てた逸話。一瞬やけど、こんな間近で見れるんは新町通だけ。私にも銀の斧・・より、お腹も減ってきたので、おにぎりとか欲しーなったんで、ここらで終了することにしました。

再度、西洞院通をまわって四条新町。ちょっと下がったあたりで振り返ると、長刀鉾もよーやくご帰還。ここで最後の辻廻し。けど、もう力尽きたんで、巡行にそこそこ満足して、私の祇園祭・前祭は終了。教訓、長刀鉾を追っかけると、人が多いし時間かかって疲れるよー。さて、コロナはどうなるのか。感染拡大の実験のよーな祇園祭。元気やったら、後祭も見る・・と思います。