2021年、安心に暮らせる日々が待ち遠しい。清水寺へ参拝ウォーク。
日々の早朝ウォークで、境内をちょっとお借りして参詣する「音羽山 清水寺」。初詣したいところやけど、今回は密を避けて年末に本殿へ。参拝させていただきました。森貫主が揮毫(きごう)しはった2020年の漢字も「密」やったし。
清水さんの朝6時の開門とほぼ同時に入る早朝ウォーク。この時期はまだまだ真っ暗。参拝もできんことはないけど、せっかくなので写真をと、この日は朝食も済ませて9時ごろに到着。参拝客もチラホラ。ってか、さすがの清水さんは、この時期の真っ暗がりでも土日などはそれなりに参拝客。気合入ってんのやなぁ、と、境内の腰掛で持参の熱いお茶しながら観察。けど、暗闇の境内で植木の灯りにぼーっと浮かび上がる私の姿。びっくりさせたらアカンと気ぃつかって、空セキしたり用もないのに動いて存在をアピール。オチオチ休憩してられへんですけど。
拝観料400円を払って本堂へ。これは奥の院からの眺め。撮影スポットはここらへんかな。何年振りかしら、ここ数年は来てへん。なんせ2017年~2020年・・この12月まで本堂の修復で、屋根の葺き替え、舞台板の張替えをしてはったし。国宝の修復とか長いでしょ。清水さんの本堂は国宝で、それ以外は重要文化財。数年前には、重要文化財の三重塔や西門の塗り直ししてはって、いつまでしてはんのやろ、ほんま京都の単位は100年やねぇ、と残念な早朝ウォークが数年続きました。けど、あざやかな極彩色がお目見えしたとたん、さすが京都やねぇ、と写真撮りまくり。。まあ、そんなこんなで、清水さんへの初詣は本堂の修復終わってから、と心待ちにしていたらコロナ。ともあれ、ほんまに来れて良かった、清水さんの檜舞台!
音羽山の断崖に建つ木造建築。本堂から張り出した「舞台」の高さは約13メートル。これは「懸造り(かけづくり)」と呼ばれる日本古来の伝統工法。格子状に組まれた木材同士が支え合って、建築が困難な崖でも耐震性の高い構造だとか。舞台を支えているのは、樹齢400年以上の欅(けやき)の柱18本。その縦横には何本もの貫(ぬき)が通された釘を一本も使わない構造、と解説。で、1633年の再建から、歴史上のいろいろな災害に耐えて、今日の私の参拝をも迎えてくれてはる、ということらしい。ほんまに、おおきになうえに、お願い事もなんやけど、コロナの終息、よろしゅうおたの申します。
檜舞台からの眺め。正面に小さく見える三重塔は、子安観音を祀る子安塔(こやすとう)。それにしてもかなり高いっ。清水の舞台からのダイブは・・キケンです。
本堂と奥の院の間にあるのが、縁結びで有名な京都地主神社(じしゅじんじゃ)。地主神社は、日本の建国以前の神代(かみよ)から、その土地の地主神を祀るために建てられたもので、ここも清水さんの中にあったんやけど、明治時代の神仏分離令で、清水さんから切り離されたんやて。縁結びやのに切り離すて、なぁ。けど、1994年のユネスコ世界遺産「古都京都の文化財」では一緒に登録されてます。神社の境内にあるのが「恋占いの石」。縄文時代の遺物とか。一方の石からもう一方の石へ、目を閉じて無事にたどり着けたら恋がかなうってやつ。そんな甘酸っぱい思い、私には今は昔。
くるっと折り返して最後に、音羽の滝(おとわのたき)。音羽の滝から湧きでる水が、清らかな清水(しみず)であったことに由来して、「清水寺」になったとか。清めの水。欲や迷いを断ち切って心清らかに日々を過ごすよう心掛けるので、コロナの終息を、どうかどうかよろしくお願いします、などと勝手なお願いをしつつ、清水さんをあとにしました。
そして、2021年元旦の朝、5時半発、通常の清水寺早朝ウォーク。五条陸橋の温度計1℃。清水さんの年越しライトアップ用にカメラ持って行ったけど今年は無かって残念と思いきや、八坂の塔の上にキレイな丸いお月さんがくっきり。思わずパシャリ。満月かなぁとググったら、1日前が12月の満月・コールドムーンやったらしい。そういえば昨日の早朝はオジサンたちが2、3人上等そうなカメラを構えてはったね。オート撮影ではもったいないようなシチュエーションやのにゴメンやけど、年の初めにこんなステキに出会えるなんてラッキー。今年もきっといい年になるに違いない!