メノウと虎と金キラキラ。世界遺産「大シルクロード展」~京都文化博物館
さすがにメインビジュアル。輝いてるねぇ~。2014年、世界遺産なってから中国国外初の「大シルクロード展」が日本各地巡回。京都文化博物館にもやってきたのでお出かけ。カメラOK。パシャパシャ。
一級文物《瑪瑙象嵌杯(めのうぞうがんはい)》5~7世紀。一級文物=日本の国宝的な。新疆(しんきょう)ウイグル自治区の墓から出土した金製の杯。虎をかたどった握り手も豪華。草原地帯の遊牧民の文化との関連が指摘されてる、と説明。ほぅ~~、ゴージャス。さすが本家、虎が猫やないっ。シルクロードと言えば・・
こんなイメージしか出てこーへんけど、この大陸横断路で中国に入ってきた文化が、いろいろ日本にも来てるんやもんね。展示は3部構成。1部はロードを往来した騎馬遊牧民「胡人(こじん)」の活動と、往来したオアシス都市からの、西方や北方の香り高い遺宝を紹介。
一級文物《男子跪坐像(だんしきざぞう)》前5~3世紀。とんがり帽子の青銅像。腰布だけ巻いて肉体を強調するのはギリシャ文化の影響やて。2000年前のおにいさん、今にも走り出しそう、カッコえぇ。
一級文物《草花文綴織靴(くさばなもんつづれおりくつ)》1~5世紀。女性のくるぶし丈のブーツ。砂漠化が早かった地域から出土したらしく、被葬者はミイラ化、装飾品も良好な状態で出土したらし。これなら踊れそう。かわいい。
一級文物《耳環(じかん)》北魏・5世紀。ピアス。金に青色のトルコ石と桃色の石がはめこまれてる。金は不滅。
一級文物《樹下美人図(じゅかびじんず)》唐・8世紀。屏風絵。樹の下にたたずむ美人図は、唐代に流行した画題。正倉院に同じ構図絵屏風があると。近代日本画にも多いよね、わけあり美人的な。このおねぇさんはリンゴのほっぺ。私でもいけるか?ムリか。。
第2部。東西の交通路が開かれた漢の時代を経て、多民族国家の唐の時代には中国に居住する胡人も増え、国際色豊かに異国風の装いや美術、音楽が流行。東洋と西洋の文明が相互に影響し共生して繁栄。唐にはとてもお世話なってる日本。
《車馬儀仗隊(しゃばぎじょうたい)》後漢・1~7世紀。漢代の墓から出土した青銅製の車馬隊。墓の主人や夫人の車を騎馬隊が囲み、馬は口を開いて激しくいなないてる。外敵から国をまもる強力な騎馬軍団。
一級文物《鳳首杯(ほうしゅはい)》唐・8世紀。西方の世界で愛用されたリュトン(角製の杯)を真似た陶器。把手部分が鳳凰の頭、全面に浮き出す華やかな植物文、鮮やかな三彩釉(さんさいゆう)との解説。三彩釉をググると。中国から伝えられた焼き方で、緑・黄・白三色の釉(うわぐすり)をかけた焼物のこと。奈良時代にたくさん作られて正倉院には壷・皿・碗などいくつも保存されてる、と。角の杯も探したらあるんかなぁ。いよいよ正倉院か。。平安京では時代がちょっと足らんし。
一級文物《献馬図(けんばず)》唐・666年。唐の第2代皇帝太宗の妃の墓に描かれてた壁画。深目高鼻で筒袖の胡服をまとうのは外国人。西方馬の首を押さえながら献上する場面が描かれてるらし。
一級文物《胡人俑(こじんよう)》唐・7~8世紀。シルクロード往来する胡人。中でも活躍したイラン系のソグド商人。右手を上げたポーズは馬やラクダを引く様子らしけど、なんやユニークな踊りみたい。儲かってウハウハやったんかなぁ。。。
3部は仏教の旅路。インドで生まれたガンダーラ仏教。インドの仏像はギリシャ・ローマ彫刻の影響を受けて成立。西暦1世紀ごろシルクロードを通って仏教は中国へ。そのルート上で発展するオアシス都市の一つに敦煌(とんこう)があり、多数の仏教遺跡が残る。
《菩薩立像(ぼさつりゅうぞう)》唐・7世紀。一級文物やないしお顔もないけど、ほっそりプロポーションに覚えがあって。法隆寺の国宝・百済観音像(くだらかんのんぞう)が、こんなほっそりスタイルやったなぁ、と。行ったことないんやけど、つい最近読んだ、ものスゴサラサラ読めた新書「入門日本美術史」(山本陽子著)で魅力的に紹介されてて、法隆寺行こかなぁ、思てたトコやった。
これくらいで1600円分見れたやろか。学生時代に歴史を楽しんだ記憶はさっぱりないけど、改めてカルチャーするとおもしろいね。テストがあらへんしやろか。。。冬のお天気は旅の予定が立てにくい。当分は美術館めぐりやね。