2025.08.02

京都、丹後宮津の成相山から、夏の天橋立ビュー。

スッキリ青空。青い海にシュッと見えてる横線が日本三景・天橋立(あまのはしだて)。京都府宮津市・成相山(なりあいさん)からの眺め。

「日本一 成相山パノラマ展望所」・・ちょっと言い過ぎな感もあるけど、大目に見よう。実家がとなり町やったんで、いっつも見上げてた「なりあいさん」。ひらがなで呼んでたんで(笑)、成相山ってこんな漢字やったんやー、です。そー言えばこっから橋立(はしだて)見たことなかったかも。「はしだて」・・松並木も、知恵の餅の文殊(もんじゅ)地域も、ひっくるめて、はしだて呼びしてたよーな。京都市内では、天橋立、ってフルネームやないと通じひんけど、なんか気恥ずかしかったなぁ。なんせ毎日、汽車・・昔は国鉄、乗ってこの松並木見ながら宮津高校通ってたし。何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした神秘の造形美をお楽しみくださ~い、って言うだけで、普通の松並木やもんね。けど、車窓からの景色は結構好きやったなぁ。晴れの日、雨の日、雪の日。ちょっと暗~い感じの山陰のぐずついたお天気が悩める乙女心にささる日々。青春やん。昔話はこのくらいにして・・

パノラマ展望所からちょっと下りたとこにある、弁天山展望台からの眺め。こっちのがよー見えるね。天橋立ビューポイントはいくつかあるけど、ここからのはちょっと地味目かな。その分ほぼ人がいーひんのがえぇね。暑すぎ人多すぎの京都祇園祭を脱出してきた甲斐がある。けど、ここも暑い。車から降りたら汗タラタラ。京女のひとり旅ならぬ、京女の里帰り。松並木の手前は内海の阿蘇海(あそかい)。向こうは宮津湾(みやづわん)で外海。この展望所は、成相山にある成相寺(なりあいじ)の境内。拝観料500円。成相寺で地獄絵の展示してはるらしとの情報見つけて、そもそも成相寺って行ったことなかったなぁ、とお出かけ。

成相山にある成相寺の本堂。元々は山岳宗教の修験場。704年に文武天皇(もんむてんのう)ゆかりで飛鳥時代の創建らしけど、現本堂は江戸時代。破風屋根がえぇ味だしてる。高野山真言宗から独立して、今、橋立真言宗やて。本尊は身代わり観音・美人観音として名高い聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ。しょうかんのんさん)で、これは平安期のもんやとか。秘仏につきポストカードにて。

地獄絵は4幅。例によってグロテスクな残酷物語。さらっと見ただけ。地獄絵もあるんや、の確認程度。カメラNGで良かった。

左甚五郎(ひだりじんごろう)の「真向の龍(まむきのりゅう)」。龍がまっすぐこっち向いてるのはめずらしとか。京まちなかお寺の龍天井、斜ににらんではんの、多かったかも。

撞(つ)かずの鐘。梵鐘造営の最中に見物人が誤って乳飲み子を落としてしまって、とても鐘なんかつかれへん、との悲しい物語。

こんな五重塔まであったんや~。シチュエーションもステキ。山口県の国宝・瑠璃光寺の五重塔にも負けてへん。

宮津湾バックもナイスショット。知らんかったー。控えめなアピールが丹後的。この日は真夏の猛暑で人おらんかったけど、言うても西国巡礼第28番札所やし、普段はそれなりにお客さん来はんのやろね、などと景色を満喫して成相寺終了。朝9時半。このまま下に降りて、丹後一宮・元伊勢の籠神社(このじんじゃ)へと思たけど、せっかくのブルー日和、やっぱ海やなぁと、足を延ばして伊根へ。

おぉ~、ブルー。道の駅・舟屋の里伊根からの伊根浦ビュー。

舟屋群もパチリ。個人宅、ちょっとアップでゴメンやけど。

交流スポット「舟屋日和」のカフェでブレイクタイム。ガトーショコラ好きやけど、写真映えせんねぇ。京都府庁での地域振興時代にあちこち教えてもーて勝手知ったる伊根。観光Pに車を置いてウォーク。早すぎて10時半のオープンをちょっと待ったけど、出てきたら外国人が行列。どこもかしこもオーバーツーリズム。

ランチは食事処「おぐら」の切り身フライ定。成相山のケーブル下あたり。これは前日、実家の兄夫婦にゴチになったやつ。ひとり旅やったら刺身定食にしたかも。地元目線やとこっちのが食べたなる。小鉢いろいろもうれしっ。アジフライは兄と一つ交換したやつ。4、5枚ものっててそっちのが良かったかしら、とちょい見してたら替えてくれた。へへへっ。ひとり旅やと、隣のオッサンに替えて~や、って言わへんし。

ランチも阿蘇海ビューやった。はぁ~~、えぇとこやねぇ丹後・・でした。