京都、早朝の初詣。八坂神社から縁切りの安井金比羅宮へウォーク。
初詣というか、絵馬を見に行ったというか。京都のまちは早朝ウォークも楽しい。飽きひんねー。
京都市東山区祇園・八坂神社(やさかじんじゃ)。早朝ウォーク、清水寺→三年坂→二年坂→ねねの道をちょっと折れて下河原通(しもがわらどおり)からの南楼門。四条通つきあたりの西楼門よりちょっと静かです。言うても1月6日やし。
境内に、かわいい大絵馬見っけ。
それにしても、さすが八坂神社。朝7時過ぎでも、こうこうと、ちょうちんの舞殿。奉納のお店が景気ええなら・・言うことありません。
花手水(はなちょうず)も豪華。ところで花手水って最近大流行やね。もともとは、野外の神事で水がないときに、葉っぱや花の露で手をこすって手を清めて手水(ちょうず)のかわりにしたこと、らしけど、数年前に京都市お隣の長岡京市のお寺やったかが、四季折々のお花を浮かべた手水鉢(ちょうずばち)で、目にも癒しを、との取り組みがネットでも注目され、さらにコロナ禍で癒されたい需要の高まりとともに一気に広がったとか。私が初めて出会ったんも、一昨年2021年初夏にお出かけした嵐山・二尊院にて。次の写真はその時の新緑の二尊院ブログにアップしーひんかったやつ。
当時は花手水なんて知らず、「かわいいおもてなしやなぁ、とりあえず写真とっとこと」と感動ひかえ目。数日後にテレビで長岡京市お寺の奥さんの取り組みを知って、一度お出かけしてみなきゃ・・で今に至るです。写真もムダにならんで良かった。
早朝初詣ウォークに戻って、八坂神社、国宝の本殿にお参り。福のおすそ分け・・違った・・今年も無事に過ごせますよーに、です。さて次は、近場の縁切り神社へ。ここで四条通側に出てしまうとまた坂をのぼらんなんし、入ってきた南楼門から下河原通を戻ります。ここらあたりは、いかにも京都ってな感じの老舗や旧家が並んでてお正月は独特な風情。
根引き松(ねびきまつ)。玄関のちょっと下目線に、根がついたままの若い松の枝に和紙を巻いて水引が掛けられてる。根っこを付けたまんまなんは「根付く」さらに「成長し続ける」との願いが込められてるんやて。なんでもその起源は平安時代にさかのぼって「源氏物語」にも描かれてるとか。新年最初の子(ね)の日に常緑の小松を根から引き抜いて長寿を祈ったとか、左右対称でなく凹・凸や+・-がある陰陽道(おんみょうどう)が息づいてるとか諸説はともかく、一見質素な松飾りにこそ京都人のプライドの高さが見えるこの景色、う~~ん、京都!好きやわ~。
東大路通沿いバス停前に鳥居。安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)。通称、縁切り神社。主祭神の崇徳天皇(すとくてんのう)が流刑されたとき、讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断ち切って参籠(おこもり)されたことから断ち物の祈願所として信仰され、さらに戦で愛しい姫と別れざるを得なかった崇徳上皇は、幸せな男女の縁を妨げる悪縁を断ってくれること、加えて病気、酒、煙草、賭事など全ての悪縁を切って良縁へと導いてくれるご利益を授けてくれはるらし。
悪縁、クサレ縁、良縁・・神頼みってほぼしたことない人生、切りたい縁も結びたい縁にも関心がない私って、どーよ。で、とても久方ぶりに訪問。
ともあれ、大絵馬発見。桂米團治(かつらよねだんじ)さんの原画やて、へぇ~、落語家はんやねぇ。ググってみると毎年奉納してはるみたい。クサレ縁?・・いやいや・・上手に描いてはるし。
境内の縁切り縁結び碑(いし)、朝からくぐってはりました。家族かな?男子の数が少ないよーな。まぁいろいろあるんやろね。多くの絵馬を保存展示してはる絵馬堂が見られるというので時間をずらして昼間に再訪問したものの、長期閉館中で残念。
米朝さんのきも入りでこんなタレントさんの絵馬が集いました、と境内に絵馬展示。亡くならはった人らの絵馬かな?。歴史が感じられると言うか何と言うか。ここは写真撮っても良かったんやね。進行形の絵馬には実名入り呪いのよーなんもあるみたい。人けのない早朝ウォークには向かんかも・・な~んて。五寸釘とか落ちてたらちょっと危ないかもね。言うても、藁人形セットとかアマゾンでも買えまっせ。