2021.04.05

京都の桜、金戒光明寺、真如堂から岡崎あたり~ひとり静かにお散歩

京都市左京区黒谷の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)、通称「くろ谷(だに)さん」。3月のおわり頃、京都のソメイヨシノはとても見頃でした。

コロナリスクをできるだけ回避して京都ひとり静かにお散歩シリーズ。お天気がそこそこ良い日は、人との間隔に気ぃつけつつ桜を愛でにウロウロ。くろ谷さんを訪れるのは初めて。五条大橋から鴨川沿いの桜も見ぃつつ京阪電車でお出かけ。神宮丸太町駅で下車して20分ほどのウォーク。北東の出口を出て丸太町通りの一本北の通りを京大病院の前を通り過ぎてさらにまっすぐ歩いて突き当たったとこが、くろ谷さん。最後の方は登り坂、ハァハァ。

「浄土真宗最初門」の額のあるデッカイ山門前の桜。うーん・・絵になるねぇ。カメラを構えた人たち10数人。人が写らんよーにお互いに気ぃ遣いつつ・・客筋がえぇね、って、お寺に客筋もないもんやけど。地元の人やおなじみさんが多いんかな、とてもえぇ感じでした。

重要文化財の三重塔にも桜。三重塔は1633年に徳川2代目・秀忠の菩提を弔うために建てられたとか。ちなみに、京都の重文の三重塔は、清水寺の朝ウォークで眺めてる三重塔と、同じく清水寺の子安塔(こやすのとう)との3塔です。

金戒光明寺は浄土宗の大本山の一つ。1175年、浄土宗の宗祖・法然上人(ほうねんしょうにん)、15歳で入らはった比叡山から、念仏の教えを広めるために43歳で出はって、はじめて草庵をむすばはったんが、このくろ谷さんで、浄土宗最初の寺院とか。ちなみに、山門の額「浄土真宗最初門」は、浄土教の真実の教えを最初に広めたという意味で、宗派の浄土真宗のことではありません。贈らはった後小松天皇(ごこまつてんのう)さんが間違えはった・・なーんてことありしまへんぇ。伽藍やらの建物は応仁の乱以後たびたび焼失してはその都度再興されてるようです。

西を見る。三重塔のとこから振り返ると京都市内が一望。真ん中でひときわ大きいのが山門。京都のまちなか、ちょっと右寄りの小さなこんもりの緑がたぶん京都御所(ごしょ)。奥に見えてるのが右京区の小倉山(おぐらやま)あたり、かと。「黒谷の西2㎞に京都御所、更に西10㎞余で小倉山にたどりつく・・・」比叡山から降りてきはって、都のまちなかにも比較的近くて京都盆地が一望できるとこ、なおかつ、西に沈む真っ赤な夕陽を拝めるとこを、法然上人はナムアミダブツと唱える場所に選らばはったということらしい。

次は徒歩5分、お隣の真如堂(しんにょどう)へ。

紅葉の名所として名高く、三重塔とのグラデーションが見逃せないと言われている真如堂やけど、実はここにも来たことが無くて。。京都ひとり静かにお散歩は、シーズンを外した閑散期こそ安全と、今年2月に初めてお出かけ拝観。葉や花がついていない、もみじやらの木々や建物の美しさをゆっくりじっくり堪能。で、桜ってあるのかしらと、今回、寄り道してパチリ。まぁ、こんなとこでしょうか。

2月に撮影した重要文化財の真如堂の本堂。迫力あるねぇ。また青もみじの頃にでも来てみよう。真如堂の四季とか。。

真如堂を後にして、10分ほど南へ下がると平安神宮。広い敷地の桜にはちょっと人。神苑にはしだれ桜があるんやけど、ちょっと歩き疲れたし今年はあきらめよう。

お気に入りの細見美術館の地下カフェ「キューブ」でスイーツ休憩。地下やけどオープンなつくりで安心なスポットでーす。

琵琶湖疎水の桜。岡崎の桜といえばここ。朱色のが平安神宮の大鳥居のある神宮道にかかる橋。

帰りは京阪電車まで歩く力が残ってないので地下鉄・東山駅を目指して。琵琶湖疎水から分かれた岡崎白川にかかる「もっこ橋」と桜。風情がお気に入りで岡崎かいわいの美術館やらへのお出かけには必ず通る道。欄干のない「もっこ橋」は幅約50㎝。製氷工場の人が保冷剤のおがくずを天日干しするために持籠(もちこ→もっこ)・・籠をかついで渡るために架けられたとか。この日はお日柄もよかったのか白無垢の花嫁さんご一行が写真撮影をしてはりました。去年の秋ごろに通りかかったときには、こんなとこで釣り糸を垂れてる人に驚いて、「えっ、何か釣れるんですか?」と思わず声をかけてしまいました。「いやぁ・・へへへっ、もうやめます」と笑ってはったけど。こんなときは「釣れますか・・」やね。風流にはまだまだ修行が足りんみたいで、太公望さんゴメンナサイでした。