2022.09.07

京都・常寂光寺、残暑。青もみじ、まだまだ楽しめます。

おぉ~~、青もみじのトンネル。京都市右京区嵯峨、百人一首に詠まれる小倉山(おぐらやま)の中腹にある常寂光寺(じょうじゃっこうじ)。9月になって、少し静かになった京都はお出かけのチャーンス。混雑の嵐山を避けて、市バスで丸太町通りから嵯峨野へ。

嵯峨釈迦堂前でバスを降りて、閑静な住宅街を抜けると、見えてきたのが、落柿舎(らくししゃ)。松尾芭蕉も滞在したという風情ある草庵。

9月の平日、「ひっそりたたずむ感」たっぷりやけど、やっぱ落柿舎は、柿が落ちる晩秋の風情の方がえぇなぁ・・と、通過。ほどなく小倉山・常寂光寺に到着。

常寂光寺の額がかかる山門。墨色の格子で中も見えて開放的。青もみじにも、程よく覆われてて、よしよし。常寂光寺は日蓮宗。慶長(けいちょう)年間の1600年頃に、京都六条堀川の本国寺(ほんこくじ)の日禛(にっしん)上人が、この地に穏退所(いんたいしょ)を開創し寺にしたらし。嵯峨野の地は、平安時代から、皇族や貴族の離宮、山荘をかまえる景勝地として有名。 特に小倉山、亀山、嵐山の山麓は、公家や歌人が好んで別荘や庵を構えた地域。小倉山山腹に位置する常寂光寺境内には、藤原定家(ふじわらていか)の小倉山荘跡と伝えられる場所もある。寺名「常寂光寺」は、閑静な小倉山の地に、常寂光土(じょうじゃっこうど)・・・天台宗や日蓮宗で立てる浄土の一つ。永遠で絶対の浄土のこと・・・に遊ぶよーな風情を持つ、ことに由来するとか。と言うことで、紅葉の名所がひしめく京都嵐山でも、常寂光寺の美しさが随一と呼ぶ人も多く、散り紅葉・敷き紅葉が楽しめて、さながら極楽浄土へと迷い込んだかのよう、なんやて。ほんまかいな・・。ともかく、初夏の青もみじと苔庭がすばらしい、と、冊子・月刊京都の6月号でも紹介されてたので、来て見ました。ちょっと時期遅れやけど。

で、山門をくぐると目に飛び込んで来た、仁王門までの青もみじ。残暑が一気に吹き飛んじゃうショット。仁王門を抜けて振り返ると・・

仁王門の額縁絵。なかなか、よろしなぁ。。。

境内には、本堂までのまっすぐな石段と、右横のなだらかな石段は、末吉坂(すえよしざか)・女坂やて。

女坂をのぼって振り返る。暑い暑い京都の夏を耐えてもさらに、風情たっぷり。

藤原定家の山荘跡の碑、めっけ。さらに山を登ると、

高さ約12m。重文の多宝塔。青もみじに埋まってる、けど。

展望所からは、京都一望。左下に多宝塔の屋根。右手に桂川。左側の真ん中あたりの小高い緑は、双ヶ岡(ならびがおか)かな。さらにその奥には東の大文字山、右手の向こうには、京都タワーが見えてました。京都って、東でも西でも北でも、山に登れば一望できる小さなまちやのに、歴史はデッカい。飽きひんまち、やんねぇ。

最後に圧巻のシチュエーション発見!。本堂正面の石段から見た、青もみじと仁王門。ぜひ、紅葉も撮りたいとこやけど、人が写り込むんやろなぁ。。。

サクッと、京都のお寺ウォーク終了。午前11時。嵯峨釈迦堂前の喫茶「パド」。市バスでまちなかへ帰る前に、ガラスの開放感にひかれて入ってみました。昔ながらっぽい喫茶店、結構好きです。マスターと奥さんかな、も、年季入ってました。今度はピラフでも食べようかしら。