京都市京セラ美術館「村上隆もののけ京都」展~風神ちゃんが・・好き。
俵屋宗達(たわらやそうたつ)に感謝。最高の京都モチーフやん。京都市美開館90周年記念で、京都だけで開催されてる「村上隆もののけ京都」(むらかみたかし・・)。2月スタート時は行列するほど混雑してたやつ。中学生以下無料やし夏休み入ったら行かれへん、と思て、祇園祭山鉾巡行の日にお出かけ。こんな日は空いてるに違いない。。。よっしゃー、空いてる~。
入場したらいきなり、圧巻の《洛中洛外図》村上版。横13m。デカっ!
今や、カメラOKには驚かへん。けどデカすぎて、撮られへん。京都の美術館は狭おすぇ。。。国宝・「洛中洛外図屏風(舟木本・ふなきぼん)」岩佐又兵衛作のを、構図そのままに、2700人の京に暮らす人々と、村上モチーフがちょこちょこ顔を出してる版。お花キャラクターもいてはる。Eテレ・日美で、埼玉県の村上工房にて、スタッフ160人が24時間4交代制の分業で描いた、言うてはった。京セラ美の学芸員が展覧会用に依頼したらし。なんぼ出さはったんやろ、そこ、気になる。
ちょいアップ。人の表情、持ち物、商家の造り、のれんの絵柄までも、きっちり描かれてんねゃで~。じーっと見てたら渋滞するやん。
風神ちゃんが見てはる橋は、東海道終点の三条やろか、それとも弁慶の五条?なんやにぎやかそーやん。あちこちで目にする洛中洛外図やけど、ごちゃごちゃしすぎててめんどい。こんな機会やないとしっかり見ーひん思てググってみたら、五条橋。カメラ切れてるけど、右側に描かれてるはずの、秀吉ゆかり豊国神社での花見から帰る、高台院・ねね、が、五条橋で踊ってるんやて。へーそやったんやー。勉強なるわー。
俵屋宗達に挑んだ、村上版《風神図》。えぇねぇ~。えぇやないですか。村上はん、活動初期から、江戸時代の絵師たちに深い関心を寄せてはったらし。
《雷神図》もあり。もち、洛中洛外図の中に、雷神ちゃんもいはります。こんな気ぃ抜けた風神雷神・・尾形光琳も真っ青。京都では風神雷神モチーフのアート、よー見かける。天才アート君らもユニークなやつ描いてはったし。宗達はんのおかげやね。建仁寺蔵で京都国博で管理してはる国宝・風神雷神図屏風。ところで、村上隆って知らんかってん。活動も海外が中心らしし、マンガやゲームに関心薄いし。メインビジュアルのお花の顔の絵が、とにかく楽しそーな京都市美の周年企画やったんで、これはお出かけせんと、と空いてそーな日を狙ってました。
村上版《祇園祭礼図》。お花の親子と一緒に、長刀鉾見てる方が、平和やわ。これもデカかった。
《白虎 京都》。四神と六角螺旋堂の暗い部屋に浮かび上がる、白い虎。平安京を守る想像上の四つの神。北・玄武、東・青龍、西・白虎、南・朱雀。とりあえずカメラに納まった。迫力満点、エネルギッシュやん。虎がえぇ顔してる。
1990年代に登場した、村上氏の代表的キャラクター「DOB」。マンガ・アニメのオタク文化村上の原点。
変幻自在に姿を変える、DOB君を、お楽しみください、って。
もののけの一種、なんやろか。それにしても、色カラフル。絶好調やねー。
「お花」シリーズの顔、108点並んでて、これも圧巻。1個1個の表情が、超おもろい。村上工房の優秀スタッフの力作。
メインビジュアル《金色の空の夏のお花畑》。これもデカくて、到底、全景は撮れへんので中央部分だけ。金箔の屏風絵みたいやけど、このお花たちの笑顔見てたら、こっちも笑えてくるよねぇ~。
《雲竜赤変図《辻惟雄先生に「あなた、たまには自分で描いたらどうなの?」と嫌味を言われて腹が立って自分で描いたバージョン》ってのがタイトルらしでっせ。江戸時代の絵師・曽我蕭白(そがしょうはく)の雲龍図をもとにした作品。横18m。 もー、どう転んでもカメラには収まりきらへん。もはや、カメラOKは嫌がらせやったんやないか、と。ともあれ全体的に、人が写り込まずにこれだけ撮れたんやから、良しとしよう。
京セラ美、2階ロビー。村上隆・左《吽像》、右《阿像》。・・あうん像。7月17日お昼前。いやほんま、空いてました。このロビー、いっつもそこそこ人いはるのに。ナイス祇園祭山鉾巡行の日。
京セラ美・日本庭園《お花の親子》2020。協賛のルイ・ヴィトンのトランクの上に立ってはる。東山の借景とともに。山鉾巡行は来年も見れるけど、こっちは今限り。見れて良かった~。