2019.08.05

伊吹山、お花畑を楽しむ~京女のひとり旅2

滋賀県と岐阜県の県境、標高1,377m、高山植物には伊吹山固有種も多い貴重な自然の宝庫、伊吹山。梅雨明けの晴天が続くこの時期、お花畑は満開でほぼ毎年訪れて癒されています。女子でも男子でも一人旅に最適、ってか、ぺちゃぺちゃしゃべりながらは登らんといて欲しいと、切に願うスポットです。

伊吹山ドライブウェイ山頂のスカイテラス駐車場が標高1260mで、そこから登山道3コース。1つは下り専用。おススメは山頂まで約40分約1000mの西登山道コース。京都からだと2時間弱。今回は8時半頃登りはじめましたが、特に一人旅なら朝は早い方が良いですね。鳥のさえずりも聞こえるし、何よりカメラに人が写りません。写真は下山後、ほっと一息しつつ撮影した10時半頃の様子です。

上から駐車場を見ると、こんな感じ。結構な傾斜です。

中腹の群生するお花畑。

実は、15年ほど使い続けたデジカメに、黒い影が映り込むようになったため先ごろ買い替えました。今回はお花の写真が楽しみで楽しみで。ふふふっ。花の名前も調べてみました。

お花畑いっぱいに広がるシモツケソウ。

クガイソウ。

コオニユリ。

カワラナデシコ

イブキトラノオ。伊吹虎の尾。虎の尾っぽに見えます?知らないよねぇ。

オオバギボウシ。つぼみが欄干のぎぼうしに似てるとか。(・_・。。フムフム。。

たぶん、イワアカバナかと。岩赤花。これ、ものすごく小さかったんです。スゴイぞ最近のデジカメ!

そして山頂。

赤とんぼかな? たくさん飛んでました。癒されるぅ。

山頂カフェで一休み。よもぎ餅を添えて。山頂はベンチもあるし、どこでも腰を下ろして一服できるのでカフェ内はいつも結構空いています。朝10時頃だからかなぁ。ともかく、日陰で休めます。

ちなみに「よもぎ」や「薬草」は伊吹山の名物。伊吹山に多く生育する「おおよもぎ」から作られるお灸のもぐさは、「伊吹もぐさ」としてブランドです。また、日本の伝統的な黄色の染め「苅安染(かりやすぞめ)」の「苅安」は伊吹山の名産でススキ科の植物。いにしえの奈良や京都の都にとって、伊吹山はまさに宝の山なんですねぇ。高速道路や新幹線から望む伊吹山、私も大好きです。

車を止めてちょっとそこまでと、ウォーキングや軽い登山感覚の山頂コースですが、舗装されているわけではなく、デコボコ岩の道なので、特に下りは滑ったり、膝への負担がことのほか大きいです。お年を召したペアの男女の女性に多いのが、手提げ系のかばんに日傘。男子は手ぶらで先を歩くだけって、あきまへんで、危ないです。運転だけしてきたらええっちゅうもんやありまへんえ。

私もしっかりトレッキングシューズに履き替えてリュックと帽子、最近は「杖」を持参します。これ登山用でなくツレアイが晩年に使っていた、いわゆる「杖」。亡くなった時、メガネはいいけど杖はお棺に入れたらアカンと言われたもの。捨てなくて良かった。いやー、最近、役に立ちますわ。山道も人生も、「下りる」「下山」という行為は気を抜いたらあかんね。本でも読んだ気がします。いろいろ奥が深い女子一人旅でした。