2025.04.08

兵庫県・たつの。夕焼け小焼けの赤とんぼ~京女のひとり旅82

桜にはちょっとだけ早かった。兵庫県の播磨、たつの市・龍野城(たつのじょう)。赤穂のホテル連泊旅。えぇお天気やし2日目もまた車をおいてJRで探検だよ~ん。城下町龍野。まちの中央を流れる母なる川・揖保川(いぼがわ)が育んだ、お醤油、お素麵やらの伝統的産業はメジャー。そして、龍野と言えば、童謡「赤とんぼ」。作詞者・三木露風(みきろふう)生誕地にちなんで、昭和59年に「童謡の里」宣言。♪夕焼~け小焼け~の赤とんぼ~♪・・のメロディ、ときどきまちに流れたり。

JR姫新線(きしんせん)・本竜野駅(ほんたつのえき)。播州赤穂駅からだと姫路駅で乗り換え。姫新線の新は岡山県新見。お気づきでしょうか? たつの市、龍野城、本竜野駅。ややこし!。もともと龍野藩。地域名は今でも龍野地区。合併で、たつの市、誕生。JRは本竜野駅。6㎞ほど離れたとこにJR竜野駅もある。こっちは赤穂から姫路へ向かうとき通過するJR山陽本線の駅で便利やしちょっと間違えかけた。重伝建・国の重要伝統的建造物群保存地区のまち龍野地区の玄関口は「本」が付く方。JRやとちょい不便な方。なんせ姫路駅での乗り継ぎ待ちが長い。行きは40分、帰りは1時間ほど待った。姫路駅で1時間もあったら京都帰れるやん。。。うそうそ、待ちますよー。京都なんかへ帰るより旅のが楽しも~ん。私、電車やバスに限り、文庫本さえあれば何時間でも待てる人。交通機関以外は待たへん!待つは辞書になし。。。そんなことより、早よ、歩き始めよーぜ。

駅前にコアな、赤とんぼのふる里オブジェ。昭和感たっぷりで可愛さ、なし。龍野は何度か来たことある。なんせ、映画「寅さん」市場一番人気の第17作のロケ地やから。

駅スタートすると程なく揖保川。龍野橋を渡ると龍野のまちなみ。

揖保川河川敷に形成された町の南部に位置する下川原。商家が並ぶ商店街。洋服屋や和菓子屋も2軒ほどあった。風情がえぇね。約600年の歴史、龍野で生まれた「手のべそうめん・揖保乃糸」のデッカイ広告。京都のスーパーで普通に売ってるやつ。

木で隠れてる右手、醤油の郷・大正ロマン館。旧龍野醤油同業組合事務所と旧醸造所をリニューアルして、カフェやアンテナショップやらが入ってはる。広々とした交差点に立って、レンガの煙突をパチリ。

交差点広場の一角には、「醤油もろみ販売機」が商い中。そのまんま醤油やもろみの自販機。

左に折れると、さらに情緒豊か。お寺の白壁と左側は醬油蔵。龍野醤油は、1500年代から播州平野の小麦と三日月の大豆、赤穂の塩、揖保川の軟水といった、地産の原料に恵まれた環境で育まれてきた。龍野はうすくち醤油発祥の地。揖保川の軟水は鉄分などのミネラルが低く、色の薄いうすくち醤油に最適。そして揖保川の水運によって、お醤油は瀬戸内から大阪・京都へ運ばれ、関西の食文化に欠かせへんもんになったんやて。この先には、登録文化財レンガ造り洋館の、うすくち龍野醤油資料館もあった。ヒガシマル醤油本社やったとこ。ちなみにヒガシマル醤油の会社建物は、帰りに駅に向かって龍野橋を渡ると揖保川沿いにドーンと見える。こいくち派やからここのうすくち醤油使わへんけど、ラーメンスープの素で鍋する。うまいっ。やっぱ、世話になってるか。。。

たつの市武家屋敷資料館。洋風建築、白壁の土蔵、商家や武家屋敷やら趣ある建物盛りだくさん。なかなか進めへん。

よーやく龍野城。復元された隅楼(すみろう)と石垣の景色がシンボル的ショットになってるけど、もとは後ろの鶏籠山(けいろうさん)山頂に山城が約500年前に築かれたと。桜の木がぎっしりと取り囲む。咲いたらえぇ景色やん。

あらまぁ、梅の花が咲いてる。ラッキー。桜もやけど、梅の木もよー手入れされてる。キレイ!

本町。十文字川(どじがわ)沿いに連続する白壁の建物。古い商家らし。ほんまにいろんな表情が見れるまちやわ、とキョロキョロ歩きしてたら・・

こんなん見っけ。。。うれしっ、ちょっとアップにしてパチリ。ほんまに龍野は容姿がえぇ・・寅さん、ナイス!

パスタと気まぐれ料理「いちわ」。パスタランチ。揖保乃糸パスタ。本竜野駅前の観光案内所のおねぇさん、予約が無いと無理かも言うてはったお店。11時過ぎに暖簾でてたし、とりあえず覗いてみたらカウンター座らせてくれた。まちにほとんど人歩いてはらへんのに、店内は予約女子らでいっぱい。ビックリ。とは言え地方都市では結構あるある。どっから沸いてきはんのやろ、と。豚肉ゴロゴロでおいしいねんけど、後のほう素麺が膨張してる感でビールプラスだとお腹パンパン。ともあれ食べれて良かった。姫路駅で乗り継ぎ1時間待ち。滋賀県の野洲(やす)行き電車、数本見送った。赤穂のホテル着15時頃。近くて遠い兵庫県の旅。また来よっと。