2020.08.07

夏の伊吹山、花といきものたち~京女のひとり旅13

恒例、夏の伊吹山。梅雨の長雨やコロナ禍のもとで、今年もお出かけできたことにまず感謝。京都から伊吹山の入り口まで100㎞+有料ドライブウェイ17㎞、2時間弱で午前8時前には山頂の駐車場着。アウトドアとは言え混雑は避けたいところ。トレッキングシューズ、帽子、リュック、カメラ、杖・・そこそこの基礎装備で、ほぼ人がいない登山道の西コースをスタート。

少し登ると、斜面にイエローのキオン。うっすらと見える下界。この日は朝から気温が高くもやってて、来しなの名神高速、トンネルを抜けた下りの直線コースでいつもなら正面に見えるはずの伊吹山の雄姿が全然見えなくて、「あらまっ、伊吹山あるやろか」と思わずつぶやいたほど。。。

「ホーホケキョ」、このさえずりはウグイスやね。そーっと近づいてパチリ。下山してきた女子が同じようにカメラを構えたので、抜き足差し足、ジャマせんよーに。

お待ちかね。この時期ならではのシモツケソウの群落。白い雲がぽっかり浮かんでる。

標高1377mの伊吹山。ほんまは高山の部類に入らんのに高山のようなお花畑が発達してるめずらしい山。なぜか? その1、伊吹山が石灰岩層でできているために、降った雨が地下に浸透して地表面が乾燥しやすいこと、その2、周辺に高い山がないために、冬季の季節風が強く、積雪が多い、という気象条件によること、と解説あり。そやね、冬はしょっちゅうこのあたりで新幹線が遅れます。高速でのお出かけも北陸道の雪より関ケ原の雪情報をまず押さえるしね。ともあれ、歴史ある伊吹山には高山植物の固有種も多く自然の宝庫です。

コオニユリにちょっかい出してるのは、カラフルなキアゲハかな。まちなかで夜に見るのは蛾ぁやけど。そういえば最近あんまし見んよーな、コロナやろか。

メタカラコウの蜜を吸ってるのはモンシロチョウ、いやいや、スジグロシロチョウかな。スジが黒いし。

トモエソウにはハムシ。

山頂カフェ周辺のイブキジャコウソウにもキアゲハが。いやーそれにしても、咲き誇るお花に群がるチョウチョウや虫たち。力いっぱい生きる姿がまぶしいほど。

山頂の日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。2000年ほど前に、伊吹山の荒神退治に出向いたものの、敗れて命からがら逃げ帰ったと解説。日本人の心に生き続ける日本武尊なのに、なんか弱い人伝説なんやなぁ。

山頂カフェでは、これも恒例、よもぎ餅とコーヒー。この写真は去年のやつ。あっ、今年はチョコが付いてなかった。コロナやしやろか。去年のブログはこちらでーす。

さて、中央登山道コースを下り始めたら、小鳥ちゃん発見。ほおが白いからホオジロに違いない。ピーピーピーって言うてた気がする。

この日の中央コースには、ほとんど花が見れませんでした。サラシナショウマ群落もまだ青くて。

10時半、駐車場まで下山するとマイカーがたくさん。バスも数台。間隔をあけた座席シートでマスク姿とはいえ、バスから下車した高齢者たちは、ぺちゃくちゃ、ワイワイ。耳も聞こえにくいのか結構大きな声で。西コース登山道もかなり密になりそーな。みんながみんな好きな時間にマイカーで来れるわけではないけれど、夏期8月のドライブウェイは午前3時から営業してるようやし、早朝のバスツアーがあってもええんちゃあうかなあ、と思ったりして。

2時間弱で帰れるし、コロナリスクもあるし、ランチは帰宅後にしようと帰路へ。お金落とさへんけどゴメンね、です。午前のこんな時間にドライブウェイを下るのは路線バスと私の車だけ。関西や名古屋ナンバーのたくさんの車とすれ違ったので、さらに登山道は満杯になったことでしょう。長梅雨のせいか、お花がまだ咲ききってない感あり。8月の下旬ころにでもまた来ようかな。少しでも安心な旅を楽しみたいし。