宮崎県・鵜戸神宮、神武天皇の生誕地。日南はブルー~京女のひとり旅90
まさに、南国宮崎ブルー。宮崎県日南市(にちなんし)・鵜戸神宮(うどじんぐう)。恒例、九州へのお墓参り旅。ブログもランチ編、備中高梁編、はがくれ佐賀編ときてよーやく目的地の宮崎編。延岡市でとっととお墓参り済ませて翌日は日南へ、GO。
いつも立ち寄る、道の駅・フェニックス。おぉ~ブルー&フェニックス。えぇ写真撮れた!新婚旅行のメッカって感~じ・・いつの話やねん。。。延岡から日南へは東九州自動車道経由で約140㎞2時間。南国な感じが好きやししょっちゅう足延ばすけど、こんなすっきりブルーもめずらし。
「鬼の洗濯板」もくっきり。ここは観光地・青島からちょっと南に下がったあたり。。下がるは京都弁やった。へへっ。
強烈な赤色の花。サンゴシドウ。熱帯アメリカ原産らしいっスよ。景色をチラ見しつつ、ほどなく鵜戸神宮へ着。
鵜戸神宮の神門。夏越の払い。さすがに朝8時半やと人がいない。早朝発の甲斐あるわ~。京都とえらい違い。
楼門をくぐってさらに進むと・・
鵜戸神宮と言えばの景色が眼下に広がる。本殿前の広場。紺碧の日向灘に突き出すよーに岩がそそり立つ。宮崎市青島からの日南海岸は、宮崎層群。約1200万年前から150万年前までの間、深い海底で砂の層と泥の層が交互に堆積した層。なかでも古い時代の地層が露出してて、波の浸食を受けて形成された波食棚(はしょくだな・・県の天然記念物の「鬼の洗濯岩」はこれ)、海食洞、ノッチ(岩が窪んだ地形)が随所に見られる。
朱色の柵のとこまで下りて撮った写真をズームすると、隆起や浸食の感満載の奇岩怪礁(きがんかいしょう)やなぁとわかるけど、ここ、結構、高所で・・
縄のはってある亀石は、本殿前の広場から見下ろして12m先、頭から尻尾まで約8mなので、ちょっと足がすくむビュー。亀石の背中の枡形のくぼみは60cm角。そのくぼみに向かって「運」の文字が書かれた「運玉」を投げ入れて入ったらえぇことあるよ、システム。確率は・・見ての通り。さらに圧巻は・・
鵜戸神宮の本殿。隆起して、さらに海にえぐられたデッカイ洞穴(どうけつ・ほらあな)に鎮座。
鵜戸は、初代天皇の神武天皇(じんむてんのう)生誕の地。アマテラスの五世孫で、アマテラスから神武天皇までは神話の世界。古事記と日本書紀に書かれてる、弟の山幸彦(やまさちひこ)と兄の海幸彦(うみさちひこ)のお話。山幸彦は天孫族(てんそんぞく、天皇の祖先。天孫降臨と言えば高千穂の地で・・ややこし)。海幸彦は隼人族(はやとぞく、隼人と言えば薩摩あたりのクマソ・・これもややこし)。要はこれら族の闘争を山さんと海さんとの兄弟げんかとして神話化した日向神話(ひゅうがしんわ)の舞台が鵜戸。ある日、山さんと海さんが、それぞれの弓矢と釣竿を交換して獲物狩りしたけどうまくいかず、元に戻すことに。が、山さん、釣竿をなくしちゃってゴメン言うたけど、海さんが許さ~ん、海底から取ってこいと命令。山さん、海にもぐって、海神の宮殿(わたつみのきゅうでん)で無事見つけたけど、海神の娘の豊玉姫(とよたまひめ)とイチャイチャしたあと、地上へ戻ってイジワルをした海さんを、ギャフンとやっつけたって話。山さんが海底から戻って仮住まいしたとこが鵜戸。あとから妊婦の豊玉姫も追っかけてきて鵜戸で出産。がしかし、出産現場を覗かんといてね、言うたのに、山さん我慢できずにのぞき見。龍がお産してた。見たな~~、言うて豊玉姫は海底に帰った。残された赤子の男子を、豊玉姫の出産を手伝いに一緒に来てた姉の玉依姫(たまよりひめ、叔母さんにあたる)が育てたところ、男の子はすっかりマザコンになって、結局、叔母さんの玉依姫と結婚。この二人から生まれたのが4人の男子で、その四男が初代の神武天皇っちゅうことなんやて。ご清聴ありがとうございました! 板野博行著「眠れないほどおもしろい日本書紀」(王様文庫)を参考にしちゃってま~す。けどさー、こんなん知ったら、神社って、何に手を合わせるんやろとか思わへん?まっ私は、お賽銭と願い事はしーひん。お寺へも神社へも、「いっつもおおきに。おかげで今日も元気やで~」言うてます。大人やなぁ~~。
日南市にお出かけしたらいっつも飫肥城(おびじょう)行くんやけど、ブルーがとても青いんで、今日は、運河へ。寅さんのロケ地があるんスよ。
堀川運河(ほりかわうんが)。1686年・江戸時代に飫肥藩が、大収入源である飫肥杉(おびすぎ)を、川流しの方法で広渡川(ひろとがわ)から油津港(あぶらつこう)へ出すためにつくられたもの。
石組みの堀川橋(ほりかわばし)は、明治36年8月に完成のもの。アーチ状なんは、吾平津神社(あひらつじんじゃ)の参道でもあるしやて。一つ上の写真の右側に鳥居が見えてる神社。神社のPに駐車して運河見たらえぇ、って誰かがネット発信してたけど、「あひらつ」って読めんかってナビ入らず車ウロウロ。川沿い国道で「観光案内所」の看板見つけて入ったら、日南市役所の観光課やのに職員が顔見合わせてなかなか窓口へ出てきてくれへん。おいおい、そのまんまお役所やんかー。「スイマセンねー忙しいとこ」て言うたんは京女的イケズやってんけど・・南九州では通じんわなぁ。やれやれ。。まぁしかし、最初ぶっきらぼうやった女子はカラーコピーされた数枚の観光パンフで丁寧に説明してくれはった。車も置いといてえぇて。観光の窓口担当者が不在やったんやろね。役所あるある。カラーコピー数枚ってかえって高いやろ。。話それたけど、ここに祀られてるんは、神話の海幸彦の孫で神武天皇の日向時代の妃・あひらつ姫。神話に出てくる海さんやん。709年創建。古っ!。あひらつ⇒あぶらつ・・あぶらつ港(油津港)になったらし。こりゃ読めんわ。いろいろ説明してもーたけど、映画「男はつらいよ」に出てきてた堀川橋あたりのスポットをくるっと一周して終了。早朝発でちょっとお疲れ。
飫肥城内にあるデッカイ飫肥杉。今回、お城スルーにつき3年前くらいの写真。大好きなスポット。ここは鑑賞用やけど、帰りは、飫肥杉の山々を見ながら東九州道のインターを目指すルート。海も山もほんまにえぇ景色で幸せ~~の宮崎終了。。。さてさて、今年は早々に梅雨明けしたけど、7月の京都はストレスでうんざりの祇園祭。また九州行こかなぁ、お盆のお墓参り旅、マジで考えてます。