2025.12.14

宮崎県延岡発祥「チキン南蛮」。師走の九州旅ランチ編~京女のひとり旅97

12月1週目あたり、京都から宮崎県延岡市へのお墓まいり旅。ちょうど西日本の紅葉が旬やしこの時期は毎年恒例。今年は、季節外れの黄砂や突然の寒波もありーのやったけど、京都から逃れてのびのび楽しんだスポット&ランチ。

初日、広島県福山市、福山城。お城の西隣、ふくやま美術館からの眺め。山陽新幹線福山駅のすぐそば。新幹線からもドーンと見えてるよね。九州への車旅、一気に福岡まで500㎞走りもあるけど、この時期、高速道は集中工事で夜間通行止め多く早出できひん。ふくやま美・特別展「東京藝大美術館の名品展」も見たかったしで福山泊。藝大美、さすがにえぇのよーさん持ってはる。美術館に興味持ち始めた数年前、いち早く東京上野の藝大美へ上村松園を見に行った。けど日本画はたいがい京都に来はる。最近は旅スポット、アート、ランチがトリプルで楽しめる、地域の美術館のがお気に入り。

福山駅近く。昭和24年創業の老舗和食店「千里十里(ちりとり)」小鉢おまかせ定食。うなぎ押しの店やけど、小鉢ランチ女性に人気ってあったし注。どれも味がしっかりしててうまいっ、上出来。ハハッ、上から目線。京女も満足。後から来はったおっちゃんは特上うな重。土曜やのにお仕事みたい。特上でも食わんとやってられへん、ってかー。ガンバ。

腹ごなしに、鞆の浦(とものうら)までバス620円。このコースお気に入りで常連。コーヒーでも思たら、人だらけ。20分ほどの滞在で帰路のバスへ乗車。ほろ酔いで景色を楽しむのもオツなもん、と思うことにした。

2日目は関門橋を渡って、大分県中津市(なかつし)泊。お昼前着で、まずランチ。

中津駅近く「丸清」。鱧(はも)天丼+カレイの小刺身。中津といえば「中津からあげ」が有名やけど、帰路の別府で、恒例の「別府とり天」予定につき、ここはお魚チョイス。事前リサーチによると、中津が面する豊前海(ぶぜんかい)は鱧のふるさとやと。景勝地・耶馬渓(やばけい)からの栄養たっぷりの水が海へ運ばれ、魚介類の宝庫らし。お刺身は有名な城下かれい(しろしたかれい)やないけど、まぁご近所やしそれなりってことで。。

中津城。豊臣秀吉から豊前6郡を拝領した黒田孝高(如水)が山国川河口の地に築城したのが始まり。2年ほど前に来たときは、本丸の写真撮るだけやったらお金いらへんかったのに、今回1000円とられた。何かリニューアルしはったんかしらと入場したら、お花だらけのジャングルになっててビックリ。「日本唯一の花城として生まれ変わった黒田官兵衛築城の名城」やて。理解がちょっとメンドイ。

3日目はいよいよ宮崎県延岡市。中津から近いので、耶馬渓~阿蘇~高千穂~延岡の山まわりコース。

熊本県阿蘇のドライブウェイはすっかり秋色。曇りってか、黄砂。九州旅前に冬タイヤ交換と洗車したとこやのに・・悲しい。

阿蘇の「赤うし」もぐもぐタイム。こっち見てもくれへん。京都から来たのにもうちょっと愛想よーしてくれてもえぇやん。

延岡市「松乃寿し」チキン南蛮定。地魚フェアやってはるのに何やけど。延岡はチキン南蛮発祥の地やし。ジューシーな鶏唐にたっぷりのタルタル。べちょっとしてて苦手やったけど、これご飯にかけたらうまいてTVケンミンショー見て、ちょっとお試ししたなってん。地元のおススメ聞いたら、やさしい味に感じられた。九州旅目的のツレアイのお墓参りは、造花も替えてスッキリ迎春準備完了。造花文化てえぇよね。色あせるけど枯れへん。火事になったらアカンし線香はなし。お供えは焼酎。一杯やっててやー。

延岡連泊の翌日は、お隣の宮崎県日向市(ひゅうがし)日向岬。

柱状節理(ちゅうじょうせつり)の荒々しい岩肌。景勝地「馬ヶ背(うまがせ)」。最近、乗り出して見下ろせるよーに見物台ができたけど、床がガラスで、スリル。

日向灘ビュー。高所やし結構風も強いけど、いっつも見惚れる、景色。

日向市の中島美術館。会社の敷地内みたいなとこにひっそりたたずむ美。企業さんっていろいろアート所有してはんのやね~。2回目。デッカくはないけど、平山郁夫、小倉 遊亀、ビュッフェ等のセンス良い作品が静かーに見れてカフェもある。お気に入り。

ランチは延岡市「ともえ食堂」。あんかけ焼きそば。いわゆる皿うどん。これも好きやねん。これこそ味がやさしい。落ち着くわ~。

5日目は大分県別府市泊。延岡から山間部コース。

♪「荒城の月」のモデル、豊前・岡城址。桜の季節にブログ紹介したことある。紅葉の季節。この日は結構風も強くて、枯れ感がしみるぅ~。日経新聞連載小説のハードカバー上下本、諸田玲子著「登山大名」は、岡城・岡藩の三代藩主・中川久清の物語。幕府のキリシタン大弾圧、隠れキリシタンの大殉教やらが描かれてて・・まぁ、史実やけど・・気楽に読み進められへんで未だ下巻途中。とりあえず岡城址、もう一回感じてみよう思てやってきた。くじゅう連山が遠くに見える。

滝廉太郎像にちょっとほっとする。キワまで行くと足がすくむ絶壁やけど。

別府「浜田温泉」。行きつけのとこが定休日で、ここはほんまの共同浴場200円。洗髪も湯船のお湯から。「頭、あらってもえぇ?」近所の女子らにお伺いたてつつ。ドライヤー借りよ思たら、「ドライヤー使えません」の貼り紙。確かに、電気系統は危なそーな建物。風邪ひかんよーに、とりあえず車に駆け込んで、ホッ。

恒例、別府とり天定食。トキワデパートの地下フードコートのレストラン東洋軒。今回は、とり天3種食べ比べ、っちゅうやつを注したけど、何を比べてるんかイマイチわからんかった。かぼすが練り込まれたとり天は、酸っぱすぎた。やっぱ、チマチマしたやつは、合わんわー。

6日目は、福岡県北九州市、門司港レトロ。

バナナマンブラックのオブジェ。あれっ?普通のバナナマンもいたはずやのに。。。とても冬型で冷たいしぐれ雨。空も海もグレー。寒いっ。

門司港レトロ「てん花」。ふぐ押しの店やのに、つい看板におススメってあった1000円のきまぐれ膳注。メインチョイスをふぐのから揚げにしたら、1尾だけ。。う~ん、これは失敗。京女やのに、もうちょっと豪華なやつにしたらよかった、と、バームクーヘンのかけら残して次の店へ。

「門司港ビアハウス」。関門海峡を見ながら、門司港レトロビールと、ふぐのフィッシュアンドチップス。ここの窓からの景色、10数年前の高倉健主演映画「あなたへ」のロケ場所。散骨してほしいとの奥さんの遺言を実行するため、健さんが富山から長崎へひとり車旅。映画はうちのツレアイが亡くなった年で、一人で見たなぁ。亡くなった後でよかった。こんなん、話題にもできんかったやろ。

7日目は広島県尾道市。九州旅の最終は、たいがい尾道か倉敷のお気に入りホテル。最後は外したないし。この日は寒波。門司港から広島県へ紅葉も終盤の山陽道。広島県の中国道エリアは冬タイヤ規制出てた。

広島県、秋の尾道。スッキリ・・寒いっ。

「ONOMICHI U2(おのみち ゆーつー)」。旧港湾施設をリニューアルしたサイクリスト向けの複合施設のレストで、塩レモンピザでランチ。ホテルのすぐ横なのに、知らんかったー。しまなみ海道サイクリング、結構しんどいでー。

尾道連泊。8日目はしまなみ海道を四国へ。私は車。

愛媛県・今治城。馬上は藤堂高虎(とうどうたかとら)。

瀬戸内海に面した海城(うみじろ)。お魚パネル見てたら、「お堀は海水。潮の満ち引きで水位変動するよ。エイが入り込んできたこともあるで」とボランティアガイドのおじさん。それにしてもえぇお天気。京都へ帰るの、嫌んなるなぁ。今治タオルを何枚かゲットして尾道へ帰路。

最後のランチ、尾道「ざこや」地あなご丼・アサリの味噌汁+お刺身盛。和食屋さんって、なんか空いてる感。やっぱこの時期「牡蠣」メニューないんはさみしいね。もっとも、今どきの外国観光客が並ぶんは、ラーメンやスイーツ。日本の食文化、こーやって変わっていくんやろね。。。長々と旅ブログでした。