岐阜県・郡上八幡城、水とおどり、シックな城下町~京女のひとり旅69
天守と隅櫓(すみやぐら)、2つをつなぐ築地塀(ついじべい)の絶妙なライン、いつ見てもえぇねぇ。岐阜県・郡上八幡城(ぐじょうはちまんじょう)と言えばのショット。
白壁にみずみずしい緑が映えて。青空やないけど、曇り時々雨やからこそのウェッティな緑。
1559年、室町時代後期の戦国武将・遠藤盛数(えんどうもりかず)が、岐阜県・八幡山の山頂に築いた砦が、郡上八幡城の起源。幕末明治維新の動乱期に全国のお城同様に取り壊され、昭和8年、当時国宝だった近隣の大垣城を参考に再建。木造で再建されたお城は全国でもめずらしく日本最古。自然に囲まれて凛と立つ白亜の天守は「日本一美しい山城」と称されるほど、と解説あり。お城は東海北陸自動車道からも、ちら見できる。ちなみに、大垣城の方は、昭和20年の大垣空襲で焼失し再建後は鉄筋コン。残念やけど。。。そんな郡上八幡城には5年ぶり。
お城から眺める城下町。今回の旅、前日に高山入りして、この日ほんまは上高地の予定やってんけど、まさかの雨予報で予定変更。雨の情緒ならと言うことで城下町・郡上八幡をチョイス。高山から郡上への「せせらぎ街道」も快適で大好きドライブコースやし。80kmほど。
郡上八幡市街地の中心を流れる、清流・吉田川。長良川最大の支流。小っちゃく鮎釣りの人も見えてる。子どもらが橋の上から川に飛び込む遊びは、夏の風物詩。観光PRや実際にも以前は見たことあるけど、今はもうせーへんのかなぁ。
柳町通り。重要伝統的建造物群保存地区。こんな感じの重伝建の通りがいくつかある。
宗祇水(そうぎすい)。郡上八幡は水のまち。見えにくいけど赤い橋の左、水の神を祀る御堂の下から澄み切った湧き水。昭和60年、環境省「日本名水百選」の第1号としてちょっとメジャー。室町時代の連歌匠・飯尾宗祇(いいおそうぎ)っちゅう人が草庵を結んでこの清水を愛飲したことが名前の由来とか。湧き水は、この赤い橋がかかる、小駄良川(こだらがわ)に注ぎ込み、ほどなく吉田川に合流。長良川も、まちのすぐ西側をドーンと流れてる。
やなか水のこみち。長良川と吉田川の玉石を約8万個敷き詰めて、ちょっと観光的に整備された石畳の小路。とにかく、あっちもこっちも、水のまち。
さらに、まちは、郡上おどり。デッカイちょうちん。
こんなアーチも。年代もんやね。奥にはデッカイまとい風。徹夜おどりの頃は、えらいことなる、はず。
ちなみに、昔むかし、こんなん買うてた。おぉ、カセット!! ♪~七両三分の春駒、春駒~♪・・って、やらへんやらへん。ギャッハッハ。。
郡上八幡旧庁舎記念館のカフェ、ひとやすみ。5年前にも入った私のお気に入り。1994年まで八幡町役場として使用されてただけあって、立地がナイス。吉田川と新橋をビュー。11時の開店前やったけど、コーヒーなら出せるよ、と言われたんで、栗どらとお万買うてイートインしちゃった。えぇ人たち。うれしっ。
外観はモダンな洋風建築物。この向かいに有料駐車場もあって、もー、至れり尽くせり。郡上八幡、また来たなる、えぇとこです。
せせらぎ街道を走り抜けて、ランチは、高山市「洋食クレソン」。日替わりのチキンソテー、スープまでついて1100円。ビールはプラス。ランチタイムは過ぎてたけど、どこでもどうぞと言われて、おぉ、今日は、あたりやん、でした。客商売って、ほんま大変やね~。