2024.10.06

岡山県・夢二郷土美術館「生誕140年、竹久夢二」~京女のひとり旅71

岡山のまちなか、好きやねん。JR岡山駅から徒歩圏内に岡山城、後楽園、美術館いろいろ。晴れ予報の朝、新幹線を予約して、夢二カレンダーを買いにお出かけ。9月は台風や毎年恒例の黒豆枝豆の選別お手伝いやら、何より暑すぎた。言うてもまだまだ暑いけど。

夢二郷土美術館。岡山駅から商店街アーケードを抜けてほぼまっすぐ、旭川につきあたったら土手をお城と反対側の左に歩く。デッカイ駐車場のある後楽園入り口横の橋を渡ると、三角屋根に風見鶏の美術館。日本のロートレックとも称される、「大正ロマン」の立役者・竹久夢二(1884-1934年)。「夢二式美人」といわれる独自スタイルの女子たちがカワユイ。たびたびお出かけしたり毎年カレンダー買うたりとお気に入り。今年は生誕140年記念で「YUMEJI展~大正浪漫と新しい世界」開催中。全国巡回もするらしので、これは行っとかなと。ちなみに、カレンダーまだやった。真夏日でも10月やのに。。う~ん、ネットで買うかまた来るか。。。ともあれカメラOKが3枚あったしご紹介。めずらし。初めてちゃうやろか。

夢二。ちょっと斜な感じ。画家、詩人、デザイナー、イラストレーターとして活躍したマルチアーティストの先駆者。

《西海岸の裸婦》1931ー32年。この絵はよー見る。渡米中に描かれた油彩画。夢二の現存する油彩画は約30点で希少。今回は油彩画家としての夢二作品に焦点をあててるらし。理想の女性像の最終盤らしけど、裸はあんまし好きやない。あしからず。

《アマリリス》1919年。今回のメインビジュアル。長らく所在が不明で80年の時を経て発見された名画やて。ガラスの反射で後ろの絵が写り込んでアマリリスが見えへんのが惜しい。カメラOKならガラス外してくれへんやろかて、いっつも思う。嫌がらせ的な?

《女》1918年。初期の油彩画。優しげな女性ではある。油彩画はどうしても暗いなぁ。せっかくやし、カメラNGの展示作品から、この美術館のイチオシをご紹介。カード写真でゴメン。

《立田姫(たつたひめ)》1931年。富士山を背景に、夢二得意のS字ポーズで大胆にデフォルメされた立田姫。後ろ姿やのに顔が見えてるけど。ちはやぶる・・・の立田姫は、豊作を司る秋の女神。賛は中国の詩人・杜甫(とほ)からの引用。「去年は米が高くて日常の食にも事欠き、今年は米が安く農民は苦しい生活をしなければならない」という意味やて。赤って元気もらえるし、このシュッとした和の女神さんが私も大好き。美術館のメインビジュアル。展示やディスプレイやらで、たいがい出会えます。

《秋のいこい》1920年。いかにも、秋!。紅葉したプラタナスに囲まれて、ベンチで物思いにふける女子。青い洋傘のアクセントも大正期的な華やかさでステキ。この大きな信玄袋(しんげんぶくろ)はなんなんやろ、とはいっつも思う。今どきの女子やったら友達んちに泊まり歩いてる子、とか。見るたびちょっと笑う。

《SPRING(スプリング)》。初見したんでカードゲット。色使いが絶妙、カワイイ。こんな着物や洋服、着れへんでも見るだけで女子たちはあこがれたやろねー。そないに明るい時代でもなかったんやろし。夢二のセンス、スゴっ。楽譜や本のイラストによーさん描いてはるし、こんなんがちょこちょこ出てくるので、また行きたなる美術館でーす。

黒ねこの「黑の助(くろのすけ)」は、夢二郷土美術館お庭番ねこ。黒の助グッズがロビーにたくさん。

美術館内の小さなお庭に気まぐれで遊びに来るとか。いまだに会ったことないけど。こんなとこで夢二終了でーす。ちなみに、岡山県内には夢二生家記念館・少年山荘でも展示あり。行ったことないしカレンダー買いに今度行ってみるかなぁ。

せっかくやし、岡山城の雄姿をパチリ。

ちょっと疲れたし、岡山駅まで路面電車。やってきたのは普通のやつやけど、10月中旬から、夢二生誕140年記念ディスプレイ号ってのも走るらしデッセ。力、入ってます。

ランチは岡山駅さんすて内「さち福屋」デミカツ定食とB。岡山名物。まちなかやしご飯やさんいろいろあるけど、まだ11時過ぎやし開いてへんので今日は駅ナカ。ランチは高齢者たちにまじって、就活黒スーツの女子も一人でカツならぬ唐揚げ食ってた。夢二女子、令和女子、そしてわたくし昭和女子、力強く生き抜く女子たちにエール。乾杯!