滋賀県・五個荘、近江商人屋敷のまちで雛めぐり~京女のひとり旅80
ごかのしょう、言うてた気ぃするけど。。滋賀県東近江市五個荘(ごかしょう)は近江商人発祥の地。「商家に伝わるひな人形めぐり」のイベント開催中でもあり、お出かけ。
商家の前の水路に浮かぶ、竹の船に乗った、お雛さん。
えぇお天気で、気持ちよさそ~や。ほのぼの感たっぷり。
近江商人屋敷の風情ある町並みに、お雛さん。重伝建、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されてる五個荘金堂(こんどう)地区。東近江市はざくっと近江八幡市の東に位置。京都から約60㎞。国道8号から入るとほどなく大きな観光無料Pがあんねんけど、ランチビールのためにはどうしても泊が必要と言うことで、最寄りのJR能登川(のとがわ)駅横のお気に入りホテルPに車を置いて、近江鉄道バスでやって来ました。
JR能登川駅は東海道線。近江八幡と彦根の間にあって新快速が停車する便利な駅。JRで来てもえぇんやけど、この時期、湖岸道路を走ると、ブルーな琵琶湖に山頂雪の比良山、守山(もりやま)では菜の花畑とのショットもチラ見えして快適トライブ。
八日市(ようかいち)行きの近江鉄道バスは10分ほどで五個荘の観光案内所「ぷらざ三方よし」着。三方よし・・近江商人やしね。ここからウォーク開始。
五個荘金堂地区には、近江商人の本宅と農家集落が一体となった町並みが残る。白壁と舟板塀が特徴で、清らかな水が流れる掘割には、錦鯉が優雅に泳いでる。
雛めぐりのイベントは、商家に伝わる「家宝雛」の公開など10か所あって、古くは江戸時代のものも。近江商人屋敷・外村繁邸(とのむらしげるてい)に入ってみました。400円。竹船のお雛さんはここの前の水路に浮かんでたもの。外村繁邸は、明治28年、近江商人の外村家4代目の妹が婿養子を迎えて分家したのが始まり。東京日本橋や高田馬場に呉服木綿問屋を開いて繁盛したらし。外村繁(1902~1961年)は分家の3男で私小説家として活躍。芥川賞候補にもなった滋賀県を代表する作家。
ここは繁の生家でもあり、外村繁文学館も併設されてる。
外村家に伝わる明治30年頃の親王飾りのお雛さん。頭飾りのなんと豪華なこと。どこの国のお雛さんって感がハイカラやねぇ。明治から昭和から現代のお雛さん、たっぷり展示。
庭園には「曲水の宴(きょくすいのうたげ)」を楽しむお雛さん。近江商人、お雛さんまで景気よさそーや。この庭園は近江生まれの作庭家・山村文七郎作「鈍穴流(どんけつりゅう)の庭」らし。「鈍穴流」とは江戸末期から明治前期、こちらも近江生まれで茶道遠州流の茶人で作庭家でもある勝元鈍穴(かつもとどんけつ)が祖。流派を継承したのが山村家で、近江商人のお屋敷庭園で見られ有名らし。
おもてなしの茶室が2階にあって、立派なお庭は2階からも眺められる。さすがお屋敷が広~い。狭い京都の庭は近くの山の景色を借りて借景で楽しまんとアカンのに・・・は、京女の上から目線、ハハハっ。
私の超お気に入りは「まちなか雛」。ほんまに撮りたかったシチュエーションは、こっち。五個荘の風情ある町のあちこちに飾られてる、小さな手作りお雛さんと町並みショット。
錆びた橋の欄干に、仲良くお雛さん。ほっこり。
立派な商家の豪華お雛さんやなくて、まちや暮らしを、そーっと見守るお雛さんが、好き。実は五個荘の雛めぐり2回目。初めては2017年の2月、雪やった。まだ現役公務員の週末旅。当時の写真を2枚ご紹介。
さすがに新快速でバス乗り継いで来た。雪で車事故ってたら職場にも迷惑かけるしね。その時のお雛さんは雪をかぶって・・・
寒いのに、笑ってはった。カワユイ!。こんなん見たら、こっちも笑顔になるしかないよね。もー覚えてへんけど、翌日から穏やか~な心で仕事に励めてた・・・と思う。
今回のランチはほぼ唯一のお食事処、観光センター内の食堂で、近江名産・丁字麩(ちょうじふ)の「丁字麩ステーキ丼」。お麩です。元々円形だったお麩を、近江商人的に持ち運びしやすくするため、さらに近江八幡の町並みをイメージして四角形になったとか。体力勝負の商人の貴重なたんぱく源だったとも。甘辛だれでおいしいけど、ちょっと残念だったのはビール・アルコールがなくて。観光センター言うても地元の子連れやお年寄りの御用達。カレー、のっぺいうどん、生姜焼き定食やら食べてはった。私もブログ予定がなかったら、きっとアジフライ定食やった。ビール無いなら車で良かったんちゃぁうん・・・まぁまぁ、滋賀県には水ももらっててお世話なってるし近江鉄道会社にちょびっとお返し。
お気に入りはホテルからの眺め。好きなんスよ、広い視界とJR能登川駅構内。。見切れてるけど左手には雪の伊吹山の雄姿。JRは東海道線やししょっちゅう列車入ってきて楽しい。数年前に来たときは雪。夜中しんしんと降る様子にご幼少の丹後時代を思い出したけど、さすがにずーっと降り続いてて、明日電車動くかなぁと心配になってきた。翌朝は一面真っ白。すぐそことは言え20cm越えの新雪をズボッズボッと踏みしめて改札へ。今なら計画運休やね。さて、次の冬旅はどこへ。そろそろ梅かな。