2019.10.24

男たちの熱き戦いが・・京都京北、地域のサロン&カフェ「ゆめハウス」

京都市右京区京北の周山、道の駅「ウッディー京北」の近くにある「ゆめハウス」。誰でも気軽に利用できる場所として京都市職員OBで社会福祉士の細見温(おさむ)さんが立ち上げたNPOが運営するサロン&カフェです。久しぶりにお顔を拝見しつつ、奥様の裕子(ひろこ)さんが入れてくださるコーヒーで一服しようかしらと、訪れてみました。ちなみに、「ゆめ券」は地域通貨的にこのプロジェクトで流通する助け合いの前売り券。だれでも利用できるカフェで、私のように地域外者の支払いは「ゆめ」=「円」、コーヒーは200ゆめ=200円でいただけます。。スイマセン。おいしいのに安いです。

入るなり、男たちがテーブル越しににらめっこ、かと思いきや、将棋対決。「今日は、将棋の会の日なんですよ」とひろ子さん。コミュニティカフェに来られるのは、やはり女子が多いので、いきなりの男子軍団に、私は少々驚いてしまいました。そういえば、地域の奥さんたちがここのお手伝いで貯めたゆめ券を、引きこもりがちなご亭主・男子たちに渡して、将棋サークルなどに参加してもらうんや、とのお話を伺っていましたっけ。ちーびずのブログでも紹介していました、ね。しっかり継続されていることに、ちょっと感激。

「写真を撮ってもらいますよ」と代表の細見さんから声をかけてもらうと、ポーズをとってくださる方・・男子のこのリアクションは予想外。大半の方は、ムスッとしてことさら将棋盤をにらまれて、思わず「バター」と言いそうになりました。(・・知る人ぞ知る寅さんの名言です。ほほほっ)まさか、勝負に水を差したってほどでもないでしょうに。

2012年から、「ちょっとした助け合い」をモットーに取り組みを開始された細見さん。送迎付きのミニデイサービスや、単独のマイカー送迎、食事会、カラオケ会など、高齢者が積極的に交流できる場をいろいろ工夫されてきました。府庁ちーびず課長時代に開催させてもらった「応援カフェ」でも決意表明されましたが、中でも今一番チカラを入れておられるのは移動手段、デマンドバスの導入。「有償のコミュニティバスをしっかり走らせたい。実施中のマイカー送迎も待っているだけでは実績が積めないので、イベントを一緒に企画してセットで利用してもらうように工夫。気軽に使える移動手段で、引きこもる人をつくらないようにしたい」と。私にお手伝いできることがあれば、何なりとお申し付けくださいね。きっと先駆事例になるはずです。

市役所の京北支所で開催されている絵手紙展。「10人ほどの絵手紙サークルのメンバーは、ほとんどうちのゆめプロジェクトのメンバーさん。89歳の方もおられてとても元気。ぜひ、見に行きましょう」と細見さんに誘われて連れてきてもらいました。ほんまに元気な作品ばかり。特に89歳の方の作品はのびのびダイナミック。私もこんな生き方できるかしら。

ゆめハウスで購入した、女流棋士さん作、子どもにやさしいクッキーグラノーラをボリボリかじって運転してたら、帰宅するまでになくなってしまいました。リーズナブルなおいしい珈琲とおやつと人生の先輩方に会いに、これからもちょくちょくオジャマしたいと思います。