2025.06.19

舞台に本殿。佐賀県・祐徳稲荷神社。麦秋の佐賀平野を走る~京女のひとり旅89

有明海に面した佐賀県鹿島市(かしまし)、祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)。

この日はポツポツと弱ーい雨。雨もまた良し。サツキも新緑も、そして太鼓橋も楼門も、さらに後ろに見えてる本殿やらの朱色も、雨に洗われて色あざやか。

石壁山(いわかべやま)をうしろに、高さ18m、110段ほどの階段の舞台造りの上に建てられた本殿。

しんどい階段。よーさんの風鈴で気をまぎらす、つもりが雨でチリんとも鳴らず。季節やし目には涼しおす。

舞台から見下ろす境内。高ーい。

う~ん、うちの清水とどっちが高いんやろ、なーんて思うんは京女くらいかと思いきや、やっぱ張り合ってはったんや。パンフに控えめに、京都清水の舞台より高いことは意外と知られていません、て書いてる。清水は13mやて。飛び降りたら一念発起できる舞台やん。。アカンで~。祐徳稲荷は伏見稲荷、笠間稲荷とともに日本三大稲荷神社の一つとか。創建1687年。藩主・鍋島さん・・佐賀はみな鍋島の気ぃするけど・・ここは肥前鹿島藩。藩主・鍋島直朝(なおとも)の夫人・花山院萬子姫(かざんいんまんこひめ)が京都から輿入れする際、京都御所内の花山院邸に鎮座する稲荷大神から分霊されたもんやとか。そりゃ、京都意識しまくりやん。新緑に映える朱色・・神殿、拝殿、楼門など主要建物は、総うるし塗り。きらびやかな社殿は鎮西日光とも呼ばれて・・スバらしい、ハデどすなぁ・・ちょっとイケズに読むとこ。そして、さらに上には奥の院。よっこらしょ言うてお参り。雨模様で有明海が霞んでたんがちょっと惜しい。そんなことより、楼門には、奉納された有田焼の大陶板。

13代・柿右衛門。

12代・今右衛門。これは、マジうらやましい。有田や伊万里、好きなんやー。

境内の日本庭園もちょっと覗いてみました。200円。春の花が終わって、咲き始めたアジサイの鉢植えをよーさん並べてはりました。見頃の花をキープすんの大変やねぇ。ご苦労さんです。

佐賀連泊で翌日は有田。久しぶりのポーセリンパークは、やきもの展示館が閉館してて残念。(九旅ランチ編ブログ)何度目かの有田のまちをぶらり。陶山神社(すえやまじんじゃ・俗とうざんじんじゃ)向かったら、カンカンカンカンって鳴り出した。おぉ~、電車来た!ナイスタイミング。

境内に線路があるんスよ。オレンジは特急・ハウステンボス。

後ろには、佐世保行き特急・みどり、つないでる。感激!もち乗ったことあるンスよ。昔は長崎行き特急・かもめ、もつないでた気ぃすんねんけど、今は新幹線なんかなぁ。ちなみに遮断機ないし、石段で待つとスリリング。

陶山神社の境内。奉納された有田焼のデッカイ灯籠。鳥居も狛犬も、やきもの。

重伝建・有田内山のまちなみ。以前に今右衛門窯で買うた、万年青(おもと)文様のマグカップ、毎朝、豆乳チンして使こてます。橘の花文様の皿は・・時々ながめてます。使えよ!

トンバイ塀も風情。もー、買うもんないなぁ。。終活期みたいなもんやし。

ところで、麦秋ですよ。新緑シーズンに黄金色。

去年もここらへん通ったはずやのに、全然気づかんかった。バルーンがあがるよーな広々とした佐賀平野。麦、作ってはったんやー。佐賀県は、温暖な気候条件などを生かして古くから二毛作で、米や大豆を収穫したあとの田んぼに麦をまいてはったらし。ビールや焼酎の原料の二条大麦が特に多いとか。麦全体やと北海道、福岡についで三番目。なかでも二条大麦は日本一の作付面積らし。ほぉ~~。昨今の米不足、転作政策で米が麦に変わってしもてたんかなぁ思た。結構な面積やしねぇ。けど、昔から二毛作やったらそーでもないか。。。とも言い切れん気はするけど、まぁまぁ、米どころ福井の田んぼが一面の越前そば畑に変わったこと程では、なかったかもしれんね。ともあれ、旅はいろいろ勉強なります。2泊分の長々ブログ、お届けしました。