飛騨古川の秋ぶらり~京女のひとり旅18
岐阜県飛騨市古川町。コイが泳ぐ瀬戸川と白壁土蔵(しらかべどぞう)、出格子の古い商家やらが情緒たっぷりのまち。飛騨高山から15㎞ほど。
黄色と赤、静かな秋の風情。「飛騨三寺まいり」の寺の一つ「真宗寺」横の散策道です。200年以上も前から続く親鸞聖人をしのんで3か所のお寺を参拝する毎年1月15日のイベント。訪れたことはないけど、大きな雪のろうそくやたくさんの和ろうそくが夜のまちを照らす様子はよくテレビで紹介されてるね。恋の御利益もあるらしくたくさんの若者が訪れるとか。この写真を撮ってるところが今宮橋っていう赤い橋のたもと。駅前からのメインストリートです。
上高地への旅の際は、お気に入りの高山のホテルを拠点にあちこち旅を楽しみます。今回は久しぶりに飛騨古川の紅葉ウォーク。JR飛騨古川駅の裏側の無料の大駐車場に車を止めて。まちなかの飛騨古川まつり会館近くにも無料駐車場があるんやけど、朝9時過ぎで時間もたっぷりあるし人もほぼいないので、駅裏~跨線橋(こせんきょう)~駅前をウォッチングして、観光協会で改めておすすめコースなども聞いてみたり。
駅前と赤い橋との中間あたりで交差する、飛騨古川のメインスポット「瀬戸川と白壁土蔵街」。奥に見えるイチョウの方まで歩くと。。。
飛騨古川まつり会館のあるまつり広場。紅葉とともに雪つりも風情。
そして「起し太鼓」。ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」にも登録された「古川まつり」は、4月19日、20日の2日間、おみこしと屋台と起し太鼓で盛り上がります。さらし姿の裸の男たちを見たい方は、まつり会館のビデオにて。たぶん。
さらに広場横には「飛騨の匠(たくみ)文化館」。飛騨は山国。飛鳥時代の頃から奈良の都での宮殿や寺院づくりの大工仕事をさせられて、それによって優れた技術を持つ飛騨の匠が育った歴史。約1300年前に都づくりの中心で生き、現代も途切れることなく受け継がれる飛騨の匠の志と技術です。飛騨市から富山市へ抜ける国道41号線、急こう配、急カーブが続き飛騨の山々や深い谷に圧倒されます。少し西側に東海北陸自動車道があるため国道の通行量は多くなく、天気の良い日は最高に快適ドライブやけど、悪天候で山々にモヤがかかってたりすると神秘的と言うよりかなりコワイ。前後にも対向車線にも車が見えへんと、ひとり魔界に迷い込んだようで、思わずアクセルを踏み込んで逃げ出したくなるほど。けど魔界の山々の紅葉はとってもステキやで。
飛騨の匠文化館の建築は釘を使わない匠の技。飛騨古川のまちなみにも匠の技が光ってて、お寺や家屋の軒先には、大工の目印サインとなるさまざまなカタチの「雲」も見られます。
出格子の古い商家が立ち並ぶ壱之町通り。お酒「蓬莱」の渡辺酒造店。このブロンズ像は「司馬遼太郎・もとすりの歌」。平成元年の創業120年記念として設置されたものだとか。正面玄関・販売所は140年前の建物で有形文化財。
1時間半ほどのウォークでちょっとお疲れ。観光協会の女子に教えてもらった川沿いの蔵カフェやおいしいランチ処の開店時間にはまだまだ届かず、営業中の看板を見つけて駅近くのレトロなカフェ「つくし」でコーヒータイム。パチンコ屋の近くやったし、近所のおっちゃんのたまり場やタバコを心配したけど、結構広いし誰もいないし良かった。店主のおっちゃんが「モーニング?」って。「いやいや、もしかしてケーキとかってないよねぇ」と聞くと「そんなんはないなぁ」「じゃぁコーヒーで」と注文。しばらくくつろいでると、数人分のサンドイッチのテイクアウトを注文してたとお客さんが来店。ググってみると、いわゆる「喫茶店」のちょっと懐かしい目のサンドイッチとかパフェとかを食べにくる女子もいるよう。次回の参考にしとこっと。例によって、ランチは車を置いてからビールとともになので高山にて。
写真は前回の訪問時に入った「蕎麦正なかや」。赤い橋の近くのお店で今回の観光協会の女子の推薦にもあったところ。もっと以前にはツレアイと一緒に新そばの頃の飛騨そばまつりにも来たこともあって、特産の飛騨そばは魅力的。さらに観光協会女子にはコジャレた洋食屋さん情報も聞いててこれまた気になる。まぁ、上高地には年2~3回来るので機会はたっぷり。やっぱ高山からJRのがいいね。まつり会館、匠文化館、和ろうそくの店、お酒屋さんやらに入るともうちょっと時間がつぶせるんやけど・・とにかく、まちのウォッチングウォークそのものが楽しくて癒されるもんで。。。今回入場を迷ったのは駅裏の文化ゾーンで見つけた飛騨市美術館。企画展は知らない作家さんやったけど美術館そのものに興味もあって。これもまた次回に期待やね。