2020.10.28

京の水藍「京保藍」、お花畑を眺めつつお勉強会~亀岡・保津川こなこな研究所

亀岡市保津地区、6月に苗の植え付け作業を、少々お手伝いさせてもーた京の水藍、今まさに満開のお花畑。(植え付けお手伝いのブログ)

藍茶&藍染め用の「葉っぱ」の刈り取りはすでに終了。今回は、お花を楽しみがてらのお勉強会。主催は、水藍の畑を管理し、藍のお茶や地元産のお米やおソバなど、「こな(粉)」を通じて地域の食文化の継承発展に挑む「保津川こなこな研究所」。

所長・中野恵二さん。そして、お勉強会の講師はフードビジネス・コーディネーターの道畑富美さん(写真下)。先日、私も応援させてもらってる京都市東九条のコミカフェ「ほっこり」のイベントに来てくれはって、昼からビールで盛り上がったつながり。(ほっこり市のブログ)。もとは中野さんが引き合わせてくれはったんで、キーマン中野さん主催とあらば、どこへでも行かなきゃ!

久しぶりのビジネスセミナー。府庁の管理職ではなかなか気軽に講習会行ってきますわーってなわけに行かへんかったし。昼ビールも粉もんと言えばのたこ焼きも出てこーへん真面目な集まりやけど、学ぶことはやっぱりうれしいし楽しい。

中野さんから、こなこな研究所の経過、活動報告、今後の方向やら説明してくれはったけど、京都府の地域力再生やちーびずプロジェクトでずーっと応援させてもらってた私はほぼ熟知。なんなら、かわりに説明しましょか?ってな感じ。市場に出回るのはなかなか困難な地域特産品の中にあって、最近のヒット「京の黒豆ポンころりん」は私のお気に入りの一品。HPでも紹介中。「藍茶とお米の入ったブルーのクランチ風チョコはどうなったん。良かったのに」「いや、あれは、単価が高くて・・」「ポン米スープはもうちょいお味に工夫を」などなど、中野さんとのかかわりはみんな結構長くて、言いたい放題。自己紹介が5分で終わった人なんかあったかなぁ。私も含めてかもやけど。けど、こういうところが、中野ネットワークの持ち味なんやね。つながりは、今後もますます重要です。

道畑さんのお話は、食品業界33年のキャリアがつまったもの。近年伸びているのは加工食品、おそうざい分野、調味料。お野菜やお肉などの食材からではなくて、調味料や食品パッケージから献立を考える昨今。さらに、コロナ禍での激変。一時期売れた小麦粉やホットプレートやパン焼き機はもう下火とか。家庭滞在時間が長いので、調理器具は時短のものでなくてもいいんだって。また買う場所や買い方も変化。ウーバーイーツの人気やオンラインスーパーなども出現。またコロナ禍には関係ないけど、環境配慮食品にも着目が集まっているらしい。頭でする仕事の増加などで人があまり動かなくなるとカロリー消化が進まなくて、栄養の詰まったごぼうやレンコンの皮などを使った機能性食品の人気も高まっているとか。食材をこなごなに粉砕して販売する会社も出てきてて、そういう意味では、「こなこな研究所」は時代の先取りとも言える。。と、うまい帳尻合わせは、さすが道畑さん。すばらしいっ!。とても勉強になりました。

ところで、この日の会場は「保津浜テラス」。大阪から移住された松井哲哉さん(最後の写真)ご夫婦のお住い&一級建築士事務所&レンタルスペース。地域にも開かれたオープンなつくりの建物。

屋上のルーフテラスからの眺めは特に最高。保津の空と田園風景が広がり、JR嵯峨野線、サンガスタジアムなども見渡せます。手前の水車小屋の先に広がるちょっぴりピンク色のが水藍のお花畑。今日の研究会には松井さんご夫婦も参加。保津の四季も楽しめるこなこな研究所の集まり。次回の参加も楽しみで~す。