2020.07.09

円山応挙&長沢芦雪、京都のスゴイ絵師たちを観る。今、嵐山がちょっとええよ~嵯峨嵐山文華館

もふもふした毛なみがカワユイ、円山応挙の「仔犬図」。紫の小さな花はスミレかしら。

こっちは、円山応挙の弟子、長沢芦雪の「梅花双狗図」。写真では切れてるけど梅の枝はずっーと上まで伸びてて、子犬の小ささが強調された粋な構図。墨で塗られた後ろ姿の子犬も愛らしい。展示されてるのは京都嵐山にある嵯峨嵐山文華館。すぐ近くの福田美術館へ伊藤若冲を観に行った際に、入手したチラシの子犬たちがあまりにかわいかったので、ちょっとお出かけしてみました。

ちなみに、こちらは福田美術館で展示中の伊藤若冲の「仔犬図」。まわりを威嚇するような目つき。今にもきゃんきゃん吠えそうでこれもまたかわいい。写真撮影もOKな隣接する京都嵐山の2つの美術館。18世紀京都のスゴイ絵師たちが楽しめるってええねぇ。福美の若冲作品はまた別途紹介しましょう。

円山応挙と弟子の長沢芦雪。並べて展示されてる「牡丹孔雀図」(左が応挙)。嵯峨嵐山文華館の企画展~いちからわかる円山応挙と長沢芦雪~。スゴイ絵師は若冲だけではあらへんよとして、同じころに京都で活躍したふたりを紹介。京都府亀岡市で生まれた円山応挙。まず狩野派の基礎を学び、その後お隣、滋賀県大津市の円満院門跡の支援で、写生を重視した絵画に取り組んで人気を得たとか。今年2月に円満院門跡にお出かけしたときは「大津絵美術館」が目当てやったけど、応挙の展示や「孔雀図」にも遭遇してちょこっと紹介済み。(大津絵美術館のブログ)。また一方の長沢芦雪は、京都市伏見区淀の生まれ。応挙に弟子入りして学んだ後は、応挙とは違う独自の作風も追求。同じお題でもそれぞれに特徴ある画風や変化が楽しめます。

応挙の「富士巻狩図屏風」

芦雪の「絵変わり図押絵貼屏風」

2階のギャラリーはデッカイ畳のお部屋。密にはなりません。

2階の廊下は、嵐山の風景が堪能でる特等席。いつの間にこんな場所が。。。この嵯峨嵐山文華館は2018年にリニューアルオープン。もとは2006年に開館した百人一首ミュージアム。ここは藤原定家が百人一首を撰んだ地。嵐山の渡月橋の近く、小倉山の麓、そう小倉百人一首です。なので、運営は公益財団法人小倉百人一首文化財団。1階には百人一首の常設展示もあります。以前右京区の住人だった頃は自転車でちょくちょくお出かけしてたけど、最近は外国人観光客であふれかえってて行く気もしーひんかった嵐山。福田美術館やこの文華館で正統派の和文化を堪能。わたし的には今や文化の薫り高い魅力の地に返り咲きました。京都のまちなかからでも嵐電一本。嵐電・・蚕ノ社・帷子ノ辻・・とか駅名が読めへんヤツ。

さらにカフェ「嵐山 OMOKAGEテラス」がこれまた最高。庭に面したテラス席。老舗の京料理屋さんが並ぶ嵐山にあって、こんな開放感たっぷりでビールが飲めるなんて。ほんまにええとこ見つけました。パンとサラダ系、おうどんもありました。

福美のカフェの眺望もええけど、私はこっちの空間がとってもお気に入り。今回は出し巻き卵焼きを挟んだドッグっちゅうのを、食べました。

空いてます。今がとってもチャンスな嵐山でーす。