2023.01.29

北野天満宮、下鴨神社、上賀茂神社、豊国神社やら、うさぎの大絵馬めぐり。

京都市上京区、北野天満宮。楼門に、シュッとして気品のある大絵馬、うさぎと梅の花。

日本画家さんの奉納やて。1月も終わるし、早朝ウォークで見つけた大絵馬をまとめてアップしちゃいます。神頼みってほぼしーひんし、巨大絵馬にも願いを書く小さいやつにもトンと興味なかった人生。絵馬をググってみると、社寺へのお願いやお礼のために奉納する絵入りの額や板絵。古来は神さんに生き馬を献上する風習があってそれが起源とも。神輿(みこし)が登場する前、神さんは馬に乗って移動しはる、と考えられてたことかららし。あっ、そんで、絵の馬なんか、なーる。その後、馬だけやなしに縁起の良い十二支や小さなお手軽版が登場したんやて。歴史が長い北野の天神さんは、桃山時代に活躍した絵師・長谷川等伯(はせがわとうはく)作の巨大絵馬をお持ちで、去年特別公開されてたなんて記事も出てきて。むむむっ、こんなとこにも等伯、残~念。。ここの開運は道真(みちざね)はんがおチカラ添えしてくれはるに違いない。

北野天満宮にも花手水。梅苑も昨日オープンしたらしい。雪の華咲く梅園、えぇかも。(参考・・花手水カルチャーブログ、北野天満宮の梅の花ブログ

次は左京区、通称、下鴨神社(しもがもじんじゃ)の大絵馬。

金が輝く豪華版。お月さんから舞い降りて来はったうさぎさん。地球に平和をもたらすために・・ってとこでしょうか。いろいろあるんやねぇ。(下鴨神社やら梅の花ブログ

そして北区、通称、上賀茂神社(かみがもじんじゃ)。

上賀茂神社には去年の秋、すぐきの季節に何十年ぶりかにお出かけしてから、お気に入りの早朝コースに。まだブログないんでちょい説明。まず地下鉄に乗って北山駅下車。ウォークはここからスタート。府立植物園北の北山通を西へ、賀茂川につきあたったら川沿いを北上。正面あたりの山に五山送り火の舟形(ふながた)を見ながら、まだ着かへんのかなぁ、と思う頃に上賀茂神社到着です。大鳥居からさらに参道をずんずん進む。

上賀茂神社の二の鳥居をくぐると、清めの砂・立砂(たてずな)のある細殿(ほそどの・拝殿)の左右に、かわいいうさぎと御神紋の二葉葵(ふたばあおい)の、こちらは額。下鴨神社とは対照的でとてもシンプル。これもまた良し。

花手水かと思いきや、ここは橘(たちばな)の手水。ほほぅ。言うても、神社仏閣に右近の橘、左近の桜が・・くらいしか知らんのでタチバナをググってみる。日本固有のカンキツ類。常緑樹で、一年を通じて葉が緑色であることや、黄色い果実が比較的長い間、枝に残ることなどから、繁栄を象徴する縁起の良い木とも。古事記や日本書紀には不老不死の力があると書かれてるらし。さらに、上賀茂神社に奉納してはる静岡県戸田地区は、国内北限の自生地とか説明されてるのもあり。へぇ、そーなんや。

帰りは、室町時代からつづく社家(しゃけ)町の風情と比叡山を眺めながら、カキツバタの大田神社(おおたじんじゃ)前、特産の漬物すぐきの「すぐき菜」畑をウォッチングしつつ、畑に設置されてる自販機で野菜やすぐきをゲットして北山駅へ戻る。自宅から地下鉄四条駅までの往復も合わせると約9000歩でなかなかのウォーキングコース。ただし、下京区より寒いので雪や氷結を予測しとかんと、北山駅で地上に出て、ギョッ、となります。

さらに東山区の豊国神社(とよくにじんじゃ)。

国宝の唐門前に大絵馬。秀吉はんを祀るだけあって、出世開運、力強い。左側ではうさちゃんが踊ってはる(?笑)。

時間をずらして有料の宝物館を訪れると、祭礼を描いた「豊国祭礼図屏風(ほうこくさいれいずびょうぶ)」(桃山時代・重文)の展示あり。写真は左隻で、大仏殿と大群舞がいきいきと描かれてました。

最後は、左京区東大路仁王門通(におうもんどおり)下がったとこにある、満足稲荷神社(まんぞくいなりじんじゃ)。

小さな神社で、大きな満足、やて。ここも秀吉はんゆかり。伏見城の守護神として伏見稲荷大社の祭神をこの小さな神社に祀らはって、祭神の加護にとても「満足」しはったことからの名称とか。近隣では「満足さん」と呼ばれてはるんやて。へぇ~。岡崎エリア美術館への途中になんか神社があるなぁ、と思てたんでちょっとのぞいてみました。小さい神社やのに大きい絵馬。ほんまにいろんな干支の大絵馬あるんやねぇ。うさぎの干支テーマの京都大絵馬博覧会ってとこでしょうか。府庁時代に企画したイベントに似てるよーな、ハハハっ。ともかく、またウォークの楽しみが増えちゃいました。