2021.04.22

カモミール咲いてます。初収穫&ちょっと試飲会~亀岡・保津浜ハーブプロジェクト

京都亀岡保津、こなこな研究会を主宰する中野恵二さん。今年度のイチオシは、保津浜ハーブガーデンプロジェクト。2月に植え付けたカモミールが春風にゆらゆら。(2月ガーデンづくりブログ)

うつむく二人(・・・?)。中野さんと(左)、aromatic(アロマティック)きょうとの田中智子(たなかさとこ)さん(宇治市在住)。京都府庁ちーびず推進員などでお世話になった田中さんはアロマセラピスト&ハーブコーディネーター。ブログを見て「紹介して欲しい」と。で、さっそくの現地訪問。ちーびずイベントやマルシェでふたりは何度か顔を合わせてるはずなのに、自己紹介タイムからやって。そーいえばふたりとも自分の事業に一途にまい進するタイプだったよーな。「アロマとハーブをセットで事業展開してます。製品の一つ『京の和のハーブティー』は、宇治茶と丹後の桑の葉と亀岡のカモミールをブレンドしてたけど、亀岡ハーブのNPOさんが廃業しはったんでどうしようかなと困ってたんです。長友さんのブログを見て、ぜひ紹介して欲しいってお願いしました。」と田中さん。「うれしいです、けど、あんまりハーブに詳しくなくて・・」と中野さん正直・・あらあら。

けど、そんな心配は不要。ハーブ畑に案内されると、田中さん「あっ、カモミール咲いてる。こっちはコーンフラワーかな・・」と目を輝かせてハーブのもとへ。「えっ、どれでしたっけ」って、中野さんナイス。

この日は、「保津浜ハーブプロジェクト」をタイアップする、亀岡の京都先端科学大学、井口先生とゼミ学生たちの今年度初作業。初収穫と試飲の日。

コーンフラワーの支柱建て。「今年度、藍茶プロジェクトから名前をハーブプロジェクトにしたら、女子学生が参加してくれて・・」とうれしそうな中野さん。次の作業はえっと・・とか、カモミールは摘んでもええんやろかとか、ぼそぼそっとつぶやく声を受けて、適切なアドバイスを次々にしてくれはったんが、今日のお客さんの田中さん。

「ジャーマンカモミールやね。カモミールはこうやって花だけを摘みます。次々に咲いてくるから開いてるやつは全部とってもOK。時間たつと花びらが下向いちゃいますよ」

「これはパンジー。食べられるハーブ、エディブルフラワー、摘んじゃいましょう」とかとか。

3月に植えた畝を見て、「ローズマリーは葉っぱ摘んだらいいですね。手でちょっとつぶすと、いい香りするよ。お肉とか魚のにおい消しに使われるやつです。ラベンダーは・・ほとんど成長してないね。NPOの亀岡ハーブさんとこにも株がたくさんなかったんで、亀岡の土や環境では育ちにくいのかも。まあ少し待ってみましょう」と田中さんのアドバイスに聞き入る中野さん。確かにラベンダーは成長が遅いよーな。「えっ、そーなんや~~」とワイワイしてると、隣の畑の地元女子・山田さん登場。なんでもハーブの作業をお手伝いしてもいいよと言うてくれてはるとか。ほんまに中野さんって人を寄せる人。手を出さずにいられない・・感をくすぐる何かがあるらしい。山田さんキレイなお花を持参し、「畑に咲いてたし矢車草(やぐるまそう)持ってきた」と。「コーンフラワーやね、ここにもあるんですよ、まだお花咲いてないけど。花びらをお茶にするハーブです」との田中さんの説明に、山田さんも中野さんも「えぇっ~~~」。

ところで、これは隣の畑の藍。今年の分の種をとってあとは漉き込んだけど、また畑一面に芽が出てきたととか。

種から育てた藍の苗を、今年も畝をたてて植え付けていく予定。けどここまで成長してる苗も使えるんじゃないかと、先日来から中野さんが苗の救出作戦実施中。藍茶プロジェクトをどう進めるか思案中の中野さん、多忙な日々。

カモミールの収穫。

フレッシュハーブをティーポットに入れてお湯をそそぐ。ザルやガラスの器は、保津浜テラスの松井さんちのもの。いろんな小道具も準備されてるところがすばらしいチームワーク。

カモミール+ローズマリーのブレンドポットと、カモミールとレモンバームとミントのブレンドポットをつくって、コップに取り分けてと、おもてなししてくれはったのは、お客さんだったはずの田中さん。「あれっ、ミントはどこから?」「テラス玄関先の植木鉢に咲いてたのを、ちょっといただいちゃった。いろいろブレンドした方が飲みやすいしね。日本茶だとお湯の温度いろいろやけど、ハーブティーは熱湯を入れるんですよ。しっかり蓋をして待ちます。香りを逃がさないようにね。」ハーブティーアドバイスもたっぷり。みんなでフレッシュハーブ試飲タイム。地元女子の山田さん「おいしい。ハーブってもっと香りがきついと思ってたけど、摘んできたとこのお茶はえぇねえ。いろんな病気に効くハーブもあるんやろか」「薬やないので、なんかの病気に効くとかは言えへんですけど、カモミールだと気持ちを落ち着かせてリラックスに効果があると言われてたり、ほかにも新陳代謝がよくなって若返るハーブとかもあります。フレッシュハーブは香りもやさしいし目にも爽やかでいいけど、今の季節限定なので、普通は乾燥させたものが出回るんですよ。乾燥させるとちょっと香りが強くなるかな」などといろいろ教えてもらって、ものスゴ充実した初収穫&試飲会になりました。みんなで田中さんに感謝。

いちごは、私が午前中に出向いた、丹波みわマーケットから買い求めたもの。いつもお世話になってる中野チームへの差し入れ。添えてあるのは、さっきガーデンで摘んだエディブルフラワー、食べるハーブ。「今日は助かりました。いろいろお話してもらってありがとうございました」と中野さん。「こちらこそ、とっても楽しかったでーす。カモミールは乾燥したのが欲しいので、またよろしくお願いしまーす」と田中さん。ステキなマッチングになりました。地域の風・京都もちょっとはお役に立てたようでうれしいでーす。

aromatic(アロマティック)きょうとのページはこちら。