京都亀岡、霧が育てる「保津そば」、みんなで収穫!
秋晴れの京都から亀岡を目指して車で発。老ノ坂峠(おいのさかとうげ)を越えると、この日もやっぱり霧の中。先月、みんなで草引きをした亀岡保津の「保津そば」畑。今日は、お待ちかねの収穫作業。スズメさんにも食べられずに、この日が迎えられて良かった。(草引きのブログ)
保津川こなこな研究所・中野恵二さん総合プロデュース、「2021 霧が育てる保津そば九十日の旅-まく・かる³・うつ・たべる-」と題した全5回シリーズの3回目(全体的には、亀岡市などとタイアップした「かめおか霧の芸術祭」のワークショップ「KIRI²芸術大学」のメニューだそう)。中野ネットワークで、今日も全18人。
まずは、そばのエキスパート西村文夫さんから作業手順などの説明。「雨や風の影響もなく、今年のそばは、とても過保護に育ちました。さぁ、収穫です。ただ、霧で湿ってるんで、刈り取ったらそのまま寝かして乾かします。脱穀作業は、霧が晴れて、そばの実が乾いてからです。」
今日は、手狩り。西村さんがカマを持ってお手本。
亀岡市指定有形文化財の保津町第五区会議所をバックに、作業開始。
カメラを向けると、ニコッ、村上真弓さん。マイカマ持参で参加。回を重ねると、みなさんおなじみさんになっちゃって楽し。もちろん私も長靴はいてカマを持って参戦。今回は証拠写真なし。いつもいつも、ことさらやってます写真なんて不要・・なーんちゃって、みんな多忙やった。。。
京都府庁の亀岡事務所に勤務時代、お昼過ぎても残ってたり、なかなか晴れないことが多かった亀岡の霧も、今日は作業のお手伝い。10時頃にはとっとと晴れて、畑に寝かして乾かしたそばの束も早々に回収。順調に脱穀の作業へ突入。この作業は、私も夏の小麦収穫で体験済み。(小麦収穫のブログ)手慣れたもんだよん。今回はたっぷり実が付いててやりがいがあります。
2台の脱穀機がフル回転。脱穀機にかけた後、手作業でのフルイにかけて粗選別。葉っぱやワラを取り除きます。脱穀機で取り残した実を手作業で摘み取る人もあり。栽培にかかわると、そばの実ひとつも愛おしい。大人数やしできるワザ。
最終工程は、粗選別をしたそばの実を、唐箕(とうみ)にかけて、さらに細かいワラのカスや殻と実を分別。前回の『これだけぇ~(´Д`|||)』・・って感じの小麦と違って・・しつこい、へへっ・・今回は、たっぷりそばの実が受け箱に落ちてきて、うれしっ。写真の味のある手回しの唐箕と電動のと2台で作業でスイスイ。「今年は、早いなぁ。夕方5時までみっちりの作業予定やったのに。去年は人数も少なかったけど、当日に終わらずに翌日に積み残した。今回は、早よ終わりそーや」と西村さん。そうでしょう、120坪、約3アールほどの畑に、参加費2000円払ってでも、こんなに大人数で作業って。農家の人もビックリちゃぁう?・・・そう、ソーシャルって、そういうもんなんですよ。ビジネスや農業、「業」になって、「目的がアンタの利益」になっちゃうと、人はお金を払わないと来てくれない、と、そういう構図。どうせ、お遊び程度の参加者やろ?・・と言うことなかれ。今日の参加者、みな優秀。指示されんでも自分の役割とっとと見つけて各自アクション。こういう場に積極的に来る人は、社会性のある優秀なワークマン。NPOや地域活動してる人こそ採用したい、という企業も、徐々に増えています。
ここで、ランチタイム。作業の手際良すぎて、お弁当の到着をみんなでしばし、待ちました。
恒例のカヨミン弁当。地元野菜たっぷり。お味噌汁にはさつまいもゴロゴロ、ほんまにゴロゴロ。このランチが楽しみで。。。
中野さんからの参加プレゼント。イタリアで活躍されてるプロのヴィオラ奏者、森脇 崇(もりわきたかし)さんの、ヴァイオリン演奏。コロナの一時帰国で、保津に定住されたとか。「中野さんに、ちょっとした借りがあったので」と森脇さん。大阪出身らしくMCも楽し。そば作業参加の常連、オーストリアのマックスさんとの打ち合わせのついでを捕まえて、「来はるんなら、ちょっと一曲」と中野さんがお願いしはったみたい。中野ネットワークには、貸し借り部門もあるんやねぇ。イタリアの師匠から譲ってもらった名器のヴァイオリンと聞くと、さらにありがたい気が。。いやいや、ほんまにええ音。有名な「トゥーランドット」の生演奏に聞きほれて。もう1曲は、「楽譜を自分で起してきた。五線紙がなかったんで、ドレミってカタカナで書いてきたんやけど」と。名器から大阪の音が聞こえたよーな気がしました。「これで借り返したでぇ」やって。中野さん、またなんか貸しつくってくれへんかなぁ。11月21日に亀岡市神蔵寺で、弦楽四重奏のコンサートもあるよーです。
さて、たっぷりランチブレイクして、午後作業を再開。
午前で8割方作業が終了してて、午後2時半頃には新そばの実30㎏以上を収穫。さらに後日、ゴミを除き乾燥させてからそば粉を引くことになるようで、「歩留まり70%ほどかな」と。達成感でーす! 夕方の京都市内の渋滞が嫌で、午後3時頃には早退しようと、丹波みわの「とーふケーキ」を差し入れ。作業もそれなりマジメにやったし、あと、実を摘んだ後のそばの茎を裁断して畑にまく作業は免除してもーて、私の作業は終了しました。午後4時頃には作業全て終了したとのこと。秋晴れの楽しい一日でした。
次回、12月11日(土)は、そば打ち体験 (午前・午後の2回)、来年1月15日(土)には、オプションの新そばツアー・新保津そばを楽しむ試食会が予定されてるよーです。気になる方は、ご連絡ください。おつなぎします。