2021.10.12

京都亀岡、霧が育てる「保津そば」~草引き・お散歩・試食会へお出かけ

京都亀岡ほづ、そばの実、ただいま順調に50%ほどの実つき具合。80%程度で収穫。それ以上置くと実が落ちてしまうんやて。今回は草引き。そして11月6日土曜日に、次の、収穫&脱穀のワークショップが予定されてるらし。

亀山城から一部移転された保津町第五区会議所(亀岡市指定有形文化財、写真左上あたり)の前に広がる保津そば畑。訪れたのは2回目。覚えてはるかしら。前回は7月、京小麦「せときらら」収穫体験。詳細はブログにしたためてます。この畑は、小麦とそばの二毛作。畑の総合管理・キーパーソンは、いつもお世話になってる、保津川こなこな研究所・中野恵二さん。

中野さんのFacebookではわかりやすく、「保津そばの草引き&野草摘み保津さんぽ&保津そばの試食」と案内。全体的には、亀岡市などとタイアップした「かめおか霧の芸術祭」のワークショップ「KIRI²芸術大学」のメニューらしい。キリキリ?・・キリリ?・・なんて読むんやろ・・ともかく、2021 霧が育てる保津そば九十日の旅-まく・かる³・うつ・たべる-」と題した全5回シリーズの2回目の講座とか。きれいなホームページも作ってはるし。府庁時代こー言うのよーやったなぁ・・。南丹おしゃれ観光、地域力再生、ちーびずで、体験イベントの共同広報。それにしても、ただの参加者ってなんて気楽なんやろ。楽しまなくっちゃ。

進行は佐藤壮一郎さん(写真右)。KIRI²芸術大学スタッフで亀岡千歳鍼灸院院長。若いっ!。そして左でちょっとうつむいてらっしゃるのが、この日の大先生、そばのエキスパート西村文夫さん。「今年の発芽はとても良い。ものスゴ順調に育ってる。ここはちょっと高原地で、土の温度が17℃以上にならへんし、品質のえぇそばが育ちます。ここで栽培始めてもうすぐ10年。『保津そば』をブランドにしてもいいかと」と。「草引きは長い雑草を引き抜く程度でOK。赤いのがそばの茎。背中でコスれるとそばの実が落ちるんで、あんまり畑の中に入り込まんでもええですよ」とも。

・・っと、へへっ、私も草引き中。そばと雑草の区別がつきにくくて・・危ない!。慎重に慎重に。いっしょに草引きしてたファームハウス・ナナの豊田幸子さん、かぶってしまってごめんなさい。中野さんのイベントではほぼ毎回お会いするし、一度、農家民宿へもおジャマしなきゃ。それにしても10月なのに暑いっ。

中野さんと一緒に登場しはったんは、村上貞子さん。食改さん・・食生活改善グループ「クックほづ」の元会長で現副会長。畑の向かいの自宅からリヤカーを押して。

摘んできはった秋の草花。そこらへんに咲いてる地味な雑草なのに、注目するとかわいい花たち。青いのはホトトギス。ピンクはサクラタデ。タデ、オオバコも見えてる。「この草花には、てひねりの花瓶がよー合うんですよ」と村上さん。そのほか、ハト麦、フジバカマ、ススキ。なんか懐かしい。

で、食用の草花や、秋と春の七草やらの一覧も作ってきてくれはりました。紙皿は、ヨモギと手前がスベリヒユ。「野草摘み散歩の予定やけど、春先ならまだしも今の時期、食べられる野草はあらへんし、天ぷらにできるもんをちょっと摘んできたよ。ヨモギ、手入れしてると秋でも新芽が食べられる。そしてスベリヒユ。昔はそこらへんにいっぱいあったのに、なかなか見つけられへんかったわぁ」と村上さん。紙皿の右上にちょこっと置いてあるのは、参加のフードビジネス・コーディネーター道畑富美さんが、付近をちょっと歩いて摘んできはった野草のうち、「食べられんことないなぁ」とご指導を受けたもの。草引きと暑さ疲れの中、野草探してきはったんは道畑さんだけ。エラい。

さらに村上さんからのリヤカー差し入れ。坊ちゃんカボチャ、柿、コカブの間引き菜。お土産にくれはるそーです。うれしっ。さらに、今日は参加できひんけど・・と届いた柿と湯がき黒枝豆。ナスやカボチャの天ぷら用に調理されたものも届きました。いやもーホンマ、さすが中野さんネットワーク

さて、野草摘み保津さんぽは中止になったけど、さつまいも、インゲン、オクラなども持参くださって、秋野菜がたっぷりそろったところで「クックほづ」メンバーさんら中心に天ぷら開始。会長の岸谷清子さん(写真右)と副会長の村上典子さん(写真左)。炊事場では西村さんグループが、そばの準備。

ここで、カヨミン弁当でおなじみ、湯浅かよみさんも、おにぎりの差し入れを持って登場。村上さんとは京都府女性の船で一緒に北海道へ渡ったことがある旧知の仲とか。秋の草花とのショットがステキな人生の先輩女子たち。絵になります。

そうこうするうちに出来上がった、豪華秋野菜の天ぷら。

食卓に並んだそばランチ。左はアイスクリームやなくて、白い「そばがき」。作り方は、蒸して・・スイマセン、食べる専門なもんで。上にかけてあるのは西村さん作のネギみそ。このほか「苦みがなくておいしい」と、湯浅かよみさんからも好評だったゴーヤの山椒入り佃煮も西村さん作。

コロナ自粛がよーやく明けて、久しぶりに、ほっこりランチ会食。ずーっと台所でそばを湯がき続けてらした西村さんが、一段落して、よーやく自身もランチの席について「最高にうまいなぁ、今日のは保津そば100%やで」。あらまぁ。自粛続きでそば粉つかう機会が少なかったんかなぁ。「おかわりいらんかー、ぎょーさんあるでー」って言うてはったんで、あんだけの畑やし、まさか全部保津産とは思わんかった。おかわりしたかったけど、お腹は山盛りの秋野菜天ぷらとおにぎりでパンパン。参加費2000円のワークショップ、お土産たっぷり付き。やっぱり、みんなで顔を合わせるってえぇねぇ。もう自粛せんでえーやろか。満足満腹のひとときでした。