2022.05.16

京都・曼殊院、青もみじを楽しむ

京都市左京区一乗寺、門跡寺院・曼殊院(まんしゅいん)。正門の勅使門と青もみじ。

イロハモミジの初々しい若葉は、この時期だけ。

石垣の上に新緑の苔、青もみじの後ろには、5本線の筋塀(すじべい)。ここはお寺の外側。この日は車でお出かけ。GW前の東山山頂、将軍塚青龍殿のつづきに足を延ばしてみました。駐車場は拝観入口のすぐ横やけど、この景色、車で通り過ぎるだけでは惜しいので、外周を散策。風情たっぷり。(将軍塚青龍殿のブログ

曼殊院門跡を拝観。600円。ここも古い天台宗のお寺。延暦年間(782~806年)、宗祖の伝教大師・最澄が比叡山に一堂を建立したことに始まる。「小さな桂離宮(かつらりきゅう)」ともいわれ、桂離宮を創始された八条宮智仁親王(はちじょうのみやとしひとしんのう)の皇子、良尚法親王(りょうしょうほうしんのう)によって、1656年、現在地に移された。そのためそこかしこに桂離宮と通うものがある。明治維新まで北野天満宮の別当(管理職)を務めていたと、京都市の観光ナビ説明が一番短かったので拝借。門跡寺院だけあって、なんだか経過やらが複雑。大書院(おおしょいん)・小書院(こしょいん)など重文の建物、国宝の不動明王(黄不動)のレプリカなど見つつもカメラNG。撮影できる庭園へ急ごう。

大書院前の遠州好みの枯山水庭園。樹齢400年の鶴を表現した五葉松のあるグリーン地帯が鶴島。

正面のが亀島で、左手が小書院。

小書院から眺めると、こんな感じ。白砂は水の流れらし。実は、オレンジの霧島つつじを期待したんやけど、すでに遅し、の様子。庭園をお掃除してたオッチャンに尋ねてみると、1週間ほど前の満開の霧島つつじのみならず、紅葉や雪景色のスマホ写真をいろいろ見せられるハメに。シルバーからの派遣お掃除中のようで、これ幸いともう一人のオッチャンにお掃除を任せたままで話が終わらず。うーんメンドイ、と思てると、団体旅行のオバチャンらが話に割って入ってきて、こっちもこれ幸いと脱出。やれやれ。けど、オッチャン、大書院には桂離宮と同じ違い棚、菊の意匠の欄間や釘かくし、小書院の釘かくしには富士山に七宝の雲がついたカタチのがあるよ、などと名調子ガイド。工事中の建物はようやく着工が叶った宸殿の再建。本山の比叡山の援助はなかなか期待できひん、などとも。京都のシルバー恐るべし。。。庭園は、ほどなくサツキが見頃を迎えるよーやし、もうちょい旬のグリーンの力強さも欲しいところ・・と言うことで、今日のイチオシは、お寺外側の青もみじやったよーです。

比叡山・最澄つながり、京都国立博物館の「最澄と天台宗のすべて」にもお出かけしてきました。国宝や重文たっぷり。けど、京都の国博って小部屋だらけで疲れるよー。いつも途中までしか気力が続かへん。最近好きな仏像は楽しめたけど。なかでも、国宝の最澄筆の目録2つ、何が書いてあるんかは皆目わからへんかったけど、とても几帳面でキレイな文字に見とれてしまいました。エリートで真面目な最澄らしい。そーいえば先日、NHKの歴史探偵・・佐藤二郎さん所長のやつで、比叡山延暦寺を取り上げてはったけど、ほぼ周知の内容でした。唯一、延暦寺にある最澄が灯してから1200年間の不滅の法灯(ふめつのほうとう)は、実は一度消えてて、山形県の立石寺(りっしゃくじ)・・山寺やんね、行ったことある・・へ分灯してはったやつを再度もらい受けてはったらし・・とは知らんかったけど。私もなかなかじゃーん、と思ってしまいました。言うても、私、本を一冊読んだだけやで~・・って、えぇっ、みな、そんなレベル?・・なことはないよねぇ、まさか。(比叡山延暦寺のブログ

国博のカフェは「前田珈琲」。プリンのケーキでほっこり、気力も回復しました。