2022.05.06

京都の東山山頂、将軍塚「青龍殿」の大舞台から、京都一望の大パノラマ

ほぅ~っ、確かに、京都市内一望。東山の山頂に建つ「青龍殿(せいりゅうでん)」。門跡寺院・青蓮院(しょうれんいん)の飛地の境内。国宝仏画「青不動」が安置され、木造の大舞台もあるというので、お出かけ。(青蓮院のブログ

夜景ドライブで有名なスポット。将軍塚(しょうぐんづか)は、写真左下の円形の緑の芝生のとこ。右の建物・青龍殿の向こう、緑の葉っぱの間からちょっとだけ見えてるのがデッキ。この写真は、さらに上の西展望台からのショット。ここは、2014年にできたらし。前日にお出かけした、東山の青蓮院から徒歩30分の山登りらしけど、上下運動は不得手なので車で来ちゃった。まちなかの自宅から五条通を東へ3㎞ほど。将軍塚の市営無料駐車場をさらに進むと、青龍殿の駐車場着。拝観500円。

おっと、大舞台、貸し切りや。9時の開門すぐで人けなく。キワまで行くと・・

京都が見える。フムフム。まず北西の方向。左に見えるのは御所の緑。その手前の緑の線は鴨川。で、ふた手に分かれてそのまま右の緑が高野川、左の川が賀茂川かな。ここは京都の中心四条通の真上に位置してるらし。ちなみに、左上の山に左大文字(ひだりだいもんじ)、真ん中へんの山に、妙(みょう)と法(ほう)の文字、肉眼でメっけ。

ちょっとアップにした北東方向。縦の道が白川通とすると、お寺や塔が見える左の小高い山は、黒谷さん・金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)あたりかしら。右側の山の麓もお寺だらけ。さらに上の西展望台へ登ると・・

南西の方向。小さすぎて何がなんやらやけど、ちょうど真ん中あたりが京都タワーと駅ビル。で、もうちょい左を眺めると、南には山が無いので、大阪方面もかなり見えるらしく、ググると、あべのハルカスが見えたとか書いてる人も。ほんまやろか。。集中し過ぎると落ちまっせ。清水寺や知恩院からの眺めよりもさらに、京都がすっぽりと見えます。さもありなん。桓武天皇(かんむてんのう)が、奈良平城京の政権争いや仏教勢力から逃れるため、都をどこに移そっかなと思案してたとき、和気清麻呂(わけのきよまろ)に案内されて将軍塚に登り、京都盆地を都とすることを決定されたとか。

天皇なのに将軍塚って名前はなぜに?・・桓武天皇が平安京造営に際し、都の安泰をはかるために、将軍の人形に甲冑(かっちゅう)を着せ、弓矢を持たせて埋めた塚であることから、と伝えられてるらし。ともあれ、京の都は将軍塚から始まった、とさ。

日本庭園まで造ってはったとは。。歴史浅い数年の庭やけど、朝日を浴びた青もみじや苔の、若さあふれる初々しいグリーン。ちょっとえぇねぇ、小さなサプライズでした。

室町時代様式の枯山水庭園までも。さすが、ご門跡は違うわ。

車を置いて、大舞台へ行く前に入った「青龍殿」。先に、国宝の青不動にお参りしなはれ、と書いてあったし。けど、よー見たら、国宝の仏画は奥殿にあって、ここまで来ても見れるのはレプリカ。なーんや、でした。そー言えば、冬カルチャーで、京都市主催の非公開文化財特別公開10か所ほど行ったけど、たまーに、レプリカ見せてはって、ホンモノは京都国立博物館で管理委託中とか・・いやいや、なら1000円も取って何を特別に見せるっちゅうねん、京都市に頼まれたから言うて、見せるもんなかったら断らはったらえぇのに、と思たことも・・・。大概のお寺は、特別公開中だけ国博から返してもろて展示してます大黒天像、とか、がんばってはるんやけど。まぁ、京都の格式あるお寺は、宝物館で国宝や重文のホンマモンを見せてはって、そんなんに、慣れてしまった京都人なもんで、かんにん。ちなみに、ここの青不動は、限定公開以外はレプリカでっせ、とあちこち書いてあるんを私が読んでなかっただけです。スンマセン。

精巧に製作されたレプリカいうても、このパンフ写真がちょいカラーになっただけで、古すぎて結局よーわからへん。先にブログで紹介した六道珍皇寺の仏画原画もイマイチ感動薄やったし(六道珍皇寺ブログ)、仏像はわかりやすいしマイブームやけど、仏画はブームが来そうにないかな。さて、時間も早いしせっかく車で出てきたので、平日の新緑のお寺めぐり。門跡つながり、坂道の曼殊院なんぞへ。ふふっ、乞うご期待。