2022.07.06

アユモドキが泳ぐ。藍染職人・吉川慶一さんの遺作展~京都・亀岡

故吉川慶一さんの、遊び心と亀岡ほづへの愛情たっぷり、藍染めの「アユモドキのぼり」。全長6m。とてもカメラに入らへん。ガレリアかめおかで開催されてた遺作展。

絶滅危惧種のアユモドキ。岡山と、亀岡の桂川水系にしか生息してへん貴重な魚くん。実物は15㎝ほどで、それこそアユのように、小さくてカワユイ・・と言いたいとこやけど、顔に口ヒゲやトゲがあって、ちょっと生意気な感あり。吉川さんのはお茶目なお顔で巨大。地域の保全活動へのデッカイ応援です。

昨年の急逝から早や1年。1年半ほど前、ちょうどこの会場での作品展にオジャマしたときのように、中に入ると、吉川さんが笑顔で出迎えてくれるよーな、ふっとそんな気がして。。思い出の数々は、前回のブログで紹介したんで、今回は作品をじっくり楽しみます。(吉川さんの思い出ブログ

ガレリアの広くて開放的なロビーに、藍染めが映えます。

お父さんの遺志を継いで頑張ってはる吉川佳代子さん。色の違う藍染めのお洋服がステキ。藍染めのマスクと、そしてさらにバックには、濃淡に染め分けられた藍染めのれん。太陽とお月さんが見え隠れ。

うず潮。吉川さんの作品はとてもダイナミックなところが、私は特に好きでした。

いろんな藍染めの技が工夫されてて・・

アップにすると、こんな感じの四角だったり、

これは、ジグザグ・・やて。

あっ、これこれ、出会えて良かったー。ちよっと地味にディスプレイしてあったけど、たぶんこれ、車のフロントガラス素材の藍染め。北陸の方の事業所さんとコラボしはったやつ、かと・・。「ガラスちゃうし、落としても割れへんねん。えぇやろ。熱にも強いし、これから何かできそーで楽しみや」と吉川さんのチカラの入った説明が思い出される。うーん、吉川さ~ん、まだまだ、道半ばやで~~。

工房からの保津大橋の眺め。味がある。

藍染めの3Dチャレンジやて。孫娘が遊ぶ様子。おもしろい。

亀岡と言えば明智光秀。絵巻やて。場所があったら、広げて見たいけど。。ずーっと藍染めを仕事にしてはって、2015年、亀岡市保津町に場所を借り受け「ほづあい研究所」として拠点を作らはってからは、地域に感謝しつつ、地域とタイアップして地域を盛り上げるために、藍染め・ジャパンブルーのチカラを、惜しみなく提供してはった吉川さん。久しぶりに笑顔の吉川さんに出会えたよーな、そんな楽しいひととき。あらためて、故吉川慶一さんに、ありがとう・・・と伝えたい。