2026.06.05

モダンでキュートな女子たち「竹久夢二」展~京都国立近代美術館

大正ロマン、夢二式美人がずら~り。没後90年。京都市左京区岡崎の国近美。「モダン都市生活と竹久夢二(たけひさゆめじ)」展。画家・版画家の川西英(かわにしひで)コレクション。(竹久夢二1884・明治17年ー1934・昭和9年)。カメラOKがうれしい。

大きな目、大きな手足、S字のやすらぎライン、そして何といっても、定まらない目線。夢二が描くおねぇさん、スキやわぁ♡。≪セノオ楽譜・蘭塔(らんとう)≫大正6年。オペラ「お菊さん」やて。「マダム・バタフライ」より早いとか。後ろで泣いてる男子が作者ロテ(軍人・作家ピエール・ロティ)。いわゆる港町の愛人「お菊さん」とフランス海軍士官ロテの非恋物語・・アンタの話やったんかい。夢二の美人画は、江戸期の細い目の浮世絵美人とは違う、新しい美人像流行のさきがけとなった。

画家、詩人、そしてグラフィックデザイナー夢二。日本や外国の名歌や名曲が1000曲以上紹介されてる楽譜集・セノオ楽譜の表紙絵にも270余点ある。今回の川西英コレクションもセノオ楽譜たくさん展示。「蘭塔」もセノオ楽譜。長崎を舞台にした異国情緒な詩。♪~サミセン弾けばロテも泣く♪やて。セノオ楽譜には夢二自身の作詩も24曲ある。超有名なんが「待宵草」(宵待草=よいまちぐさ)。♪待てど暮らせど来ぬ人を~♪ってやつ。

≪セノオ楽譜・歌劇カルメン ハバネラの歌≫大正5年。有名なやつやん。それにしても切り取りポーズが絶妙。

≪セノオ楽譜 可愛や胡蝶≫大正6年。米国流行小歌やからか、これだけは現代と同じに曲名を左から読む。この時代は右から。つい左から読んでまうよね。ひらがなは変やと気づくけど漢字は間違っても気づきにくい。説明見て苦笑する。あるあるちゃあう?

≪セノオ楽譜・影ふめば≫大正9年。シックな色合い。どんな歌なんやろ。

≪セノオ楽譜 夢見草≫大正10年。うつろな目がなんとも言えん。夢見草ってググったら、桜の別称やと。桜が夢のように美しくも儚く散ってしまうことかららし。桜の季節全然関係なさそーやけど。。。

≪ポリドール・レコード ポリファー式電気吹込 2月新譜ポスター≫昭和5年。電気吹込・・録音のことかしら。ジャズのとこにキャラバンってある。この曲なら知ってるよー。

セノオ楽譜、よーさん並んでてどれもカワイイんで、とりあえずチラシやらにピックアップされてるのを紹介してみました。旬の時期が過ぎたらポイされるもんやろに、ずーっとコレクション保管してはった川西英に感謝やね。それにしても、モダン女子をよーさん描いてはる夢二もスゴイ。高価な一点物の肉筆画やなくて、誰でもが気軽に楽しめる絵や音楽。大衆文化はこーやって広がっていったんやね。

≪九蓮環(きゅうれんかん)≫昭和3年頃。明清楽(みんしんがく)っていう中国からやってきた音楽らしっスよ。明治2、30年ごろに大流行したとか。楽しそーに踊ってる顔を切り取って、今回のメインビジュアルになってる。

≪宝船≫大正9年。年越しの晩、枕の下に入れて寝ると良い初夢が見られるという縁起もの。船首のハートが「命」を、帆の「鎌」と「椀」が「かまわん」で、全体として「お前とならば命もかまわん」を意味するとか。夢二センスの判じ絵、らし。

≪一座の花形≫大正3年。夢二の故郷・邑久(おく)・・岡山県瀬戸内市邑久町は芸能が盛ん。子ども時代には芝居のまねごとをして遊んでたとか。岡山城近くの夢二郷土美術館は、夢二カレンダーを買うたり、ほぼ毎年お出かけする私のお気に入り。カメラNGなんが惜しいけど。セノオ楽譜・宵待草の表紙絵も見れます。

≪夢二画手本 クレィヨン練習帖1≫大正12年。スケッチが好きになりそーな練習帖。

≪港屋絵草紙店≫大正3年。夢二が生涯にかかわった女子3人。うち、正式に結婚した唯一の女子、たまき。とはいえ同居別居を繰り返すなか、たまきを店主にして東京日本橋に開店したブランドショップが「港屋絵草紙店」。女子たちの人気店なるものの、港屋に夢二の次の女子が現れて、そして夢二は京都へ移住してしまう。どないやねん。

≪竹久夢二抒情画展覧会ポスター≫大正7年。35歳。京都へ移住後、京都府立図書館で開催された展覧会。なんか、複雑やなぁ~

≪港屋ふろしき≫≪手ぬぐい いちご≫。いちごの図案はよー見る。

≪千代紙 きのこ≫とか。デザイナー夢二。絵葉書、封筒、千代紙、風呂敷、大正期のモダンなデザインで暮らしを美しく彩るグッズを多数提案。今でもカワイイデザインばっかやね。ブランドショップ港屋が人気になるはずやわ。国宝的な巨匠やなく身近な巨匠、夢二。堪能しました。

初夏の京都岡崎かいわい。人がいーひんかったら、最高なんやけど。。。