2026.07.12

若冲のやさい、きのこ、果物、蝶々もおる~京都・福田美術館

ドーンとマツタケ、ホンシメジ、カキ、クリ、ヒラタケ、ヘチマは食べれんか。京都嵐山・福田美術館で伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)。「若冲にトリハダ!野菜もウリ!」展。

≪菜蟲譜(さいちゅうふ)≫(1791年)。重要文化財。長さ11mに及ぶ絹本の巻物。前半部分に野菜や果物、後半部分に昆虫、蝶、爬虫類などが描かれてる。77歳の作らしけど、さすが京都・錦市場、青物問屋生まれの若冲。愛情たっぷりで見ててあきひんし、なんか楽しーなってくる。

ちょっと引いて撮ると、左に蝶々が飛んでる。ナミアゲハやて。カボチャやサイトモもおる。福田美、カメラOKやけど、こんだけ長いとどこから撮ったらえぇかわからへん。人も多い。写真だけパシャパシャしてたら恥ずいし、迷惑やし、アホみたいやン。

福田美はん親切。すべてに番号振って解説してくれてますねん。よーわからん、言うのも時々おる。しゃーない。200年以上も経ってんねんから。記録にも残したいしとりあえず撮ったやつをご紹介。

右からツクシ。交差してんのがえぇね。クワイの水色がステキやん。茶色のもクワイ。オレンジはミカンの仲間かなぁ、やて。赤い小丸がスモモ、手前のがモモ、洋ナシて江戸時代にあったんやろか。カボチャみたいなアンズ。

気合入ってるんがウド。上にワサビ。下にサンショウ。

ビワ。構図がカッコえぇ。転がってるんはマクワウリ。ザクロはわかる。

最後のページ。右からダイコン。土か雪に埋もれてる感じで葉っぱのギザギザがみえる。赤がちょろっと見えてるのがニンジン。ネギ、二ホンカボチャ、スイカ、最後デーンとトウガン。トウガンには、「若冲77歳の画ですよ」と自署してあるらし。全159品。この重文の巻物は、栃木県佐野市立吉澤記念美術館から借りてきてはる。福田美が所有してはるのは、並べて公開されてる≪果蔬図巻(かそずかん)≫。2023年に新発見された巻物。ベルギーの個人所有から里帰りして福田美コレクションに。約1年の修理を経てよみがえったものを初公開。約3mながら≪菜蟲譜≫の前年に描かれたもので貴重。せっかくやからと、2つ並べての公開サービス。

≪果蔬図巻≫と≪菜蟲譜≫の比較表。栃木県の重文は展示期間に制限があるみたいやから、並べての展示はもーないかもね。

こちらが福田美の≪果蔬図巻≫。最初に描かれたし素朴な感じやね。おちゃめなウドのポーズ、クワイの水色は、最初っからお気に入りやったんやね。

≪果蔬図巻≫の最後ページのトウガンには、「若冲76歳の画ですよ」と自署もある。二ホンカボチャやトウモロコシもえぇ味出してるね。全51品やけど、トウガンの左横にちらっと文章があって、これは若冲をずーっと支え続けてた京都・相国寺(しょうこくじ)の僧侶・大典顕常(だいてん けんじょう)による後書きなんやて。いろいろ見つかるもんやねぇ。展示は終了しちゃったけど、3mのは福田美所蔵やから、また見せてくれはるやろ。若冲の企画展、やさい図鑑以外にもおもしろポイントたっぷり。追って、ご紹介しましょう。

レモンスカッシュでいっぷく。福田美術館は嵐山のど真ん中。公共交通より車アクセスをおススメ。10分ほど歩くけど、丸太町通より北のPやカフェやと、まあまあ平和です。