2023.04.04

京都・上賀茂神社の斎王桜。しだれ桜で風情を楽しむ、京のお花見

そっか、それで京都府の花は「しだれ桜」やったんやー・・・って、なんのこっちゃやね。。京都市北区、上賀茂神社の斎王桜(さいおうざくら)。4月最初の日曜の早朝ウォーク。今年の桜は早いし、もー無理かな、と思いつつ。

地下鉄北山駅から賀茂川沿いを北へ、まずはソメイヨシノウォーク。朝6時半頃。日の出、早よーなったね。ちなみに、賀茂川沿いを南に下がると府立植物園横に半木の道(なからぎのみち)のしだれ桜トンネル。そぞろ歩きにはえぇけど、ひとりやと。。。

上賀茂神社到着。一の鳥居の向こうに、しだれ桜見っけ。

アップ。まさに見頃の斎王桜。実は、一週間前の朝ウォークでも来てて、その時に見頃やったしだれ桜は、隣にある・・・

御所桜(ごしょざくら)。上賀茂神社には2つのデッカイしだれ桜が並んでて、見頃が一週間ほどズレてます。お得というか、いっぺんには見られへんというか。

上賀茂神社、楼門前の・・桜、しだれやないけど。3月末に御所桜を楽しんだあと、お花見日和が続く天気予報に、数日、京都脱出のひとり旅行ってました。人だらけの京都になんか、おられへんでっせ。斎王桜に間に合って良かったですわ。

それにしても、今年は早かったねぇ、桜。大きなキャリーバックの外国人だらけになってしまった、京都のまちなか。今年のお花見は、早朝ウォークやな、と。まず、円山公園(まるやまこうえん)の祇園しだれ桜からスタート。

3月19日の日曜日の朝。風情ある枝ぶりやし三分咲きでも満足。これ以上咲いたら人が写り込みそーやし。そして、翌日の月曜日は京都御所かいわい。京都府庁に長年勤めてたら京都御所はお隣さん。何もない京都御苑なんか、桜見に来る人おらんやろ。梨木神社(なしのきじんじゃ)にできたカフェも気になるし、などと呑気に出かけたんが失敗のもと。天気もえぇし、地下鉄・鞍馬口駅から上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)、相国寺(しょうこくじ)をぬけて、京都御所・今出川御門から入ると、大きなしだれ桜群。あれっ、こんなとこに桜の集中あったっけ?。ご近所すぎてよー知らんかった御所。心病んで御所に出勤・・なんてこともなかったし。

人だらけ、うんざり。ここもかよ! どこでも観光したらえぇっちゅーもんやないでー。

桜を見限って梨木神社カフェへ。早朝ウォークは早すぎて店開いてへんし、今日はここが目的地、と思えばちょっとは気がおさまる。梨木神社と言えば、名水「染井(そめい)の水」。まだ寒いんでホットやけど。近所のお万とのセットで920円。ありがたい名水やね。ちなみに、ちょっと前に話題になってたマンション、こんなとこにできてたんや~。参道が途切れてたんでビックリしました。御所の中にも、いろんなもんができてるんやねぇ。まぁ、京都狭いし、余ってる土地は有効活用せんと・・って、余ってたん?身売り?

ということで、改めて翌日、御所へ早朝ウォーク。今出川近くのお公家さん近衛邸跡(このえていあと)に咲くしだれ桜群。いち早く満開やってん。既に上等なカメラの人たちいます。地元や通の人たち。お互いに写り込まんよーにとの意識が、まだある時間帯。

御所・出水(でみず)のしだれ桜。いつも見てたんは、これやった。府庁から近いし。

御所、ちょうど桃の花も見ごろでした。早朝ウォークは朝食前。四条から今出川の往復で1万歩越え。けど気持ちえぇ~~。

3月22日、平日の早朝ウォーク、清水寺のしだれ桜と仁王門。まだちょっと暗いけど。さてお天気下り坂で週末は雨とか。なら、雨が降る前に、秀吉の花見、醍醐寺(だいごじ)へ行っとかんと。

春分の日明けに醍醐寺。咲き誇ってるねー。ここは拝観せんとしだれ桜が見られへんので、早朝はムリ。人出を覚悟して。

こちらは散り始め。去年ブログ紹介した大しだれ、醍醐深雪桜(だいごみゆきざくら)。やっぱ、カタチえぇなぁ。

醍醐寺、仁王門前の桜、今、さかりナリ。

国宝・五重塔のしだれ桜、旬すぎて人いっぱい。裏にまわってパチリ。拝観料全2000円やのに人撮っててもしょうないやん。

三宝院(さんぼういん)。樹齢180年以上とも言われる「太閤しだれ桜」満開。秀吉が醍醐の花見を行った際のしだれ桜の子孫とか。そして「土牛(とぎゅう)の桜」とも。日本画家・奥村土牛が描いたやつ。私も好きな絵。

塀と太閤しだれ桜のショット。

こんな感じをスケッチしはったんやろか。ハラハラと散る花びら。花火・ナイアガラのよーにも見える。ほんまに、京のお花見は、しだれ桜、たった一本の風情やなぁ、と思た時、ハタと気づきました。あ~~、それで、京都府の花は「しだれ桜」やったんや、と。40年以上も京都府職員してたのに、今頃気づくやなんて恥ずかしおす、スンマヘン。京都府の木は北山杉、鳥はオオミズナギドリ・・舞鶴の海におるやつ・・は、特別感あるけど、「しだれ桜」なんて全国共通、京都発祥とか産地があるわけやなし・・と入庁当時疑問に思たけど、まぁえぇか、と放ってました。昭和29年に他のシンボルに先駆けていち早く制定された京都府の花。「京情緒そのもの」て説明あるけど、そんなん、丹後から出てきた小娘にわかるわけあらへんし、仕事に京情緒いらんかったし。で、ゆっくり京都ウォッチングし始めて、よーやく理解できました、平安のみやこびとが愛でた風情、を。京のしだれ桜の情緒、まだまだありそーやん。来年が楽しみやわ。