2024.04.24

愛媛県・大洲城。サクラ散っててもえぇやん、な桜旅~京女のひとり旅61

四国九州への遅めの桜旅、愛媛県・大洲(おおず)編。大洲城、復元された木造天守が青空に映えて、ステキ~。

ポツンと桜、もう葉桜、取って付けた感のサクラ。お城には桜を、て思わはったんやろね。

城山公園登り口から見ると、桜まつりで賑わった的アングルもあって、えぇやんえぇやん。真ん中へん、白壁と天守石垣との小径あたりで、かれこれ半世紀近く前に、映画「寅さん=男はつらいよ」撮影。当時天守なかった。明治期に天守だけが取り壊され、解体されへんかった台所櫓、三の丸南隅櫓やらでもそれなり情緒。今で言う聖地巡礼でツレアイと訪れた時は、まだちょっとショボかった記憶。天守は10年かけて2004年に木造復元。4年程前にひとり旅で久しぶりに松山から足を延ばしてみたら、えらいキレイになっててびっくり。で、桜あったらえぇのになぁ、と今回、宇和島泊で来てみました。JRやったんは、あわよくばランチビールと思たけど、9時前に着して滞在2時間ではお店開いてへん。とにかく早め早めな私。前回は車やったし、全然お金落としてへんでゴメンなさい。大洲ではえぇホテル探せへん。。。ちなみに、大洲城の歴史。鎌倉時代末期に築かれたお城で、その後戦国時代を経て、小早川隆景や藤堂高虎ら各大名たちが近世城郭に整備したとか。寅さん映画は第19作「男はつらいよ ・寅次郎と殿様」で、嵐寛寿郎(あらしかんじゅうろう=あらかん)が城主の末裔、殿様の藤堂さん。最高にえぇ味出してはったなぁ。未亡人のマドンナが亡き夫の故郷・大洲でお墓参りしてるとき寅さんと出会う設定。最後の方、例によってマドンナは再婚の報告に来てはったとの伏線回収。私、お墓参りのとき寅さん来てくれんでもえぇっス。メンドイや~ん。

先に、四国九州旅のランチ編ブログで紹介した肱川(ひじかわ)とのショットは、主要道にかかる肱川橋からの眺め。駅からの来しなに渡った橋を再度わたって城下町ウォーク。

「おはなはん通り」。NHK朝ドラ「おはなはん」のロケ地。1966年やで、記憶ある人もう生きてはらへんやろ。1991年「東京ラブストーリー」も、って、まぁこれなら胸キュン世代は私よりちょい下の高齢女子かも。けど先細りの感。

もう1か所見つけた、新緑スポットが・・・

臥龍山荘(がりゅうさんそう)の不老庵(ふろうあん)。足下に流れるのは清流肱川。崖っぷちに舞台づくりに建つ数寄屋造りの庵。新緑とベストマッチ。

茅葺屋根の農家風の外観をもつ臥龍院(がりゅういん)。京都の桂離宮・修学院離宮を参考にしたとか。日本画家・鈴木松年(すすぎしょうねん)の絵もあった。日本画家・上村松園の最初の師匠で息子の父親ちゃぁうん、いう人。天龍寺にデッカイ雲龍図があったはず。京女はこういうの読み解きつつ鑑賞。臥龍山荘は、幕末まで大洲藩主の遊び処。神楽山をバックにした肱川流域の一番の景勝地につくられた山荘。中国の、蓬莱山が龍の臥す姿に似てるし、臥龍、と命名。明治維新後、自然荒廃してたんを貿易商が財を投じて整備。

ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの一つ星持ってるみたいで、外国人もチラホラ。さわやか新緑にコロンは勘弁やな、と駅へ。

JR予讃線・伊予大洲駅。カフェとか見当たらへんかったし、当初の予定通り11時前の特急・宇和海で宇和島へ帰ることにしました。車の方がきっと安かったけど・・まぁまぁ、よーさん歩いてまちウォッチングできたし満足まんぞく。JR車内から見える大洲城に別れを告げると、すぐに思考は宇和島でのランチ。さて今日は、どこで鯛めし食べよーかしら。旅は楽しねぇ。