2022.03.19

京都・城南宮、しだれ梅&落ち椿、を楽しむ

なるほど、そーくるか~~、な、ショット。京都市伏見区、城南宮(じょうなんぐう)。早春の京都の梅スポットとして、あまりに有名。よし、今年はここを攻めてみよう、と、梅の開花前の2月初旬にお出かけして、まずは下見とカルチャー。

地下鉄竹田駅から15分ほどのウォーク。伏見に住んでたこともあるのに、来るの初めて。へへっ。。鳥居をくぐって本殿へお参りさせてもーてから、神苑へ。

神苑内の「春の山」。平安時代後期、白河上皇が城南離宮を築く際、「源氏物語」に描かれた光源氏の大邸宅「六条院」をまねて築いたとか。こんな閑散期に来る人、まず、無し・・よって貸し切り。けど、こーいうの好きです。コロナリスクもないしね。150本のしだれ梅がズラ~リ。花はなくても雅(みやび)感たっぷり。枝ぶりとコケと置き石に歴史を感じます。この日も植木屋さん入って、さりげなく散歩小径の青竹替えたり、小川の手入れをしてはる。京都の神社仏閣、こーいうとこは手ぇ抜かはらへん。早咲きの白梅ひとつ見っけ。源氏物語、五条の君も一句ひねりたいところ・・誰?・・ムリムリ。で、写真をパチリ。ところが、今年は3月に入っても寒い日々が続き、清水寺、長浜盆梅展、梅宮大社、お出かけしても3分咲きばかり。城南宮へはいつ出かけよ―かなぁと思案してたら、突然の春の陽気と城南宮のしだれ梅満開情報。あちゃ、ちょっと出遅れたか。なら、惜梅(せきばい)・・散り始めを楽しむことにしようと、3月16日のお誕生にお出かけ。いいお天気。

しだれ梅満開ちょっと過ぎ。えぇ景色。

「春の山」は、花びらのじゅうたん。ほぅ~~。桜のはよー見るけど、地味な梅の花がここまでになるとは、ちょっと感動。時期もバッチシ、ってことやんね。梅の花そのものは旬を過ぎてるんで、アップにはちょっと。。さらに、小径を先へ進むと、カメラを構える一団あり。目先を追ってみると・・・

なーる、これが「しだれ梅と落ち椿」なるものか。ちょっとした「置き椿」ではあろーけど、けどまぁ、隣に椿の木ぃもあることやし、朝一に落ちた椿の位置をちょっと動かすくらいなら、ほほえましぃ。11時頃なので、おひさんたっぷり過ぎ。写真的には、夕方のが良いよーですよ。ちなみに、落ち椿、だけのショットは・・

フムフム。椿が落ちてへんでも、木の根を覆うコケはキレイに手入れされててステキでした。2月に確認済みにて。

それにしても、竹田駅から、先を急ぐみなさん結構早歩き。城南宮に到着すると、神苑入り口前には、3~4列に折れ曲がって並ぶ人たち。えーっ、帰ろかなぁ、と一瞬思たけど、平日やし午前やし最高のお天気やし外国人観光客もいーひんはずやし、これ以上の機会はないなぁ、ってコロナを心配しつつ行列に並んで。いうても常連さんが多いようで窓口の混雑もなくスイスイと10分ほどで入苑。古典椿が並ぶエリアなんぞはすっとばし、小川が流れるあたりへ。で、感激したんは、とってもよーさんの人やのに、人が写真に写り込まへん。花舞台を見るよーに、順番をちょっと待ったら最前列の場所がとれる仕掛け。上手に小径もつくってはる。ワイワイ楽しむお花畑公園と違うところ。特におひとりさまにマッチする神社仏閣のお庭。お金も神社仏閣にしか落ちひん。したたかな・・京都。

4月下旬に、王朝の雅をしのばせる「曲水の宴(きょくすいのえん)」が行われる「平安の庭」。794年の平安京遷都にあたり、国の安泰と都の守護を願って、平安城の南に創建されたといわれる城南宮。その後、白河上皇や鳥羽上皇によって、城南宮を取り囲むよーに城南離宮がつくられ院政の拠点となると、城南宮は離宮の鎮守社としても一層崇められるよーになったとか。2k㎡にもおよぶ離宮は、政治・文化の中心となり、歌会や雅やかな宴や船遊びが行われるなど、王朝文化が花開いた歴史。さらに城南宮は、古くから方除け(ほうよけ)の神としても信仰を集め、また、現在は交通安全の神としても有名。城南宮ステッカーを貼り付けた車も時々見かけます。

「室町の庭」。茶道、生花、能楽などの日本文化が大成された室町時代様式で作られた、池泉回遊式庭園。

「城南離宮の庭」。院政最盛期の頃、平安時代後期の華やぎが枯山水で表されています。神苑のお花たちも、毎年それぞれの旬に花を咲かせることでしょう。そーいえば、今回は、神苑入り口の行列に度肝を抜かれて、お参りとか、すっかり飛んじゃってました。まっ、いっか。1200年の歴史の城南宮さん、怒ったりしはらへんでしょ。