2022.05.14

京都・大田神社のカキツバタを楽しむ

平安時代の人たちも楽しんだという、京都市北区、大田神社(おおたじんじゃ)の杜若(カキツバタ)。

可憐な紫の花。

大田神社は、世界文化遺産・上賀茂神社の摂社。ご祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)。いつの創祀か定かではないらしけど、五穀豊穣を願って、この地の自主神を祀ったんが始めで、上賀茂神社(677年社殿創建)よりも古く、賀茂の最古の神社らし。上賀茂神社から800mほど東にあって、上賀茂神社創建の際に境外の摂社に。舞踊などの芸事と長寿にご利益が期待できるんやて。終わりかけのツツジを見ながら、鳥居の手前右がカキツバタの案内板・入り口。志納金300円ナリ。

カキツバタが野生群落する「大田の沢」。なんでもこの沢は、深泥池(みどろがいけ・・みぞろがいけ、とも)同様に、一万年以前からの湿原地帯の名残とか。平安時代に藤原俊成が詠んだ歌あり。「神山(こうやま)や太田の沢のかきつばた ふかきたのみは色にみゆらむ」。上賀茂神社の近くの大田の沢のカキツバタ、深くお願いする色事は、カキツバタのように一途で美しく可憐なのだろうか・・そんな意味とか。で、昭和14年には国の天然記念物に指定されてるんやて。知らんかった~~。毎年ニュースで満開の映像が流されてるけど、てっきり、神社の田んぼにカキツバタが群生してるんや、くらいにしか思てなくて、京女にしては、ちょっと不覚。そっか、深泥池と同等とは。深泥池は摩訶不思議な沼池。大蛇が住むとかタクシー乗客の女性が消えたとか幽霊がでるとかの都市伝説や、アンタは深泥池に住む妖怪女か、ってツッコミもしばしば。もしかしたら大田のカキツバタも、なんかの化身かも知れんねぇ。

規模はそんなに大きくなく、2方向から見渡せるだけ。

GW明けを待ってたんで、ちょっと旬過ぎの感があるけど、由緒あるカキツバタ堪能しました。

そのまま大田神社にお参り。

「大田の小径」案内板がちょこちょこ。賀茂別雷神社宮司さんの署名もあることやし上賀茂神社に行けるんやろな、と思たけど、こんなとこでサルやクマに遭遇したないしと断念。あとでググると、全750mで展望場所からは京都タワーや伏見桃山城も見えるハイキングコースとか。また今度、元気で機会があれば歩くことにしよう。。市営地下鉄の北山駅から徒歩25分程。上賀茂のまちをながめつつ復路もウォーク。

上賀茂と言えば野菜。エンドウ豆やキャベツがおいしそう。

行きに見つけた野菜の自販機で、100円のきゅうりゲット。

植物園北、グリーンの北山通。コロナ規制なく人があふれかえってたGWが終わって、よーやく、息ができる気がする。安全安心とはイカンけど、お口チャックして目で楽しむ新緑の京都ウロウロ、再開することにしよっと。