2023.06.03

大分県・とり天、も食べたし。新緑の九州旅、あちこち立ち寄り~京女のひとり旅48

大分県・別府、発祥とされるレストラン東洋軒の、とり天。先にベストショットを紹介した、新緑の九州旅。せっかくなんで立ち寄ったあちこちスポットも紹介。GW明け京都発は朝5時すぎ。早朝がワクワクな季節。

とってもお気に入り、岡山県・笠岡市立竹喬美術館(かさおかしりつちっきょうびじゅつかん)。企画展「近現代日本画 三重県立美術館名品展」で栖鳳や春草を見られてニンマリ。日本画鑑賞が好きになり始めた5年ほど前、京都で見逃した美術展(「岡本神草の時代展」やったか、ちょっと怖い絵的な・・)の竹喬美への巡回ポスターを、府庁ウォーク通勤途中に便利堂(美術会社の老舗)で見つけて、即、週末旅を企画。最初は笠岡市美術館や思てて、小野竹喬(おのちっきょう)って誰?やったけど、今やスキスキ。あちこち美術館で竹喬はんに出会うたびニヤついてます。日本画中心の竹喬美、山陽道近くの国道R2沿いにあって、西行き旅の立ち寄りにちょーどえぇし、企画展にもしょっちゅうお出かけ。スタッフの人、まさか京都から通てるなんて思てはらへんやろね。三重県美へもまた行こ、ってなると、旅はエンドレス。

国道R2を広島県・尾道へ。この道、よー走ってる。

1日目に泊する尾道のホテルPに車を置いて、イタリアン「ポルタディマーレ」でランチビール。12時過ぎてたし早出でお腹減っちゃった。イタリアンの2000円超えならサラリーマンや観光客で混雑せーへん。このあと、ヘロヘロで尾道名物の古寺石段ウォーク。けど新緑ベストショットはバッチシ。先のブログ見てね。

2日目は朝6時発して、福岡県・太宰府へ。写真撮れへんけど、山陽道、広島や山口の山々の新緑にうっとり。宮島あたりは海プラスの絶景やけど、運転中に見入ったら超キケン!傾斜が超ヤバ!。お昼頃到着した太宰府天満宮は人で満杯。まぁ想定内でプランBへ。

おぉ~~、すげー、デッカいガラスやなぁ。青空と木々が移り込んでるし。2005年開館の九州国立博物館。横巾160mやて。大宰府天満宮のすぐ裏の丘陵地やけど、エスカレーター完備でスイスイ移動できちゃいます。京都や奈良の国博にはない開放感、たっぷり。

エミール・ガレの「菊にカマキリ文月光色鉢」。特別展「アール・ヌーヴォーのガラス~ガレとドームの自然賛歌」開催中。カメラOKでよーさん撮ったけど。。スペース広すぎてちょいお疲れ。このガレは長野県・諏訪の北澤美術館の名品。信州旅かぁ。キリないなぁ。

ころっと変わって・・教科書に載ってる歴史的な医学書「『解体新書(かいたいしんしょ)』巻之首」杉田玄白等訳のやつ(1774年・江戸時代)。注目は挿絵の小田野直武(おだのなおたけ)。ガラスの特別展より興味あったんはこっち。常設展示コーナーの「秋田蘭画(らんが)」展。秋田藩の蘭画ってどんなんやろ思たら、いきなり超メジャーな解体新書に遭遇。秋田藩主・佐竹曙山(さたけしょざん)と藩士・小田野直武が江戸で平賀源内と出会って、翌年に直武が解体新書の挿絵を描いたことをきっかけに、秋田蘭画という分野が作り上げられていったとか。

直武が平賀源内が持ってたオランダの動物百科事典を参照して描いた「獅子図(ししず)」。獅子はライオンの中国語。中国でもこの時代ライオンは想像上の生き物。獅子の目には、源内所有の貴重な舶来の合成顔料・プルシアンブルーが使われてるらし。京都画壇とはまた違う。江戸絵画にリアリズムの新風を吹き込んだ斬新な秋田蘭画は誕生から250年で、秋田市立千秋(せんしゅう)美術館の名品が展示されてるんやて。次の旅は東北?・・・いやー、まいったまいった。さすが博物館、カルチャーがてんこ盛り。

ちなみに、九博のイート可スペースでキッチンカーのハムチーズドッグが2日目のランチ。カフェ改装中なんやて。天満宮の商店街は足の踏み場もないし。

3日目早朝の大宰府天満宮の商店街。誰もいーひん。もはや異次元。

太宰府天満宮のデッカイ手水鉢(ちょうずばち)。霊峰・宝満山の一枚岩をくりぬいてるんやて。本殿は大改装中。仮殿ができてて大阪万博の設計屋はんのデザインらしけど、よーわからんかった。さらに大宰府天満宮といえばの太鼓橋も工事中ブルーシートやって早々に終了。時間できたし、近くの城下町・秋月(あきづき)へ新緑ショットを求めてGO。

秋月杉の馬場通り。秋月城跡までのメインストリート桜並木の新緑トンネル。古い街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区。1623年に黒田長政の三男が秋月5万石の藩主となり居城とした秋月城。

瓦坂。瓦が縦に並べて敷かれてて、メインストリートからお城正面へのかつての登城口。堀をわたるこの傾斜が特徴的で・・

秋月と言えばの景色が、長屋門への石段と城壁のショット。

なーる、紅葉もまたえぇんやろねー。ベストショット発信すべきやったか。筑前の小京都なんて言わないで。ステキな「秋月」やん。茶でもしたいとこやけど、なんせ朝8時台ではカフェも開いてへん。みなさん、もうちょい早よ行動せーへん?

国道R500、新緑たっぷり、時々狭くなる道にひーって言いつつ大分県へ。耶馬渓でベストショットを撮影してお昼前には別府なじみのホテル着。

とり天とビールでランチ。JR別府駅近く、レストラン東洋軒トキハ別府店の地下1階フードコート「湯けむり横丁」。スペースたっぷりでくつろげる天国のよーな空間に、いつの間にかリニューアルされてて大のお気に入り。ツレアイの実家旅ひとり旅になってからも宮崎県・延岡帰省の際に必ず立ち寄る別府。30年ほどの変遷・歴史を見届けすぎてブログには書ききれへん。。。ということで次へ。

延岡の「ともえ食堂」。あんかけ焼そばとビール。いわゆる皿うどん。別府以上にブログには書ききれへん想い山盛りの延岡なんで、いろいろすっとばして、旅6日目の復路。熊本県・阿蘇。

米塚。外輪山をバックに若葉色がステキ~♡。ほんまもー、京都なんぞに帰りたない。と思う一方、そーや、今日ならそれなりの景色が撮れるかも、と車を飛ば・・さず安全運転で向かったんが、ベストショットで一番人気の山口県下関市・角島大橋でした。動いてるの好きやから、移動距離は気にならへん。6日目泊の萩から日本海沿いに国道を走って、最後は島根県・出雲市駅横のホテル泊。

乗ってみたかったんやー、一畑電車(いちばたでんしゃ)・バタデン。運転手の中井さん、三浦君に会えるかも・・へへっ。出雲大社も一畑薬師も車のが便利やしなかなか乗る機会ってあらへんやん。電鉄出雲市駅から松江しんじ湖温泉駅まで約1時間。特に松江に用ないけど、って私みたいな人結構いはるよーで、みな写真撮ってる。12時20分頃に松江到着。ほぼ1時間に一本やし、13時08分発で折り返す予定で、売店の女子に一番近くのランチ処を聞いて・・

リゾットランチにビール、っちゅうのもなんやし、ビール後に1時間の電車は大丈夫かしら、とは思たけど、明日も早朝出発で国道R9を300㎞越えで京都、高速代もったいないし。となると夜にアルコールはアカンので、意地でもここでビール。ビジネスランチタイムのみなさんスイマセン。

車窓から宍道湖(しんじこ)をパチリ。山陰は夕日スポットやけど、朝型の私は一生、夕日を撮ることないなぁ。常に朝日を見て・・やがて目覚めない朝が来る・・おいおい、まだ早いやろ、しかもそれ本のタイトルやし、などとほろ酔いご機嫌さん。電車旅は思考も自由。新緑の九州旅、今回も無事に終了しました。