2022.06.19

大分県・日田、「豆田町」レトロな町並み&天領うなぎのせいろ蒸し~京女のひとり旅31

あれっ、壊れてる?一文字足りない?。。。人が立つと「HITA」と駅の写真が撮れる。ひとり旅には悲しいやーん。とは言え、地元産の日田杉とダークグレーの駅舎。待合室の床も日田杉のフローリング。オシャレ。

九州旅、一応、お墓参りが主目的。心配してた今年1月の宮崎県延岡市震度5の地震。お墓には特に被害もなく無事に手を合わせて一安心。2日ほど延岡に逗留して帰路の旅再開。日田(ひた)までは一般国道で180㎞ほど。

阿蘇くじゅう国立公園を抜ける道。朝8時半から開いてた「くじゅう花公園」から九重連山(くじゅうれんざん)とお花をパチリ。ちょっと木がジャマやけど。

国道の展望所から新緑の高原をパチリ。日曜日の朝、久留米や佐賀ナンバーの車、ツーリングバイクがたくさん。11時頃にはJR日田駅前のホテルに到着。車置かせてね、とフロントのお兄ちゃんに声かけると、よかったらどうぞ、と観光冊子をくれはって。ほぅ、ビジネス的ホテルにしては上出来じゃ~ん。

大分県、日田市。天領は江戸幕府の直轄地。江戸後期に九州地方の天領を支配した西国筋郡代(さいごくすじぐんだい)の役所が置かれたのが、豆田町(まめだちょう)。重要伝統的建造物群保存地区です。観光協会発行の冊子は100ページほどで結構気合入ってる。日田はアニメ・進撃の巨人の作者の地元らし。観光協会で豆田町へのアクセス、恒例の食品スーパー情報などを聴取して、いざ、まちウォッチング出発。

まず、日田駅へ。

ホームには九州ならではの赤い列車。久留米行きが止まってました。JR久大本線(きゅうだいほんせん)日田駅。こー言うの見ると、乗りたくなっちゃう。ちなみに、久大の大は大分。数年前に、湯布院から大分経由で別府まで乗り入れてる特急に乗ったことあるよ~ん。ふふふっ。

15分程歩いて、豆田町。入口あたりの特徴あるカーブ。久しぶり~~。10数年ぶりかな。ひとりは初。

1639年、天領となった日田に日田陣屋が置かれ、この陣屋のひざもとの町として発展した町人地が豆田町。1767年に日田代官が西国筋郡代に昇格すると、幕府の重要ポジションになり、近隣諸国や京都・大阪商人との取引で富を得た商人達が台頭。代官所の公金を預かり、西国諸大名に貸付ける掛屋(かけや)が出現。貸付資本は「日田金(ひたがね)」になり、ますます繁栄して都市文化も花開。豆田町は南北2本の通りと東西5本の通りの整然とした町割り。江戸から明治にかけて3度の大火で、茅葺の町家が居蔵造(いぐらづくり・・瓦を葺いて木部を土で塗りごめる造り)へと変わっていき、居蔵造の町家を中心に、木部を見せる真壁造の町家、近代の洋館、醸造蔵、昭和初期の三階建家屋等が並び、町ごとに特徴ある歴史的景観を残していると、市役所HPに掲載。

東西の筋に並ぶ、歴史ある日田下駄。杉材を焼き、木目を生かした仕上げが特徴的で、うちの家の下駄も日田・・たぶん。豆田町を一回りして、ランチへ。

天領うなぎのせいろ蒸し。並を注文したんで。。上やったら、うなぎが覆い尽くしてたと、思う。豆田町にある「いた屋本家」。天領時代から守り続けてきはった伝統と心の味をいただきました。この日は、うなぎのせいろ蒸しと決めてたんで、即オーダーしたけど、メニューには、天領あゆの釜めし990円って。有名なあゆ(鮎)ですよ。寅さん第43作の日田ロケ編、「そうだ、三隈川(みくまがわ)のやな場で鮎食おう」って、甥の満男とガールフレンドの泉に、泉の父役・俳優の寺尾聡が言う「鮎」・・・。ツレアイやったらきっと鮎めし注やね。で私がうなぎ上で、どっちも食べれる二人旅。まぁ、気になったら・・気軽に来れるひとり旅。けど次も、うなぎ注文しそーな気がする。

日田祇園山鉾会館。ユネスコ無形文化遺産の曳山。観光協会のおネェさんの案内にはなかったけど、昔の記憶をたどって来てみました。

京都祇園の影響を強く受けたとされる山鉾、疫病退散などを願う夏のお祭り。9基が古い町筋の豆田町などを練り歩きます。飾り物は南総里見八犬伝、壇ノ浦兜軍記、道成寺鐘入り、義経千本桜などなど。会館には5基の山鉾がズラリ。日田祇園は、西国郡代のおひざもとだったこともあり、華麗で勇壮。高さが10mほどやけど、つくりが特徴的で・・

竜宮城みたいのが、右へ左へと枝分かれのよーに積み上がって、安定感が心配なつくり。上のアップ写真で右手を上げてる加藤清正さん、2階から眺めると、ずいぶん下の方にいてはって、一番上の社までは後ろにそったよーなライン。曳いたら後ろに倒れるんちゃぁう、と思うほど。おもしろいよねぇ、地域の文化。

ここでまちウォッチング終了。三隈川のボート乗り場・・前述の寅さん、甥っ子の満男たちを探しに来た寅さんと泉の母役マドンナの夏木マリが出会う場所・・も探したかったけど、また次回。聖地巡礼やなぁ。へへっ。ホテル近くにイオン。地元色イマイチないけど便利。駅前で駐車場そこそこあって眺めの良いホテルはお気に入りへ登録。ちなみに、日田から京都の自宅までナビ検索すると、山陽道と九州道で700㎞弱、9時間ほど。朝6時発で午後3時着。一日で来れるんや~。次回はいつ来ようかなぁ・・いやいや、今回はまだ2泊刻んでるし、楽しいまち探索は、さらに続きまーす。