2022.06.15

宮崎県・高千穂峡、渓谷の美と神々の神秘~京女のひとり旅29

高千穂峡(たかちほきょう)のシンボル、真名井の滝(まないのたき)。

高千穂峡は、今から約27万年前・14万年前・12万年前・9万年前の4度にわたる阿蘇火山活動によって噴出した火砕流が、冷え固まり、川などの浸食によって柱状節理(ちゅうじょうせつり)の素ん晴らしい断崖の渓谷になったもん、やて。一昨年紹介した、お隣、大分県豊後大野市の原尻の滝(はらじりのたき)は、阿蘇山9万年前の噴火って説明・・やったけど、27万年前って・・いつ?(原尻の滝ブログ)

九州旅の3日目、山口市湯田温泉から中国自動車道・関門橋を渡って、東九州自動車道・大分県の山ん中から、高千穂町に抜けてきたものの、結構な雨ふりでお出かけ断念。高千穂泊で翌朝早くにウォーク開始。新緑の散策道を進むと・・

圧巻の柱状節理!。平均80m、高いところで100mの高さらし。早朝、人がいないと、ちょっと怖いよ~~。右に見えてる滝見台から振り返ると・・

高千穂と言えばこれ、真名井の滝。雨あがりでちょいダーク。日中はボートの男女が、滝に打たれてる・・打たれてへんか。けどボートから見上げる高さは恐ろしそーで、ついぞ乗ったことはなし。新緑に隠れつつ上にちょこっと見えてる橋が、散策道入り口あたりの橋。

橋から見下ろす滝は、こんな感じ。散策道は1kmほどやけど、断崖は東西に約7km続いてて、昭和9年には「五箇瀬川峡谷(ごかせがわけいこく)」として国の名勝・天然記念物に指定されたらし。この五ヶ瀬川は、ツレアイの実家のある延岡市へと流れ(車道で約35km)、常宿のホテルでは五ヶ瀬川ビューのお部屋が私のお気に入り。今回は、延岡へ入る前に、高千穂に新しくできたホテルと高千穂牛ランチをお試し。

到着した日は、よー降ってました。で、この牛さん、食べます。

「高千穂がまだせ市場」の高千穂牛専門のレスト。ここも数年前の開業から気になってたけど、ステーキにはワインやん、とお預け状態。今回、念願かなってランチビール・・ワイン違うし。延岡発の高千穂鉄道、2005年の台風で廃線以降は、車でしか来られへん。高さ105m日本一高い鉄道橋の真ん中で止まって観光案内してくれるスリリングな鉄道やったのに。。

これは国道の橋やけど、こんな渓谷にかかる高い橋が何本もあって、山々の景色も最高。けど、橋から下見たらあきまへん。恐怖です。ところで、大分県から高千穂へ来るとき、ナビの「道幅」選択で一般道を斜め横断してみたら、ずーっと1車線ちょいの山ん中でエライ目にあいました。道幅って何の選択やったんやろ。幸い対向車にも出会わず・・地元人も走らん道?・・こんなとこへ京都ナンバー、知ったかぶりで走らんと恥ずかしーて道も聞けへん。延岡から普通に快適走行でも時間変わらへんかった。やれやれ。無事の到着を祝したランチビールが美味しかったことは言うまでもありません。

まちなかのスーパーで夜の買い出し。ほんまに近所のおばぁちゃんらの生活を支えてる感のお店でしたが、10種類程並んだ手づくりお惣菜、お魚寿し、お魚酢のもん、ポテサラ、白菜のつけものなど、ほのぼの味に満足。地域の人もほぼ同じ夕食メニューやったんやろね。

翌朝は晴れ。高千穂峡の前に立ち寄った、高千穂神社。九州帰省のたびにお参りする私の行きつけ。なんなら、京都の神社よりお世話になってます。

高千穂のさらなるおススメポイントが、神話の里っぽい、国見ヶ丘(くにみがおか)。日本神話で、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫のニニギノミコトが舞い降りた天孫降臨(てんそんこうりん)の地。ここから日本の統治が始まったとされる場所。高千穂のまちなかから車で約10分。ここまで足を延ばす人はほぼいないので、ニニギノミコトさんも大パノラマも、たいがいいつも独り占め。

雲海の名所で、地元の人たちは、秋から冬の早朝に幻想的な景色を楽しみに来はるみたい。こっちがニニギさんも見てはる日向(ひむか)・東側の高千穂盆地。北は大分県境の標高1757m祖母山(そぼさん)と連山・・前日に山ん中を走らされたニックきあたり。南に霊峰二上山(ふたかみやま)と椎葉(しいば)の山々。そして、西には・・

阿蘇外輪山や涅槃像(ねはんぞう)に例えられる阿蘇五岳。国見ケ丘の石標の横あたりが、噴火中の阿蘇中岳(なかだけ)。ここに来るたびについ噴煙を確認しちゃう。この日はほぼ噴煙無く、阿蘇の山々がとてもすっきりくっきり・・ってことは、新緑の阿蘇の写真が撮れるぞ、と思い立ったらいてもたってもいられず。まだ朝8時。阿蘇草千里まで約60km1時間半弱。2年程前に行ったしナビで道もバッチシ。この日はお墓参りと延岡泊で急ぐこともなし。と、急遽、阿蘇へGO!・・自由旅ってすばらしい!