2020.03.27

清水寺かいわい朝ウォークの桜前線。

午前6時前、日の出が早くなったなぁと思う頃、毎年、いち早く咲き始めるのが五条から七条の鴨川沿いの枝垂れ桜。五条大橋の北側のモクレンに気を取られて見過ごしていたら、すっかり満開になっていました。

そして、清水寺・仁王門の南側の桜。

境内の枝垂れ桜も見頃です。今年は早いですね。とは言え、もう一本の右側にある仁王門近くの枝垂れはまだまだの様子。こんなに時間差だったかなぁ。清水寺のライトアップはされるようで灯籠が設置されていました。ここ10日ほどはずーっと良い天気で日々桜の開花が進み朝ウォークもルンルンでしたが、これからしばらくは春雨前線が停滞するらしいので少し足踏みでしょうかね。

仁王門を北側にまわると、少しピンクが濃い枝垂れ桜と三重塔のショットが撮れます。枝垂れ桜は枝ぶりと支える支柱が風情ですよね。特にお寺が管理してはるのは、ものすご力(りき)が入っています。実は枝垂れ桜は「京都府の花」としていち早く昭和29年に制定されているんですよ。「“いと桜”の別名のように、流れるようなやわらかさと、うす紅色の花をつけた美しさは京情緒そのもの。しかし、弱々しさの中にも風雪に折れないシンの強さがあります。まさに京都人気質に通じるものです。」とホームページにも紹介されていますが、お寺やらがキレイにしはって見目麗しい枝垂れ桜を、とっとと京都の花にしたろ、という根性こそお公家さんらしいと、元府庁職員としては思っています。

三年坂は既に人だかり。外国人団体客がいたら通行もままならなかったことでしょう。ただ、枝垂れ桜は柳の木と違って葉桜になるとうっそうとするだけで、とたんに情緒がなくなるのがちょっと悲しいですね。かと言って枝を切ってしまうと、スカスカのお花見になってしまうし。

八坂の塔の枝垂れは少し老齢化したのかな、おとなしい目です。この時期ここで、こんなに人のいないショットを撮れるとは、2カ月ほど前は思ってもいませんでした。

咲き始めたばかりの桜。しばらくは楽しめそうです。心静かに風情を楽しむお花見ウォークが京都には似合います。