2022.04.11

滋賀県、国宝・彦根城の桜を楽しむ~京女のひとり旅26

外観が美しい、国宝の天守。ほぼ満開の桜とのコラボショット。

桜をメインにするなら、こんな感じかも。けど、400年前の現存する天守、他とは違う造形美は、見せんともったいない。

この角度からのがステキ。「切妻破風(きりづまはふ)」「入母屋破風(いりおもやはふ)」「唐破風(からはふ)」を多様に配した、3階3重の屋根。2階と3階には「花頭窓(かとうまど)」、3階には高欄付きの「廻縁(まわりえん)」を巡らせるなど、外観に重きを置き、変化に富んだ美しい姿との解説。唐破風はうちの近所の西・東本願寺でよくみかける、ぐにゅっとカーブの屋根やんね。まっ、あとは・・おいおいお勉強。参考までにパンフを掲載。

美しさもさることながら、隠し部屋とか、外からは見えん鉄砲撃つ壁窓とか、頑丈な二重壁とか、城本来の軍事面でも優れてる、と記載あり。関ケ原合戦後、徳川家康の命により着工。天守は大津城から移築されたもの。今回は桜見やし内部には入らず。結構、人も並んではったし。。それにしても、お城には桜がよーにあう。桜の花の、凛とした潔さ、はかなさが武士道にマッチ・・・かと思いきや、全国的にも、お城に桜が植えられたんは明治以降のこと。そらそやね、こんなにちゃらちゃら桜があったら戦いのジャマんなる。明治の廃城令で大半のお城が取り壊され、払い下げられて市民公園などになった際に、桜が植えられたケースが多いらし。で、彦根と言えば・・・

ひこにゃん。これは看板。団体写真用の立ち位置かなぁ、ショット的にはイマイチ。

ひこにゃんのスケジュールは、お城の入り口に掲載。この時間は、まちなかを徘徊中かしら。

数年前の、ひこにゃん遭遇写真。みなさまに愛されて15周年・・らしいけど、いまやマスコットキャラは、全国どこにでもなんかいる時代。ブームでもなく、おまけにコロナ禍。苦労してるんやろねぇ・・・同情。ところで、彦根藩主は、ひこにゃん、ではなくて、言わずと知れた、井伊家。有名な桜田門外(さくらだもんがい)の変、幕末に暗殺された井伊直弼(いいなおすけ)の井伊さんちが、関ケ原の功績からずーっと藩主。江戸の井伊家上屋敷は江戸城近くで将軍を守り(現在の東京霞が関あたり)、この彦根も京の天皇を守れる交通の要衝の地。

井伊大老の歌碑メっけ。「あふみの海 磯うつ波の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな」・・琵琶湖の磯うつ波が、打ちくだけてはひき、また打ちくだけてはひくことを何回も繰り返しているように・・・国の平和と安心を願って、全身全霊を尽くして心を砕いてきたことに悔いなし・・」というよーな意味なんやて。

お堀の桜は、見ごたえタップリ。

屋形船も運行中。

重要文化財、彦根城の天秤櫓(てんびんやぐら)。下で待ち構える高齢者グループ。たくさんの人の波が途切れると、一斉に、パシャパシャパシャパシャ・・シャッター連写の音。みな、ものスゴ上等そーなカメラ持ってはる。

石垣と桜は定番ショット。西の丸の桜の公園は宴会スポットやったけど、今は、人がいない敷地の広さが、ちょっと悲しい。。。これこそ、~昔の賑やかさ(?)、今いずこ~♪

お城とセットで入れる、玄宮園(げんきゅうえん)からの眺めは・・新緑の頃のがいいみたい。で、ぜひ見たいのが、国宝の彦根屏風(ひこねびょうぶ)。

井伊家に伝わった、江戸初期に描かれた風俗画。彦根城博物館で4月15日から1か月、特別公開されるらし。この大パネル、数年前、博物館リニューアル中に彦根駅に展示されてたもの。何度見ても、おもしろい。お気に入りの屏風です。GWにでも、行こうかしら。混まへんやろ。

さて、今回は旅やし、ランチは、うな重をはり込んでみました。

その名も「だいみょう かもん」。ひこにゃん以前、街並み整備の前から彦根をたびたび訪問。キャッスルロードのコジャレたお店をひやかすものの、食事は、駅近くや商店街の洋食や中華を探す方が好きな私。まっ、ひとり旅やしね、チャラチャラした人らを見てても、つまらん。。。平日ランチ、近くの市役所の課長らしき男子は、日替わり定食。リタイアしたらご褒美にありつけまっせ、と。京都まで普通電車で1時間。お腹いっぱいのほろ酔いで、眠りこけてしまいました。