2022.01.17

黒豆ポン!ー京都亀岡「黒豆の収穫から始まるみそ作り」Vol.2~黒豆の選別と試食~に参加

ポン! 瞬間をカシャッ。

やった~、と思たら、瞬間とらえすぎて誰かわからへん。。もちろん、「ポン」と言えば、中野恵二さん。昔懐かしいポン菓子機。近所の空き地にオッチャンが機械持ってやってきて手回しでクルクル。ポンの大爆発を耳と目をふさぎつつ薄目を開けて覗き見た幼き日。機械は北九州のメーカーのもの。もう造ってるとこはここだけらしく、中野さん、販売店や菓子組合のデモにも呼ばれるとか。

今回のワークショップは、保津川こなこな研究所も共催する「黒豆の収穫から始まるみそ作り」の2回目、黒豆を選別しておいしく加工をしてみよう、の回らしい。あらまっ、作業があるとは全然認識してへんかった~~。だって、案内には「おいしい・その①、ポン菓子にしてポリポリ食べます。おいしい・その②、「黒豆茶」にしてゴクゴク試飲します。おいしい・その③、「黒豆きな粉」にしてモグモグ食べます。」って書いてある楽しそーなとこしか見てないもん。。。黒豆選別しますよ。選別作業好きですよ。もちろんじゃないで・・すかっ。

会場の調理室、調理台ごとに黒豆がタライにドーンと積まれて、横にボールやザルを準備中。ちょっと早かったんで、「何かしましょか?」「じゃあ、早速、黒豆の選別を。次回のみそに使うキレイな良品黒豆はボールに。ちょっとだけ傷んでるのは、今日の試食の黒豆茶やポン菓子にするんでザルに。全然アカンヤツはサヤと一緒に捨てるタライに選別してね。ちょっと黒豆が乾燥しきってないけど。」と、説明してくれはったんは、今日の主催、亀岡オーガニックアクションに所属する片本オーガニックファームの片本満大さん(下の写真中央)。

そうこうしてるうちに、10人ほどの参加者が三々五々集まり、片本さんが各テーブルをまわって説明し、さみだれ式に4テーブルで選別作業開始。上写真の私のテーブルには、中野さんワークショップでおなじみ、本屋「ブックスはあぶ」の湯浅智子さん(左)と、柿渋染めやらの「棉生(ゆうき)テキスタイル」馬淵實さん(右)。「あれっ、何か作業あるんや」と、私みたいな人も若干いはって、私もちょっと安心。

しばらく作業してると、とても香ばしい香りが。外に出てみると、機械の前に中野さん発見。選別作業をサボってる?いやいや・・

黒豆焙煎第一弾、最初のおいしい・・・「黒豆茶」の試飲出てきました。換気しつつでちょい寒かった調理室にあったかい黒豆茶。うれしいっ。炒りたての香ばしさ、うまいっ!

黒豆茶の休憩タイムに、片本さんから今日の作業やらの説明。「黒豆は、普通版、美山から種をもらった大粒版、緑色版がありまーす。枯れ葉にみえるけど茶色カマキリの卵が混じってまーす。カマキリは虫を食べてくれるので、捨てないでー」さすがオーガニック。

ちなみに、能勢町ファミリー選別の緑豆には、こんなにカマキリの卵が。私のとこでは見つけられず・・ってか、きっと、茶色っぽいヤツはとっととゴミ選別してたよーな。都会のマダムにはちょっとハードルの高いフォルムにて。

カヨミン弁当でおなじみ、湯浅かよみさんも参加(中央)。調理室に入って来はった時、「黒豆の選別作業やでぇ~」と声をかけると、「えっ」と驚きの表情。もしや私と同類、おいしい試食目当てでは・・と思たけど、さすがの大農家、口も手もちゃっちゃと動かす働きぶり。「手の骨折のリハビリも兼ねてやね」と息子の湯浅晴之さん(左)。なんとまぁ、作業スピードはとても骨折後には見えへん。私はまだまだ修行が足らんらしい。晴之さん途中抜けして保育園へお迎えの娘ちゃん、おばあちゃんのそばにくっついて、湯浅家は親子3代で参加。能勢町ファミリーにも小さな女の子。大人も子供も楽しめるワークショップでーす。ほのぼの。

調理室は休憩タイム終了し作業再開。その間に中野さん、各テーブルから選別されたB級品を回収してポン菓子つくり。待ってました、おいしい・その2・黒豆ポン。「そろそろ、いくよー」と声がかかったので、カメラを持って撮影タイム。

ポン!。中野さん、ウラシマタロウに変身してたら、おもしろいのに。。。

黒豆ポン、出てきました。ものスゴ、えぇ香り。

乾燥が弱い分、黒豆ポンもちょいウェッティ。けど、ちょっと柔い感じが意外と好評。「ぬれ煎」ならぬ「ぬれ黒豆」。味はとても濃くて、かむほどにうま味。私もこれのが好き。歯が心配で。

これみよがしに、「地域力ビジネス交付金 備品」とシールの貼られた機械を取り出す中野さん。はいはい確認しましたよ。いつまでもお使いいただいて何よりです。こなこな研究所の神髄、粉砕機。おいしい・その3、黒豆のきな粉づくり。

ちょっと湿り気味の黒豆でも問題なくおいしい黒豆きな粉できました。全然違うね、挽きたて、味が濃い濃い!

香ばしい黒豆きな粉、アイスクリームのトッピングにプラスされたのは、こなこな特製「米ポン」。これがまたえぇ仕事。ウエハースを米ポンに、アイスクリーム業界にも地産地消を。今回の試食はどれもおいしい・・いっつもおいしいです、はい。湯浅娘ちゃんは、ぬれ黒豆がことのほかお気に入り。「黒豆を炒っただけで砂糖も混ぜもんもないし、おやつにもえぇねぇ」と湯浅パパ。ときどき甘いアイスにも手をのばしつつ。「けど、アイスと交互の無限ループやと、夜ごはん食べれんよーになって、お母さんに叱られるよー、お父さんが。」と、とりあえず助言してみました。

次回は、1月30日に、第3弾のワークショップ、いよいよ、黒豆みそづくりにチャレンジ。オミクロン、これ以上広がらんかったらえぇけど。ちょっと心配。