2020.06.04

京都京北、有機ベビーリーフの「はまちえ農園」を訪ねて~京北ゆめハウス

パラパラっと降りだした雨に、「うれしいっ、恵みの雨。このところ雨が降らなかったので葉っぱたちも喜んでる」と笑顔を向けてくれたのは、2017年に「はまちえ農園」をスタートされた安井千恵さん(下の写真左。中央は京北ゆめハウスの細見代表。右はゆめハウスの理事樋口さん)。

「はまちえ農園」は、京都市右京区京北で、有機ベビーリーフと京北限定の新京野菜・子宝いもを栽培されています。

農業女子の安井さんがかっこいいパンフ。ベビーリーフに貼ってあるロゴはアーティストである安井さんの夫さん作。3歳の娘さんがモデルとか。カワユイ。この日も千恵さんにお話をお伺いしている間に、パパと娘はまわりの畑やあぜ道をずんずんと進んで自然探索。土や緑が楽しい遊び場なんやね。

この日の訪問は、ブログでも紹介した京北のゆめプロジェクトのイベント事業の下見会に同行させてもらったもの。地域サロン&カフェ「ゆめハウス」を運営するゆめプロジェクト。高齢者の利用が中心やし、コロナ自粛期間中は休んではんのかな、と、勝手に思ってたところ、Facebookにイベントは中止やけど慎重に対策をとりながらコロナと共存の生活を模索しつつカフェも開けているとアップ。そりゃそやね、マイカー送迎中止すると病院へも行けん人がでるし、高齢者の孤独対策まで手が回ってない昨今、要介護者が増えたら介護施設運営も危ない。そうならんよーにずーっとがんばってはったんや、どんな状況なんやろと、関西地区宣言解除を受けてすぐカフェを訪問しました。

細見さんが特に力を入れてられるのが、マイカー送迎。ゆめハウスだよりも2号続けて特集。とにかく、引きこもって欲しくないから気軽に利用して欲しい。ボランティアからスタートしたシステムを公共交通空白地有償運送にレベルアップしようと関係行政と調整したり、「マイカー送迎を育てるみんなの会」を立ち上げたりまさに奮闘中。「このところの高齢者の引きこもりが心配。せっかくみんなの会も立ち上げたし自粛も解除されたので、出かける機会を作って利用者も増やしたい。ちょうどIターンで農園を運営する女性がOKしてくれたので、農園見学で若いエネルギーをもらって利用者に元気になってもらう企画を考えてみた」と細見さん。で、ブログ書きくらいならお手伝いできるよと、この日の下見会同行となりました。

安井さんが農業に興味を持ったのは医療援助を行うドイツの国際組織で、インターンシップを経験されたことがきっかけとか。農村の子供が多く、社会問題を解決するには、食と職を生む農業が一番との思いに至り、帰国後、福祉施設で働きつつさらにその思いを強くして、週末農業から京北に移住して農業研修を経て本格農業スタート。そして師匠のおいしいベビーリーフに出会い、自分の農業の2本柱としてベビーリーフ栽培と、地元特産・子宝いも栽培に特化されたそう。

5種類の可愛らしいレタス。覆いがかけてある方にはアブラナ科の野菜。「ベビーリーフは野菜いろいろ。色とりどりで栽培自体も楽しいんですよ」と。基本ベビーリーフは生で食べるので有機は安心でうれしい。ちなみに、ベビーリーフとは、生育途中のレタスやルッコラなどの野菜やハーブの若い葉っぱを摘み取るもの。いろいろ混ざっていて見た目も良く、さらっと洗ってそのまま使えるお手軽さでサラダや料理のトッピングに、飲食店でも家庭でも今や大人気。しかも若い葉っぱには生育時の栄養がたっぷりある、とも言われています。とは言え、年配の方々にはきっとあまりなじみがないと思われるので、畑見学してエネルギッシュ女子の安井さんからお話を聞くって、なかなか良い企画ですねぇ。たくさん参加してくださるといいけど。「ゆくゆくは地域の女性や障害を持つ人と働けるソーシャルファームをめざしたい」との安井さん。若いファミリーと高齢者たちの楽しい地域の協力関係につながるといいですね。

はまちえ農園のベビーリーフは、坂ノ途中への流通の合間をぬって、地元スーパーや道の駅ウッディ京北にもならぶとか。アフロヘアーのようなカワユイロゴが目印です。私も見つけたら買い求めたいと思います。