2023.10.01

九州・門司港レトロ&本州・下関。関門トンネル&連絡船で遊ぶ~京女のひとり旅51

九州と本州をくるっと歩く、門司港から下関、ブルーがステキなワイルドウォーク。私の超お気に入りコース。1年ぶり・・久しぶりにお出かけしました。なんせ現役の頃は、週末旅や宮崎県帰省の途中下車で年数回訪れてたよーな。だってお手軽にワイドなんだもん。京都から新幹線でビューっと小倉、約2時間半。ホテルに荷物預けてJR九州鹿児島本線、小倉→門司→小森江(こもりえ)→終点・門司港駅着。約15分・280円。

福岡県・北九州市門司港レトロ。空が青いと海も青い。左側はホテル・・もち泊まったことあるよ~ん。右側は旧門司税関。明治から昭和初期の趣ある建物が残るレトロ地区。大正ロマンな門司港駅もえぇけど、この日は噴水がメンテ中にて写真スルーしちゃった。。。対岸は本州・山口県下関で、眺めをちょっとジャマしてる橋が「ブルーウィングもじ」通称・はね橋。船が通る時はねる。1日6回。京都、朝7時前発のぞみで10時頃着すると、たいがい足止めされる。

こんな感じ。無理に橋渡らんでも道あるけど、とりあえず立ち止まって、また来たよー、を思う。はねた橋の向こうに関門橋が見えてるん、わかる? 今旅のアレンジは、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の「ゾウ」見。

出光美術館・門司「江戸絵画の華」展。

伊藤若冲《鳥獣花木図屏風》の一部。クリアファイルの写真でゴメン。アメリカの日本美術コレクター・プライス財団から190点を出光美術館が購入し、2020年から特別展公開。いやーほんま、今更やけど・・あるところにはあるんやねぇ。。これは若冲の作品の中でも、ってか日本美術史的にもちょっと変わりダネの「マス目描き」。無数のマス目を使って描かれた動植物。六曲一双で色彩がとても豊かなデッカイ屏風絵。いやー、ちょっと圧巻、やん!。京都人の若冲が織物の質感を再現したんやとか。ちなみに若冲は今、京都で絶賛公開中。相国寺承天閣美術館(しょうこくじしょうてんかくびじゅつかん)には、宮内庁三の丸尚蔵館(しょうぞうかん)に預けてる(笑)、超メジャーな「動植綵絵(どうしょくさいえ)」の複製がズラ~リ。複製でも何でもスゴイっす。さらに細見美術館(ほそみびじゅつかん)には、私の大好き「糸瓜群虫図(へちまぐんちゅうず)」、いつ見ても11匹の虫が数えられへんやつ、やらが。もち、京女は抜かりなくお出かけ済み、やし。

「門司港茶寮別館」のスパイシー黒焼きカレー、生卵イン&ビール。780mの関門トンネルウォークと、入り口までと出口からウォークで先は長いし、ランチはいつも下関側なんやけど、美術館してたらお腹空いちゃった。

関門トンネル揺れてて、ちょっとフラフラ。酔っぱらい?・・いやいや、ビールせんでも、いっつもゆらゆらしてます。お試しください。

門司側の関門橋下スポット。最初の青空写真は美術館終了したお昼前だけやった。この日は午後から曇り時々雨のグレーシチュエーション。この暗さも私は好き。だって流れがモノスゴ早い関門海峡のスゴみが増すやん。さらにここは流れの向き(潮流)が6時間ごとに変わる(転流)。玄界灘(げんかいなだ)から周防灘(すおうなだ)の方へ流れる東流れ、周防灘から玄界灘方向への西流れ。流れの方向(E・W)、速さ(ノット)、今後の傾向(↓・↑)を船に知らせる電光表示盤が、門司側のここから見えるんも、結構楽しい。流れに逆らう船はなかなか進まんけど、流れに乗る船の早いこと早いこと。鳥居は和布刈神社(めかりじんじゃ)。最近は、海洋散骨の看板が妙に気になる。うしろの石段を上がると関門トンネル入り口。

こっちは下関側、トンネル出たとこ。源氏と平家の最後の戦いとなった「壇ノ浦合戦」。義経の「八艘飛び(はっそうとび)」の決めポーズ。

下関側はチカラ入ってます。ずーっとデッキで長ーいベンチあり。下関と言えばフグ(フク)の唐戸市場(からといちば)がすぐそこにあって、テイクアウトランチのメッカ。10年ほど前の写真で恐縮ですが・・

こんな時代もあったね~。コロナ前には長いベンチにこんな人らがずらーっと。疲れるんで、近年の女子ひとり旅はセレビーなランチレストへGO。今日はもう食べたけど。

これも次も、在りし日の晴れ写真。関門海峡に行き交う船を眺めるなら、下関側のここが最高。門司側より船が近いし視界が開けてるんで、次々に来る船を追える。こんな早かったらそりゃぶつかるわ、ってスリル感も満載で見飽きひん。で、ここからJR下関駅へは約2.5kmバス約10分の便利路線。ウォークしたければ30分程。JR山陽本線・下関→門司→小倉、門司港→小倉と同じく約15分・280円なんやけど、JR西日本は車両的にも感動薄やし、ここの関門トンネルは普通の電車トンネルでつまんない。よって、ふたたび門司港へ戻る。

おススメは関門連絡船。所要時間5分・400円。下関・唐戸市場横から門司港駅横に着岸して超便利で景観もバッチシ。歩けんよーなったら往復利用しよう思てます。以前、女子船長の連絡船に乗ったら、両サイドからくる貨物船をアクロバチックに避けて、おぉ~~、でした。いやいや、危ないっちゅうねん。こんなとこで高速道路を自転車で横切るよーなイチかバチかせんといて!。リアルスリルにはくれぐれもお気を付けください。これでワイルドウォーク終了。開放的で気持ちいい門司港駅は鹿児島本線の起点。空いた長ーい車両に乗り込めば、ほっと一息。またきっとお出かけするんで、ブルーがステキな写真が撮れたらご紹介しましょう。