2023.12.06

京都山科・勧修寺、ほっこり紅葉

「かじゅうじ」やて。地名は「かんしゅうじ」。京都市山科区勧修寺(かんしゅうじ)にある勧修寺(かじゅうじ)。ややこし。ブログ用に調べへんかったら間違ったままやったわ。

中門の向こうに、あざやかな赤。

門を入って振り返る。おぉ~~、なかなかえぇやん。ちょっとうれしい、想定外。

宸殿(しんでん)前のが、とりわけ赤い。7月に睡蓮を見に来た時、このもみじ、ちょっとヒネたオレンジやった。時々見かける緑の季節に赤系のやつって紅葉したらどーなるんやろ、の興味もあって再度お出かけ。まさか、こんなになるとは。。。

ねぇ~~。ビックリ。他の赤より発色がえぇ気がする。勧修寺は真言宗山階派(やましなは)大本山。平安期の900年、醍醐天皇が生母・藤原胤子(ふじわらのいんし・たねこ)の菩提を弔うため創建。1470年に戦火で焼失したものの江戸期に再興されて以降は、代々法親王が暮らす門跡寺院になったらし。宸殿、書院は明正天皇(めいしょうてんのう・・江戸期の女性天皇)の旧御殿を移築。

書院。重要文化財やけど内部は通常公開されてへんので、外観だけやとちょっと地味目。写真左手が書院の前庭で、ここには水戸光圀(みとみつくに)公寄進の石灯籠あり。

水戸黄門さんらしいユニークスタイル(手前左)で、勧修寺型灯籠、言われてるらし。奥に見える観音堂は昭和6年製やけど、このシチュエーションが勧修寺のメインビジュアルみたい。さすが水戸のご老公。灯籠を覆う常緑灌木は、樹齢750年超えのヒノキ科・ハイビヤクシン。

ずいずい奥へ進むと、本堂の前にも、静かにもみじ。

修行中の弘法大師・空海(くうかい)の像。ここの空海はん修行中やし、四国お遍路、行けへん人の代わりに行ってくれはる、て。

勧修寺と言えばの、7月の睡蓮(すいれん)。かなり昔の記憶では、もうちょっと池が見えてた気ーしたけど。。緑が元気すぎて睡蓮やハスの花が押され気味やった。今はというと・・

レンコンでも採れたら、ありがたいのに。。。

もうひとつ、お気に入りショット見ぃーつけた。開放感が超ステキ! 紅葉の赤と黄、さらに色づく山の借景が晩秋日和に映えて。ベンチには、景色に溶け込むオッチャン3人。睡蓮見のベンチやし、視線の先には枯れた睡蓮しか見えてへんはず。けど、最初っから、くつろぎに来はった地元の通(つう)の人らみたい。カップコーヒー持参でボソボソとおしゃべり始めはった。オバちゃんらほど、やかましないし、たそがれ感が景色とマッチしてて、えぇんちゃぁう。居場所探すのも大変な昨今やしね。近くには小野小町の随心院や秀吉はんの醍醐寺があって、名神高速がすぐそばを走っててうるさい・・やなくて・・東海道沿いの要衝ポジションの山科。ほっこりな紅葉、楽しませてもらいました。

<やれやれ・・>

京都市を中心に食品スーパーを展開する「フレスコ」。勧修公設小売市場(かんしゅうこうせつこうりいちば)の空き店舗対策からスタート。京都府庁で商業振興担当のとき、補助金の指導検査におじゃまして、それで、勧修の、かんしゅう読みがインプットされたんやね。対面式の小売市場が集中レジ・セルフ化で活性化をはかる頃、レジだけではアカンといち早く会社化に踏み切らはったとこ。五条、河原町、東山、寺町、四条・・今や私の生活圏にもフレスコがいっぱい。ちょっとずつ違う品揃えもあったりして。一方、京都駅近くにあって、コロナ禍も私の食生活を支えてくれた公設市場ルーツのスーパーは、100年越えのご愛顧にこたえて・・7月末で閉店してしまいました。近所の高齢の人らも結構来てはったのに、とっとと取り壊されて新しいビル建ってます。財政難の京都市が売り飛ばさはったんやろか?。。満杯の市バスには乗れへんし、狭い歩道で大きなカバンを引きずる観光客は大声で笑ろてるし、四条烏丸あたりのビジネスマンは皆マスク。コロナとコロンで私でさえもマスク復活。勧修寺がいつまでもほっこりのスポットであることを、切に願います。