2019.07.02

京都町衆の祇園祭、楽しめるポイント

私にとって祇園祭は、伏見区や右京区在住の頃は宵山に出かけてワイワイ楽しむものでしたが、2000年頃鉾町近くに越してご近所のお祭りになったことから、何をおいても山鉾巡行に出かけ、鉾建の縄の美しさ、巡行時の豪華な歴史ある懸想品や、かじ取り、辻回し(方向転換)の技に魅了されるものとなりました。最近は平日でも観光客であふれかえっている京のまちなか。ストレスなくゆっくり見たいものですが・・・。

写真は7月17日に全ての山鉾巡行が行われていた数年前のものです。

ポイント1、ニュースになる先頭の長刀鉾と、四条河原町の辻回しは、避けた方が身のためです。

ポイント2、朝9時に四条烏丸を長刀鉾が出発する少し前から、西側の室町通と新町通から鉾が四条通に出てきます。辻回しはそれを見ます。しかも室町通北の菊水鉾、新町通北の放下鉾、新町通南の船鉾は、10トン近くの大きな鉾が狭い通りから出てくる迫力と、しかもちょっと下り坂。ヒヤヒヤ感も同時に味わえます。辻回しをしない函谷鉾や月鉾もスタンバっているので、とにかく、烏丸通より西側がおススメです。

辻回し、まず青竹を敷き詰め水がかけられます。

鉾はハンドルが切れないので、水がかけられた青竹の上を滑らせます。下の写真は、室町通北側から下がってきた菊水鉾の辻回し。(南行きが下がる、北行きが上がる)。扇子を持つ音頭取りは巡行中は2人、辻回し時は4人になり、ソーレの掛け声で曳子が動きます。

新町通南側から上がってきた船鉾の辻回し。

辻回しは3~4回。最後、曳子はほぼ垂直に曳いて、鉾が四条通を真東に向いたら終了。体制を整えて2人の音頭取りのエンヤラヤーの掛け声で巡行再開です。

ポイント3、8時前頃の鉾町では、豪華な懸想品の飾りつけ風景も見られます。間近に見ることができますが、くれぐれも邪魔にならんようにお願いします。

巡行中、後ろの懸想品・見送りは比較的じっくり見れますよ。

蟷螂(とうろう)山、動くカマキリも人気。愛嬌があってカワユイ。

御池通の有料観覧席は、日影が無いのでちょっと気のどく。ビル群そばの日陰で立ち見してはるようです。巡行時間は長いので熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

広く見晴らしがよい御池通ではたくさんの山・鉾を見ることができます。また御池通新町の辻回しも比較的見やすいし、順序調整で待機する鉾もあり賑やかです。

狭い新町通を戻り囃子で巡行する様子は結構スリルがあります。呉服屋さんの2階から見ている祇園のお姐さんらしき女子たちにちまきが投げ込まれる様子も見れたりして。ちょっと前までは普通の光景だったんでしょうね。

とまあ、こんなところです。お役に立ちますやろか。