2020.07.23

今がちょうど見頃。京都亀岡「ききょうの里」。夏のお花畑へGO!

京都丹波、亀岡市宮前町(みやざきちょう)の「ききょうの里」。梅雨の晴れ間を見つけてようやくお出かけ。時は今、まさに満開。ちょっと暑いけど安心なアウトドア。7月末までですって。

明智光秀の首塚が祀られている「谷性寺(こくしょうじ)」。地元の人たちが光秀の供養にと明智家の家紋のききょうを植え始め、2003年からは地域の元気な産業おこしとして地元力でききょうの里をスタート。約5万株。地元の地道な努力が実って、ようやく光秀公ヒーローの大河ドラマ年なのに、コロナのヤツめ、成敗してヤル!・・と言いたいところやけど、ききょうの花はかわいくて、何度訪れても心ウキウキ。早く会いたい。いざっ入場!

入り口の門をくぐるとステキなお庭。各地の名君として統治した光秀公を想って造られた、すがすがしく凛とした力強い庭「凜庭」と解説。地元の竹林の竹と白玉ジャリで、光秀公の人となり・・教養人、武人、武将、統治者、愛妻家を表し、心の小宇宙を作り上げたとか。一呼吸おいて心を静めてからお進みください、と案内。まさにキリっと背筋が伸びるような。

わたし的にはとてもナイスなイメージ。と言うのも、少し前に読んだ小説・篠綾子さんの「岐山の蝶」。斎藤道三の娘で信長の妻・帰蝶(濃姫)が主人公。帰蝶が好意を抱き続ける従兄の光秀は、物静かで思慮深くシュッとした男子描写がされてて好感度アップ。女子目線ならガゼン光秀勝利やね、と。

光秀~心の庭~。京都との境にあって都を見下ろせる愛宕山。本能寺の挙兵前の光秀の苦悩する心を、竹屏風の窓から見せる石灯籠のしつらえで表現しているとか。

実は、お出かけ前に、ききょうの里や秋のコスモス園(去年10月のブログで紹介)立ち上げなど亀岡元気の仕掛け人、丹波四季菜料理 宮本屋の木戸邦考社長にお電話。「今年は光秀の年やさかい、地元の人たちも亀岡市もチカラが入ってるよ。入り口直ぐの1ダン目に新しい庭園を見せてるんや。ボランティアの方々や、花と緑の会、そして造園業者の組合さんらが、それぞれに工夫を凝らしてつくってはる。なかなかええで。それを抜けたら2ダン目にききょうが静かに咲いてる、っていう具合に。ききょうは今ちょうど満開ちゃうかなぁ、ゆっくり見てきてや」とアドバイスいただきました。

亀宝の丘園。亀岡の原風景をイメージ。手前には拠点となる家紋の五つの花びら。周囲に愛宕山や牛松山などを配し、白砂の「亀岡の霧の海」に浮かぶ様子ですって。そうなんですよ、四方を山に囲まれた亀岡盆地は、晩秋から初春にかけて「丹波霧」と呼ばれる深い霧がたびたび発生。京都府庁で6年間亀岡地方事務所に通勤した私。京都市内にすがすがしい青空が広がる冬の朝、京都まちなかの自宅マンションから西の方角、山々のほんの一角にちょこっと真っ白な雲。今日も亀岡は霧やねぇ、と確認しつつ京都駅から電車通勤。嵐山を過ぎると保津峡あたりからは徐々に霧の中へと入っていきます。そして亀岡の霧はなかなか晴れない。昼過ぎても霧の中だったことも。ドライで底冷えする冬晴れの京都市内とはまた違った、ちょっとウエッテイなほっこり感です。

力作のお庭群をぬけると、ききょうのお花畑。

白いききょう。

ピンクのききょうもあります。八重のききょうもあるらしいけど、私には見つけられませんでした。グスン。。

まわりに植えてあったアジサイやら夏の花は、ちょっと時期を過ぎちゃってましたが、満開のききょうだけでとても満足です。

ところで、亀岡駅の近く亀岡サッカースタジアムの1階には「麒麟が来る・京都大河ドラマ館」開館中。私も3月に入場しました。今年は秋に予定されていた、毎年恒例の亀岡の光秀行列も、コロナで中止が決定したらしくとても残念やけど、気を取り直して、亀岡の安全な光秀公スポットにお出かけください。

帰りには丹波四季菜料理 宮本屋を訪問し、久しぶりに木戸邦考社長とお話。

コロナの外出自粛や経済への影響、観光行政の力不足などなど昨今の不満を言い合って。。と言うのも木戸社長とは亀岡時代のおしゃれ観光プロジェクト推進にとてもお世話になり、一丸となって取り組んだ「コラボ事業」の数々。その基礎があったからこそ、私は現地現場目線の京都府地域力再生やちーびずプロジェクトで10年間も戦い続けることができました。特に亀岡の方々には感謝感謝で、私にできることなら何なりとお申し付けくださいっ、て気持ちです、はい。

それにしても、20年近くも継続されている「ききょうの里」はすばらしい。地元新鮮野菜の直売や、おしゃ観プロで作ったコラボ商品の販売ショップ、花火を上げられたり、地元の子供たち参加型の灯籠ライトアップがあったりと、毎年いろんな工夫で楽しませてくださって、私もツレアイと何度かお出かけ。思い出すとちょっぴりセンチになっちゃったりして。。。

「コロナで大変やけど、秋にはコスモス園も安全対策をきっちりとって開園してもらうんで、また来てや。地域経済を止めてしまわんようにせんとなぁ」。この日はちょうど土用の丑、宮本屋さんの鰻丼弁当と山椒がピリリときいた昆布の佃煮をゲットさせてもらいました。秋はコスモス園とマッタケやね。もう待ち遠しいです。