2021.06.01

原点は「農地を守る活動」。農薬・化学肥料不使用のお米づくりから~京丹後久美浜・みんなのふる里

京都府京丹後市久美浜町布袋野(ほたいの)地区。梅雨の中休み、さわやかな五月晴れの日に、みんなのふる里主催の田植え体験会にお出かけしました。

みんなのふる里の代表、安井岩夫さん。みんなのふる里は、地域とタイアップして、農業の活性化、地域特産づくり、空き家再生、移住支援、起業支援、暮らしの支え合いなどなど、まちのにぎわいや地域を元気にする様々な取り組みを実施。ブログでもたびたび紹介させてもーてます。「田んぼを見に行くだけでもえぇですか?」「はーいどうぞどうぞ。ちょっとわかりにくいけど、ええとこですよー」と言われて。

農薬・化学肥料を使わずに大切に育てた地元の「お米」と、お米からつくる「米糀製品」の販売促進で地域を元気にする「お米を買って農地を守ろう」活動は、みんなのふる里の原点。京丹後久美浜は、京都府の北端、日本海に面し、豊かな田園地帯が広がる魅力たっぷりの地。しかし高齢化で田畑の維持が困難な農家さんらも多く、先祖から引き継がれてきた農地も荒廃の危機が迫る状況。せっかくの日本の文化や魅力を絶やしてはいけないとの思いから、農地を守り地域を元気にする活動をスタート。建設業を営む安井さん自身のビジネス目線から売れる商品を目指し「糀&糀製品」づくりを開始し、お米とともに、まずは一般の消費者向けでなく企業向けの販路拡大にチャレンジ。京都府庁時代に補助金のヒアリングをさせてもーた際、販売先企業などのニーズやつながりから商品づくりをする手法に、勉強させられたものです。

開発された米糀製品はどれも人気です。一般消費者向けにアピールする料理講座シリーズや販売会も開催。ブログでもその都度紹介しています。(料理講習会2のブログ とか)

さて、農薬・化学肥料を使わないお米づくり現地。久美浜町布袋野の一番奥の田んぼ。ステキな景観。例年、参加者を募集する田植え体験会は子どもやファミリーたちでにぎわうようですが、今年は募集を自粛。安井さんちの家族と、福知山で自然栽培農業に取り組む水谷さんと新規就農者たちが中心となった作業。

田植え指導は山口さん(写真右)と瀬戸さん。田んぼを管理してはる地元農事組合法人・田吾作(たごさく)の方たち。「山からの水はものすご冷たいんで、田んぼの中を回流させる水路をつくらんとな」と、田植えの人たちを見ながらもちゃっちゃと作業。

安井さんのお孫さんたちは、もう手慣れた感。なんでもこれまでの田植え体験の日は雨だったとかで、青空のもと作業も楽しそう・・って、写真撮りしかしてない私が言うのもなんですが。。。

右端が安井さん。「おやじぃ、曲がってるでー。建物やったら傾いてるとこやー」と、後ろの方から声が。建設会社ファミリーの安井さん家族の日頃のウサ晴らしのような・・ほほえましい光景でした。

二列ほど手植えした後は、田植機チャレンジ。田吾作の山口さん指導のもと福知山の新規就農のお兄さんが頑張ってはりました。やっぱ、機械は早いですわ。

しっかり育ってくれますよーに。

終了後は、みんなのふる里のコミュニティ食堂「えんがわ」でランチ。働いてない私はエンドウご飯はお持ち帰り用にラップ包みに、天ぷらも半分にしてもらいました。結構ボリュームたっぷりなもんで。おうどんにかかってるのは特製のしょうゆ糀。「ぜひお味見してみて」と安井さんにすすめられて、あったかうどんに混ぜ混ぜ。なかなかいけるお味。

福知山から参加の水谷さん「うちの地域も高齢化で田んぼの後継者がおらん。このままでは地域がつぶれてしまう。会社勤めしながら兼業で農業をしてきたけど、定年退職した今、地域が存続できる地域農業について模索中。安井さんとこからも学ぶことが多い。」と。安井さんも「京都府内のいろいろな地域や事業者とコラボやつながりづくりをしていきたい」との意向。引き続き応援します。

昨年度末に、「プロジェクトみんなのふる里」活動アピールのポスターづくりを依頼されたので、つくってみました。活動を4つの柱建てにした4枚のポスター・・・1住んでみる、2仕事・働く、3暮らし支え合い、4特産・販路づくり・・・トータルな地域振興の取り組みを、改めて認識。まとめや写真撮りなら、いつでもお手伝いさせてもらいます。